こんにちは、ラワンセ 遠藤(ネットワークエンジニア)です。
ネットワークの基礎を学ぶシリーズの第7回として、CCNAの問題を題材に知識を身につけていきます。
□前回の振り返り
前回はサブネットマスクについて解説しました。
IPアドレスの中で、ネットワークと機器を分けるための情報でした。
今回は、異なるネットワークへ通信する際に必要となる「デフォルトゲートウェイ」について解説していきます。
目次
■問題
■選択肢
■回答
■解説
□通信の流れ
□同一ネットワークとの違い
□なぜ必要なのか
□初心者ポイント
□もう一歩理解を深める
■まとめ
■問題
PCが異なるネットワークにある機器へ通信する際、最初にデータを送信する先はどれか?
■選択肢
A. 宛先ホストのMACアドレス
B. デフォルトゲートウェイ
C. DNSサーバ
D. 自身のIPアドレス
■回答
B. デフォルトゲートウェイ
■解説
デフォルトゲートウェイとは、異なるネットワークへ通信する際にデータを最初に送る相手であり、一般的にはルータのことを指します。
同じネットワーク内であれば機器同士が直接通信できますが、異なるネットワークに対してはそのままでは通信できないため、ルータを経由する必要があります。
□通信の流れ
例えば以下のような場合を考えます。
送信元:192.168.1.10
宛先:8.8.8.8
このときPCは、「自分と相手が同じネットワークかどうか」を判断します。
例えばサブネットマスクが 255.255.255.0(/24)の場合、
IPアドレスのネットワーク部分は以下のようになります。
送信元 → 192.168.1
宛先 → 8.8.8
このようにネットワーク部分が一致しないため、「別のネットワーク」と判断されます。
そのためPCは宛先に直接送るのではなく、まずデフォルトゲートウェイにデータを渡します。
□補足(参考)
8.8.8.8 は、Googleが提供している公開DNSサーバのIPアドレスです。
インターネット上の代表的なアドレスとして、説明でよく使われます。
□同一ネットワークとの違い
同じネットワークの場合は、相手のMACアドレスを取得して直接通信が行われます。
このMACアドレスの仕組みについては、後の回で詳しく解説します。
一方で異なるネットワークの場合は、相手のMACアドレスを直接知ることができないため、宛先ではなくデフォルトゲートウェイに対してデータが送られます。
□なぜ必要なのか
ネットワークは複数に分かれて構成されており、すべての機器が同じ範囲に存在しているわけではありません。
通信は最終的にMACアドレスを使って行われますが、MACアドレスは同じネットワーク内でしか利用することができません。
そのため、異なるネットワークにある機器に対しては、いきなり直接データを送ることができません。
そこで一度、同じネットワーク内にあるデフォルトゲートウェイ(ルータ)にデータを渡し、そこから先のネットワークへ中継してもらう必要があります。
□初心者ポイント
「IPアドレスが分かっているなら直接送れそう」と思いがちですが、実際の通信ではそうなりません。
IPアドレスはあくまで最終的な宛先を示す情報であり、実際にデータを届ける際には段階的に転送されていくためです。
□もう一歩理解を深める
実際の通信では、次のように役割が分かれています。
IPアドレス:最終的な宛先を示す
MACアドレス:次にデータを送る相手を示す
このように、異なる役割の情報を使い分けることでネットワーク通信が成り立っています。
■まとめ
デフォルトゲートウェイは異なるネットワークへの出口となる
異なるネットワークへの通信はルータを経由する
同一ネットワークであれば直接通信が行われる
IPアドレスとMACアドレスで役割が分かれている
□今後について
次回は「TCPとUDPの違い」について解説していきます。
通信の信頼性や速度に関わる重要なテーマなので、ここからさらにネットワークの理解を深めていきます。
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