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WebデザイナーはWebディレクターへ転向せよ!

Webページのデザインをする「Webデザイナー」という職業。

現在、Webデザイナーの需要はネット時代の到来に伴い拡大しており、今後もその需要は途切れることがないとされています。ただ、需要あっても今後はWebデザインの仕事は機械のものになるかもしれません。

機械化されてくるWebデザイン事業

最近ではWixなどの無料でホームページが作成できるサービスが出てきていたり、学習コストが低いため個人のブログが多く簡単にデザインパターンを調べることができるといった点で、簡単なWebデザインなら素人でも仕上げられるようになりました。

そしてWixはAIを使ってWebデザインができるサービスを発表(現在、英語版のみ)。


※上画像はWixでサイトを作成する画面。左のADI(人工デザイン知能)を選択することでAIを用いてWebサイトを制作できる。

Wix以外でもAIによりSEOに特化したWebデザインもできるサービスが発表されています。
将来的にはWebデザインはほとんど人間の手を介さなくなり機械化されていく未来が予想されます。

Webページの重要性は低まりつつある


また、このWeb時代において相当な盲点となる事実ですが、Webページの重要性は年々低まりつつあります。

10年前に比べると膨大な量の情報がネットに流れるようになり、閲覧者は個々のページではなくキュレーションサイトを求めるようになりました。

実際、ニュースはそれぞれのニュースサイトが提供するスマホアプリではなく、LINE NEWSやSmartNewsなどといったニュースキュレーションアプリの人気が高まっています。

また、キュレーションサイト以外でもSNSで得られる情報は有益で、僕自身も自分に関心のあるニュースや調べものはツイッターを使って情報収集しています。

キュレーションサイトやSNSで情報を取得してくるようになると、Web閲覧者はネタ元のサイトを見なくなります。これはWebページの作成数の低下を意味します。

となってくると、WebデザイナーはWebページのデザインで飯を食うのも考え者となります。

これから重要なのは「Webディレクター」


そして、これからの時代WebデザイナーはWebディレクターに転向した方が良い時代になるとされています。

Webディレクターの仕事とは?

Webディレクターの仕事は、Webサイトを制作する際に全体の指揮を執ることになります。

Webサイトの制作には先ほどのデザイナーだけではなく、ライター(コピーライター)やエンジニアも関わっていますが、彼らを束ねるのがWebディレクターなのです。

Webディレクターの仕事は単価が高い

Webディレクターへの転職で得られる何よりのメリットと言えば、「収入アップ」でしょう。Webディレクターはクリエイター陣の中でも上流工程を担当するポジションにあり、さらに近年はWebディレクターの採用を強化する会社が多く、需要も急増中です。

しかも需要は増えているのにも関わらず、参入障壁の高さから、今でも「チャレンジしてみよう」と思う人は少数派で、今がキャリアチェンジのチャンスと言っても過言ではないでしょう。

「人を動かす」のは機械には至難の業

また、人工知能が発達して通常の受け答えだけなら問題がなくなったとしても、人を動かすのはロボットには至難の業です。

人間社会の今でさえも、人間向けに「人を動かす術」「リーダーシップの取り方」などといった本やノウハウがたくさん販売されており、人間が人間を動かすことすら難しいのが分かるでしょう。

機械の弱点は、人が持っている「微妙なニュアンス」が分からないところです。
機械は反復学習には非常に優れていますが、相手の些細な気持ちの変動や行動の意味を読み取るのはめっぽうできないことです。

その点Webディレクターは機械ができないことをする仕事ですから、将来性もWebデザイナーに比べるとありますし、IT系では長く人間の血が生き続ける仕事になるでしょう。

Webディレクターへの転向に必要なスキルとは?


そんなWebディレクターにWebデザイナーが転向するには、どのようなスキルが必要になるのでしょうか。

クリエイター陣のスキルの初級者レベル

Webディレクターは自身で微調整のための改修ができた方がうまく回ることが多いため、各クリエイター陣が持っているスキルの初級者レベルくらいは持っていると楽です。

Webデザイナーの場合はデザインスキルを持っているかと思いますので、それ活かして「デザインに詳しい(できる)Webディレクター」として自らのキャリアをすすめるのも良いかと思います。

マーケティングスキル

WebディレクターはクライアントのWebサイト作りを統括する存在です。サイトの顧客や時代に合わせたサイトが提案できるマーケティングスキルは必須となります。

法律の知識

Webデザイナーも十分留意しているかと思いますが、Webディレクターになったらもっと留意しなければなりません。

Webの場合は知的財産法違反に該当する行為を行うWebサイトが多数ありますが、クライアントやクライアントの顧客に迷惑をかけないように勉強しておきましょう。

コミュニケーション能力

Webデザイナーの場合ヒアリングである程度は鍛えているかと思いますが、Webディレクターになったら個性豊かなクリエイター陣を潤滑するコミュニケーション能力が必要になります。

まとめ

これからの時代、意外にも人間の需要は減っていくとされているWebデザイナー。

Web市場がこれからも成長するのには違いありませんが、機械化などの時代の変化に順応するには、キャリアチェンジも必要かもしれません。

機械が苦手なのは、相手の些細な気持ちの変動などを読み取る「人間らしさ」が求められる分野です。Webディレクターになって人間らしさをキャリアに加えてみませんか?

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