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国内最大規模の法人向け動画サービスを創り上げたCTOへインタビュー!

1.自己紹介とこれまでの経歴を簡単に教えてください!

ロジックデザイン株式会社で技術責任者(CTO)をしています。と言っても弊社は代表もコードを書き、技術的な決定を多くしますので、世間で思うCTOとはちょっと違うかもしれません。実際に私は、弊社代表の得意分野である顧客満足を徹底追求した営業以外はなんでもやります。経理法務、海外仕入れ、プリセールス&コンサル等も担当していますので、担当領域はかなり幅広いです。

個人的にCTOの役割とは、会社の持つ様々な目的・目標に対し、中期的観点で技術的にあるべき姿を追求することで、最終的に会社にも社員にもお客様にもメリットを生むことだと考えています。

IT技術に関しては高校時代によく書店に通っていた頃に、偶然プログラミング雑誌を手に取ったのがきっかけでその面白さに気づき、大学受験そっちのけで打ち込みました。授業中にも内職で専門書籍を読んでいて、一部の教師にはもう諦められていました(笑)情報処理試験も受験し取得しましたが、進路は文系だったので完全に趣味での勉強でした。でも思えば、あの頃が好きなだけ好きなことを勉強できて、一番楽しかったかもしれませんね。根本的には「とにかく技術が好き」なのだと思います。

新卒就職時はいわゆるSES会社で、C/C++や一部アセンブラによるデバイスドライバ、携帯電話開発等の組込系で動画や音声関係の開発をしていました。前職では研修での年次トップ成績や、プロジェクト全60人中1位の査定、役職を飛び越えてのリーダー登用など評価は頂きましたが、かなりの激務があり、父が怪我をして家業に影響が出たタイミングで、その手伝いのため退職しました。月200時間の残業等で、いずれにしても「長く続けられる環境ではない」と思っていました。

その後はOSS活動をしたり、個人案件を多少受けたりしながら家業を手伝っていましたが、廃業に伴いIT業界に戻ることを考え始めました。そこで家族が偶然、動画(配信)を扱うロジックデザインの求人を見つけ、「こんな地方でこんなニッチなマッチングなんてあるんだ」と驚き、門を叩きました。


2.現在の業務内容を教えてください!

従来は動画関係のコア部分を中心に担当するプレイングマネージャースタイルだったのですが、昨年後半からそれら業務は半分抜け、新サービスのための新規技術の研究・導入とそれを支える社員の採用活動や、就業規則等の改善等を実施しています。

扱う技術は一般的なWeb技術はもちろんのこと、現状で言えばWebSocketやWebRTC、今後はWebTransportやWebAssembly等も視野に入れています。

が、実は重要なのはそれら表面的な技術よりも、プロトコルやネットワーク、OSやファイルシステム、それともちろん動画や言語横断的なプログラミングの基礎技術・知識だと考えています。内部でどのような動作が行われているのか、という想定ができないと、動いたときは良いですが、動かない時・問題発生時のトラブルシューティングに大変に悩まされることになります。

技術の流行はもちろん評価し、利点・特性次第で取り込んで行くのですが、それらを真に使いこなすには地に足ついた基礎力が重要だと私は考えています。そういった意味で前職での組込開発や、OSS活動による知識、資格取得時の勉強は、直接的には見えない部分で業務を支えてくれています。

例えばWebは基本テキストデータ処理でできていますが、弊社のバリューである動画はバイナリ処理です。テキスト処理中心の業界でCTOの私がバイナリアン出自であることは、私個人だけでなく会社の強みにもなっているのではないかと思います。



3.なぜロジックデザインに入社されようと思ったんですか?

まず音声でも動画でもメディア系の知識を活かしたいと思っていましたので、その点だけでも応募には十分でした。

また前職では就業時間のみならず通勤時間も長く、ワークライフバランスが保てていませんでしたので、通勤10分の地元でかつ「家族との時間やプライベートを大事にする」という代表の方針は重ねてありがたかったです。そして、仕事は確かに人生の重要な一部ですが、多くの人にとって、人生は仕事をするためにあるわけではありませんから。

他にも主観的な理由を離れて俯瞰してみると、マッチングの妙もあったと思います。私は前職や個人的な勉強で動画規格や組込Linux等の知識はありましたが、それを事業にするにはハードウェアを絡めた開発、あるいは多数の人員等の資本力が必要で、個人では難しいと思っていました。私の意識からは「配信」あるいは「サービス」という観点が抜けていたわけです。

逆に「配信」を主としていたロジックデザインでは、大規模なネットワーク運用やフロントエンド(FlashPlayer)のノウハウはあったものの、「動画データそのもの」や本格的なバックエンド運用、そしてLinux等に対してのナレッジは必ずしも豊富ではありませんでした。

つまり、私とロジックデザインの知識はお互いに補う部分が多く、組み合わせればかなりのシナジーが期待できました。


4. CTOまで登りつめる中で、大事にされたことや苦労したことなどあれば教えてください!

実は入社直後から開発課長待遇を頂き、実質No.2でしたので、タイトル(肩書)は変わっても特に登ってはいないんですよね(笑)

まず入社当初は、様々なカルチャーショックがありました。前職ではプロジェクト全体で300人などの大きな共同作業が多く、高度に専門化されている一方、周りは技術者だらけです。また組み込み系なのでリリース後の修正は基本的にできず、そのために設計やテストには実装の数倍の時間をかけます。

ロジックデザインでは社員5人程度から始まり、一人の担当領域が非常に広範で、出自・バックグラウンドも多様です。そしてWebシステムはリリース後も修正が比較的に容易なので、綿密な設計や厳密なテスト等の品質確保より速度をかなり重視し、実装時間の割合が大きいです。これらに慣れることと、自分なりの落とし所を見つけることはとても大変でした。

最初の数年はそれこそ喧々囂々、侃々諤々の意見のぶつかり合いが、私に限らず各メンバー間でありました。私もこんなに話のわからない人がいるだろうかと毎日のように思いましたが、バックグラウンドが違うから当然なんですよね。むしろそこでぶつかりあうことによってこそ、お互いの価値観を知れたり、考えつかない視点が得られる面もあると思います。

正直なところ今でも代表とは正反対の意見になることも多いですが(笑)その意見を忌憚なく言えることは、本当の意味での心理的安全性がある環境と言えるかと思います。代表の人徳のなすところですね。大事なのは、相手の意見を尊重すること、そして好みや自分のやり方、過去の成功体験と、客観的事実等を区別して議論することだと思います。

私も含め、人はつい「自分が正しい」と言いがちですが、実は世には絶対的正解はない命題の方が多いかも知れません。なので部下の判断に関しても、根拠を聞き、それを尊重しつつもこちらの意見も伝えるように努めています。個人的には上司とは正義ではなく、あくまで調整役(ロール)であって、意見の重みは役職とは無関係と思っています。





5. 平田様から見える、ロジックデザインで働く上での「エンジニアとしての成長環境」はどういったものがありますでしょうか?

現在のところ少数精鋭ということもあり、各人それぞれの専門分野がありつつも、ありとあらゆる技術の担当になる可能性があります。そのため広く学びたい、ゼネラリストやフルスタック志向の方は次から次に色々と経験できると思います。

インフラ、バックエンド、フロントエンドの他、志向や業務によっては一部簡単なデザインも学べる可能性がありますし、顧客対応や営業系のメンバーとも距離感が近いので、ビジネスがどう動いているか、顧客の納得を得る話し方等を学ぶこともできます。

また、自主学習を推奨していますので、書籍や有料コンテンツの経費購入、業務と関連する範囲での機器の購入、勉強会への参加、展示会への見学などが可能です。今年から私の主導・設計で資格手当も導入し、最大で月収を8万円増やせます。最大額を得るのは流石にちょっと大変で、私自身も得られませんが(笑)ややユニークなところでは、AtCoderでの色も資格手当になります。これは業務関連性というよりは、その向上心や意識を評価している感じですね。

それから、良いサービスやツールを見つけてきた場合には、社内の標準環境として採用される可能性があります。私はこの提案があまり上手ではないのですが(苦笑)、中には10個くらい採用されている社員もいます。


6.平田様が管掌されている事業の内容と、事業がスケールしていくにあたっての課題(エンジニアメンバーの現状をふまえた組織課題)はどういった所にありますか?

現在のところ弊社は主力事業「ビデオグ」が柱であると同時に大部分を占めており、ややVOD配信メインなサービス構成です。今後はLIVE配信、リアルタイムコミュニケーションに力を入れることで事業のスケールを図っていきます。また、現在はややオンプレミスに比重があるハイブリッドクラウド環境ですが、これをクラウド側に寄せていくことで、超大規模の配信にも対応できるようにしていきます。

ただ現状のビデオグはその原型まで遡ると10年も昔になります。技術スタックも古くなっているため、中身のリフレッシュをする必要があり、着手はしていますが既存のお客様のご要望に答えながらの作業ではマンパワーが不足しています。あるいは一旦切り離した別事業としての展開も考えていますが、いずれにしても社員がもっと必要です。

また、クラウドに寄せていくにあたってはインフラの扱い方が重要です。ここに関しても一部IaCを私が導入していますが、まだ社内展開が十分にできていません。

メンバー構成に関しても、老将の私がいつまでも居座っていては若い方がやりづらいかも知れません。だから今後入社される方たちには、是非とも自主性の発揮、主導権を持ってもらいたいと考えています。「業務内容」のところでお話しましたが、私が研究等に軸足を移すのは、そういった人員的なリフレッシュの意図もあります。

ただし、マンパワーが足りないと言っても、これはあくまで残業ほぼゼロを確保した上での話です。実績としても毎月、残業ゼロの社員が半分で、多い人でも月10時間になることは稀です。ここは社是として、家族との時間等を確保することは会社の最も尊い義務と考えています。

また、自主性や主導権に関しても、無理な責任を持たせるものではありません。既存メンバーからのサポートもありますし、まずは弊社の商品を理解するところから、習得能力に応じて広げていきます。キャッチアップ材料に関しても、昔はベンチャーあるあるで皆無でしたが、ドキュメントの重要性を長年社内啓蒙してきたことで、今ではサーバーの構築ドキュメント類は、この規模のWeb系会社としては結構充実している方だと思います。


7.その課題も踏まえて、今後ロジックデザインにジョインされる仲間に期待することは何でしょうか?こういう人に来て欲しいという要素もあれば合わせて教えてください!

IT(Information "Technology")企業ですから、技術が好きなことが大前提、かつ最も期待されるポイントだと思います。好きだからこそ製品の改良や開発環境の改善に熱心にもなれますし、学習効率も変わってきます。

弊社ではセールスやサポート担当の社員にも技術資格の取得を勧奨しており、実際に昨年、今年と合格者も出ています。そして技術好きの中でも、フルスタック・ゼネラリスト志向の方、あるいは志向せずとも技術分野の選り好みをしないタイプの方は、弊社に限らず、とても強い印象です。弊社はまだ小さな会社ですのでありとあらゆる種類の作業が発生しますが、そういった方はタスク発生時にすぐ担当を受けられるため、成長速度が非常に早いのです。

個人的な持論にはなりますが、技術の学習には分野間のシナジー効果もあると思います。例えばセキュリティ分野を学習することで、Webフレームワークやプログラミング言語の造りがどうしてそうなっているのかがわかることがあります。また、基礎知識や技術的な考え方等のしっかりした、地に足のついた学習をなさっている方は大変魅力的です。「業務内容」のところでも言及しましたが、流行の技術の表面だけを舐めても 、その根底にある考え方を学んでいないと、問題発生時の対応力が付きません。

また、各種の技術に共通する考え方を習得していないと、他の環境への適応力、応用力が得られません。逆に言えば、基礎がしっかりしている方は少しの誘導で、多くの技術・環境への適応が可能だと考えています。業務分野で言えば、インフラ、あるいはインフラ寄りのバックエンドの方は歓迎です。「課題」のところで申し上げた通り、弊社ではクラウドシフトを進めています。その上でIaC、自動化などに興味がある方、あるいは実践している方であれば短期間で主力エンジニアとなれる可能性があります。

一方で、現在の募集は経験者対象となっていますが、これは必ずしも業務経験に限りません。個人的なOSS活動やあるいは大学等での学習でも、プロフェッショナルに相当する学習ができている方は、むしろ歓迎です。私自身、前職では新卒でリーダーになったり、平社員3年目で10年目の主任の方を配下に置くこともありましたし、過去にOSS活動で書いたコードは今も世界で使われています。

個人意見ではありますが、ITエンジニアは表面上の経験年数よりも、いかに興味を持って努力・学習してきたかが重要だと考えています。実務経験はないけどやる気と吸収力なら負けない、そのエビデンス(資格や商用レベルの作品等)ならあるという方、お待ちしています!


8.最後に、平田様が今後実現していきたいこと/挑戦したいことがあれば教えてください!

役員としては、主に内向き(研究開発や人事労務)担当ですから、社員が自由に仕事しつつも、過剰な責任を感じたり道を見失うことのないよう、ガイドできる仕組みをもっと整えていきたいです。

またエンジニアとしては、分野はどうあれ、誇りを持てる・胸を張れるプロダクトを作っていきたいと思っています。


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