こんにちは、ラワンセ 遠藤(ネットワークエンジニア)です。
ネットワークの基礎を学ぶシリーズの第15回として、CCNAの問題を題材に知識を身につけていきます。
□前回の振り返り
前回はARPについて解説しました。
IPアドレスからMACアドレスを調べるために、ブロードキャストが使われる仕組みでした。
今回は、そのブロードキャストがどこまで届くのかという範囲である「ブロードキャストドメイン」について解説していきます。
■問題
ブロードキャストドメインを分割する機器はどれか?
■選択肢
A. スイッチ
B. ハブ
C. ルータ
D. ブリッジ
■回答
C. ルータ
■解説
ブロードキャストドメインとは、ブロードキャスト通信が届く範囲のことです。
前回のARPのように、「全体に送る通信」は同じネットワーク内にしか届きません。
この「同じネットワークの範囲」がブロードキャストドメインです。
□ブロードキャストの範囲
ブロードキャストは、スイッチやハブを通してネットワーク全体に広がっていきます。
そのため、同じネットワーク内のすべての機器に届きます。
ただし、ルータはブロードキャストを別のネットワークに転送しません。
そのため、ルータを境界としてブロードキャストドメインが分かれます。
□具体例
例えば以下のような構成を考えます。
PC1 ─ スイッチ ─ PC2 ─ ルータ ─ PC3
この場合、PC1とPC2は同じブロードキャストドメイン
PC3は別のブロードキャストドメインになります。
PC1がブロードキャストを送ると、PC2には届きますが、PC3には届きません。
□なぜ重要なのか
ブロードキャストは便利な仕組みですが、範囲が広がりすぎるとネットワーク全体に負荷をかけてしまいます。
特にARPのような通信が増えると、不要な通信が増えてネットワーク性能が低下します。
そのため、ルータなどを使って適切にブロードキャストドメインを分割することが重要になります。
□初心者ポイント
「スイッチがあれば分割されるのでは?」と思いがちですが、スイッチはブロードキャストをそのまま転送します。
そのため、スイッチだけではブロードキャストドメインは分割されません。
ここはよく間違えるポイントです。
□もう一歩理解を深める
ブロードキャストドメインは「L2(データリンク層)の範囲」です。
一方で、IPアドレスで分けられるネットワークは「L3(ネットワーク層)」の範囲になります。
この2つは密接に関係しており、通常は同じ単位として扱われます。
■まとめ
ブロードキャストドメインはブロードキャストが届く範囲
同じネットワーク内が対象になる
ルータによって分割される
スイッチでは分割されない
□今後について
次回は「VLANとは何か」について解説していきます。
物理的に同じネットワークでも、論理的にブロードキャストドメインを分割する仕組みを学んでいきます。
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