前回に引き続き、EIRL事業(医療AIを中心とした当社の主要事業の1つ。https://eirl.ai/ja/)で製品開発を担当するエンジニア2人へのインタビューです。
【目次】
- 他業界から医療の世界へ:興味をもったきっかけ
- 日々どんな業務をしているの?:現在の担当業務
- ゼロから作り上げていく面白さ:印象に残っている仕事
▼今回のストーリー
- 医療現場で使ってもらうものだからこそ:医療分野で開発することの難しさ
- ユーザー増に伴う課題:これからのチームとしての課題
- 全員がプロフェッショナル:自分達が思うチームメンバーのすごさ
- 働く上で大切にしていること
- 医療AIのフロントランナーとしての楽しみ:当社で働くことの魅力
医療現場で使ってもらうものだからこそ
ー医療分野の製品開発だからこそ難しいところって、あったりしますか?
湯浅: ソフトウェア開発自体の難しさというよりも、実際に現場で使ってもらう上での難しさを感じることはあります。
EIRLは医療機関で使ってもらうソフトウェアなので、管理者アプリなんかは医療機関に入っているブラウザ上で使ってもらうことになります。 ただ、医療機関に入っているWebブラウザのバーションが古いことも多く、昔のブラウザもサポートしなければならないことが多々あります。InternetExplorer8等、とうの昔にMicrosoftのサポートも終わっているようなブラウザでも動くようにしないとならない、等です。 初めて聞いた時には、驚愕したところではあります。(笑)
あと「難しい」ということではないですが、開発スタイルが少し特徴的かもしれません。
EIRLは医療機器の開発になるので、QMSという「こういうプロセスに沿って機器を開発せよ」というルールがあり、それが大前提としてすごくウォーターフォール的です。そういうこともあって、本当の意味でのアジャイル開発はEIRLでは出来ません。 僕たちのチームでは、数ヶ月単位くらいで開発計画を立てた上で、ある程度短い1スプリント2週間というスプリントベースで開発作業を区切って、開発を進めています。
ユーザー増に伴う課題
ーこれから製品開発チームの課題となってくるのはどんなことになりますか?
湯浅: EIRLの導入施設数が増えてきたことによって、2つの課題を感じています。
1つは、ユーザー目線での要求に応えていくことです。EIRLがどんどん新たな施設に導入されてきているので、ユーザー目線で新しい機能に対する要求が増えてきていて、それに応えていくことです。
もう1つは、製品開発エンジニアとしての目線で、EIRLのアーキテクチャーを改善していくことです。 現在約200施設で使ってもらっているものを、今後1000施設・それ以上で導入されていくことを考えると、「もっとこうした方がいい」「アーキテクチャーを改善していかないとスケールが難しい」というのが、見えてきたりしています。
また、ユーザー増によって人の目に触れる部分、フロントエンドに関わる部分の重要度がどんどん上がってきています。
福田: 僕も湯浅さんと同じ感覚を持っています。 リソース不足というところも大きいですが、「緊急ではないが重要な課題」に手を付けられていません。 ユーザーが増えてきたことによる新しいリクエスト・アーキテクチャーに対する新しい要求など、重要なタスクがまだ出来ていません。
製品やユーザーの規模が増えていくところや、大規模なリファクタリング・リアーキテクチャーに魅力を感じる方は、是非ジョインいただきたいです!
全員がプロフェッショナル
ー現在チームは4名体制で、約200施設もの医療機関で導入されている製品を開発していますよね。製品開発チームのすごさ、どんなところですか?
福田: チームメンバーに聞いたら皆同じことを言うと思いますが、全員プロフェッショナルであることです。細かな指示がなくても自分で考え周囲と調整し、自走してどんどん色んなことを進めていくことが出来るメンバーです。ここが一番すごいと感じるところです。
湯浅: 確かにそうですね。あとは、リリーススケジュールがほぼ守れていますよね。ソフトウェア開発としてはすごいことだと思っています。約3ヶ月に1回新しいバージョンをリリースしていますが、基本遅れていません。それは個々にスキルがあることもそうですし、出来そう・出来なさそうの判断だったり、危うくなったときの落としどころの探り方だったりといった、バランス感覚の良い人が多いのではないでしょうか。
働く上で大切にしていること
ー当社で働く上で大切にしていることは、どんなことですか?
福田: 開発する上でというよりこの会社に入ってから気を付けていることは、「自分の意見は言う」ということです。
前職では比較的大きな組織にいましたが、「自分が言っても変わらない」と思ったときは、意見を言わないこともありました。ただ思い返すと、言わなかったとしても心の中でモヤモヤは残っていて、「やっぱり・・・」と後々になって思うこともありました。 うちは組織としてもコンパクトですし、たとえ自分の意見がそのまま反映されなかったとしても、考慮に入れてもらえることはよくあるので、思ったことは口に出して言うようにしています。
湯浅: 確かに大きな組織だと「言っても仕方がないかな」と思うことが多いというのは、僕もよくわかります。うちは規模も大きくなく、メンバーがお互いの意見を聞き入れるカルチャーがあるので、建設的な意見であればどんどん言うべきですよね。
医療AI業界のフロントランナーとしての楽しみ
ー当社のエンジニアだからこそ、の楽しみはどんなところになりますか?
湯浅: 福田さんの転職動機にも繋がってきますが、まずは医療系、しかも実際の医療現場で使われるものを作っているというところです。社会的インパクトの大きい業界・製品の開発に携わっていることは、やはりエンジニアとしてのやりがいを感じます。
また、会社・業界の今後の伸びしろの大きさも魅力だと思っています。エルピクセルの会社自体まだ規模も大きくなく、これから成長の余地がある会社です。「医療×AI」という業界としても伸びしろは大きいと思います。ただ伸びしろはありそうではあるものの、業界全体としてまだ全てを見通せている状態ではないので、混沌としている部分も多いです。そんな開拓者・パイオニア感を楽しめる人は、より楽しめると思います。
福田: ずっと安定して同じペースで仕事を進めたいという人ではなく、日々刺激や変化があるのでそれを楽しめる人はもってこいな環境だと思います!
当社では、製品開発チームで一緒に働くエンジニアを募集しています!
医療AI開発にご興味をお持ちの方、プロフェッショナルなメンバーと一緒に切磋琢磨していきたい方、未来の医療の形を作っていきたい方、是非お気軽にご連絡ください!