株式会社LivCo(旧ASEAN HOUSE)の会社情報 - Wantedly
株式会社LivCo(旧ASEAN HOUSE)の魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。外国人向けに人材/不動産/教育/メディア事業を展開するスタートアップ。東京/インドネシア拠点🗼🇮🇩 移民が日本で生まれ亡くなるまで全てのライフステージの課題を解決するソリューションプラットフォームを目指します ...
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2025年8月10日、日曜日の夜、家で夕食を食べていたところ、社長から一本の電話が入りました。
「今お盆で学校視察を兼ねてネパールに来ているんだけど、1人で体験するには勿体無いから、今からネパールに来ないか?フライトは調べたから、明日の早朝の便が一番ベストなんだけど。どう?」
(明日の早朝?? ってことは… 8時間後?!)
いきなりの提案に驚きましたが、心の中ではすでに答えが決まっていました。
こんな貴重な機会を逃す理由はないし、ワクワクが止まりませんでした。
「行きます!」と一つ返事で答えた後、急いで荷造り(笑)。
急遽決まったこの4泊5日のネパール視察、合計10校ほどの日本語学校を回ることになりました。
今回の旅で感じたことをざっくばらんにお話しさせていただきます!
↑着陸寸前に見えたカトマンズの街
ネパールとは?
宗教的寛容さと文化の違い
ネパール視察で見た「日本語教育」の課題と可能性
これまでの当たり前とその課題
教育の質を支える教師不足と経営の課題
ネパールの教育システムと未来への希望
ネパールで再認識した使命
株式会社LivCoでは一緒に働く仲間を募集しています!
ネパールといえばインド系の人々が多く、日本に留学する人が増えていることは知っていましたが、実際にネパールを訪れてみると、その文化、教育、そしてポテンシャルの高さに驚くことが多かったです。
特に印象的だったのは、「ネパール人はインド人とは全く違う」ということです。地理的にインドと中国の間に挟まれたネパール。ヒマラヤ山脈の北部に住むチベット族をはじめ、インド系や東南アジア系、中華系など、さまざまな顔立ちの人々が共存しています。
さらに、ネパールの宗教は非常に多様で、ヒンドゥー教を信仰している人が多い一方、仏教やカトリックなども信じる人がいます。実際、空港で乗せてくれたタクシーのおじさんが「父はヒンドゥー、母は仏教、そして自分はカトリックだ」と言っていたのには本当に驚きました。
私自身インドネシア出身で、インドネシアも多宗教・多民族の国です。しかし、家族内で宗教が異なることはなく、ネパールのように、家族全員が異なる宗教を持っていることに対しては衝撃を受けました。
↑家庭訪問させていただいたニシャさん兄弟
さらに驚いたのは、ネパールでは宗教を巡る問題で内戦が起こったことがないことです。宗教的寛容さや共存を重んじる文化が根強くあり、その影響もあってか、ネパールの人々は非常に穏やかで優しい人が多いと感じました。
例えば、買い物中にお釣りが足りなかった場合、他の店で両替をしてまでお釣りを返してくれるなど、親切な対応を受けました。また、道に迷ったときには、わざわざ目的地まで案内してくれる人もいて、驚きました。
インドに比べると、ネパールは静かで控えめな文化が色濃くあります。学生たちの声が小さく元気がないと感じたのですが、ネパールでは声を大きく出すことが美徳に反する文化があり、家族同士でも静かに話すことが普通だと教えてもらいました。
インドは活気に満ちた印象がありますが、ネパールはその点で日本の文化に近い部分があると感じました。
さらには、ネパールでは仏教の影響を受け、瞑想や心の平穏を重視する文化があります。多くのネパール人が日常生活の中で精神的な落ち着きや心の平安を大切にし、ヒマラヤ山脈などの自然との深い繋がりを感じています。このような静寂と精神的安定を重んじる価値観は、日本の精神文化にも通じるものがあります。
気になって調べてみたところ、ネパールは非常に低い犯罪率を誇っています。これもネパール人が日本社会に順応し、争いを嫌い平和を好む国柄の表れではないかと思います。
4泊5日の短い期間でしたが、ネパールの日本語学校を訪れ、教育の現状を肌で感じました。インドネシアやミャンマー、ベトナムと比較して、ネパールの日本語教育はかなり異なると感じたのが最初の印象です。特に言語教育以外の部分では、まだまだ足りない部分が多いと感じました。
最初に学生たちと出会った瞬間、私は少し驚きました。教室に入ると、みんなが静かに座り、挨拶をしても声が小さく、笑顔を見せることも少ない。元気がないように見えました。日本語能力試験N4レベルのテストを合格しているにもかかわらず、会話には困難を感じている様子が伺えました。特に、外食業界で働きたいと話していた学生が多かったのですが、業界で求められる基本的なコミュニケーションの大切さをまだ理解していないと感じたのです。
その理由を現地の教育関係者に尋ねてみると、ネパールでは留学ビザが主流であり、職業訓練校というよりも、どちらかというと日本語の「塾」のような存在であることがわかりました。学生たちは、毎日2〜3時間しか勉強せず、午前と午後のクラスに分かれて、仕事をしながら日本語を学んでいるのが現実です。留学目的で日本に行っても、最初は日本語学校に再度入学し、2年間ほど学んだ後に大学に進学するという流れが一般的です。
私が感じた課題の一つは、日本で働くための「マインドセット」の欠如です。多くの学生が「仕事をして仕送りを送る」という目的で日本に行きたいと話していましたが、正直、留学ビザの取得に対する理解は薄いようでした。特定技能ビザを利用して、もっと早く現地で働く方が理にかなっていると思うようになった学校関係者の話に、私は共感しました。
ただ、問題はそれだけではありません。日本で実際に働くことを考えると、ただ日本語を話せるだけでは不十分で、日本の文化や働く際のマインドセットをしっかり学ばなければならないという点です。しかし、現地の日本語学校では、入学希望者を増やすことが目的で、最小限の日本語力があれば入学できる状態です。日本語の会話力はもちろんですが、日本の企業文化やマインドセットに関しての教育が軽視されていると感じました。
さらに大きな問題は、質の高い教育を提供できる教師が不足していることです。ネパールでは約400万人が出稼ぎに行っており、その中でも日本語を教えるためにネパールに残っている人材はほとんどいません。実際、日本で働くことを希望する学生が多いため、教師としてネパールに留まる人が少ないのが現実です。
また、ネパールの日本語学校は、学生がCOE(入国資格証明書)を得る際に一度に数十万のフィーを受け取りますが、その後の教育費が安いため、学校同士の価格競争が激しく、収益性が低いのです。この結果、教師への給与が低く、質の高い教育を提供するための資金も不足しているという悪循環が生まれています。
学生が他の学校で日本行きの準備を進める場合もあり、長期間教育してきた学生が他校に流れることもあります。この問題が、学校の収益に大きな影響を与えており、学校側がどれだけ頑張っても、収益の確保が難しいという現状があるのです。
一方、ネパールには素晴らしいビジョンを持った教育者たちがいます。特に感動的だったのは、アシスさんとウメシュさんという二人の日本語学校経営者です。アシスさんは、23歳のときに日本語学校を立ち上げました。彼は日本で学び、実務を通して日本の文化やマインドセットを学んだ経験を元に、ネパールの若者たちにその価値を伝えようと努力しています。
彼は幼少期、年に一度日本人のボランティアのおじさんが家に泊まるという経験をし、それがきっかけで兄弟全員が日本に興味を持つようになったと言います。アシスさん自身も、日本に留学し、勉強とアルバイトの両立をしながら日本語N1まで取得。彼は日本で学んだことを通じて、日本のプロ意識や努力する大切さを学びました。
しかし、アシスさんは、ネパールの若者が日本に行く理由が、学びよりも「いかにお金を稼ぐか」ということに偏りがちな現実を目の当たりにしてきました。そのため、ネパールの教育システムにおいて、勉強に対する姿勢や日本の企業文化に対する理解を深める必要性を強く感じ、そのギャップを埋めるために自らの学校を運営しています。
アシスさんの学校では、日本語の学びだけでなく、日本の企業で働くために必要な文化やマインドセットを教えています。例えば、日常生活の中で「椅子は雑にしまわず、ゆっくりと静かに片付ける」といった、日本人が重んじる「配慮」を教えることを大切にしています。これは、単なる日本語教育にとどまらず、社会人としての基本的な態度やマナーを身につけさせることが、今後のキャリアにどうつながるかを理解させるための大事な一歩だと感じました。
↑アシスさんとハチ公日本語学校のスタッフと
みなさんいい表情してます!
また、ガネッシュさんはネパール一の実業家で、元々はチベット系の貧困山岳地帯出身で、ヒマラヤ登山客の足場作りと荷物運びをされた時に日本人の暖かさに触れて日本を大好きになってくれた方です。今では日本企業のCSR支援、震災復興支援、そして200を超える学校建設などもしています。本気で今後のネパールの国が発展するために主力産業を作ろうとしており、それと並行に日本語学校を運営し、ネパールの若者が自分のように日本でたくさん学び今後をになっていく人材となってくれるのを夢見ています。
ガネッシュさんは、ネパールの若者に自分のように日本での経験を積んで国の発展に寄与してほしいという思いを強く持っています。彼のビジョンは、単に日本語を教えることにとどまらず、ネパールの未来を担う若者たちが日本で学んだ知識や技術を持ち帰り、自国を豊かにしていくことにあります。
↑ガネッシュさんと
(ガネッシュさんのお話しは詳しくはこちらの投稿より佐々が詳しく書いてます!)
滞在中、様々な人々にお会いし、貴重な話をたくさん聞かせていただきました。しかし、その中で胸が痛むような言葉に何度も出会いました。それが、次のような言葉でした。
「ネパール人はみんなネパールに戻りたくない、一生日本に住みたい」
「自分の国に未来はない」
これらの言葉に触れた瞬間、心が重くなりました。弊社の学校に通っている学生でも、長く日本に住みたいという子は多く見てきましたが、「自分の国に諦めている」とまで言う学生はほとんどいませんでした。もしかしたら、インドネシアという国は人口が多く、海に囲まれており、まだ産業も安定しているからかもしれません。しかし、もし教育者がそのように諦めてしまったら、彼らの国にどんな未来が待っているのでしょうか?
その言葉を聞いたとき、私は強く思いました。「私たちが諦めてはいけない」と。彼らが諦めている状況を見て、そのまま流されるわけにはいかない。私たちが現実を知り、行動し続けなければ、変化は起こらないと心から思ったのです。
ガネッシュさんやアシスさんのように、実際に日本に来て、日本人と接する中で人生が変わった人々がいます。そしてその人たちが今、自分の国のために若者を変えようと必死に努力しています。私たちも、その努力に負けないように自分たちの使命を全うしなければならないと感じました。
私たちの仕事も同じです。インドネシアの日本語学校で学ぶ学生たちに、日本で働くことの意味や、異国で挑戦する価値を伝えていく。そして彼らが一歩を踏み出した後には、その経験をどう母国に還元できるかまで考えられる人材に育てること。
日本でのキャリアは「ゴール」ではなく、「未来へ続くスタートライン」なのだと伝えることが、私たちの役割だと感じています。
今はまだ、私たちの影響力は少ないかもしれませんが、もし一期生のCaturくんが今の職場で店長になり、インドネシアに帰って有名な実業家として何千人もの雇用を生み出せるようになったとしたら?
その時には、私たちの取り組みがどれだけ価値があるものだったか、心から実感することでしょう。
だからこそ、教育は本当に大切なのです。目の前の給料ばかりに目を向けて育った学生に、未来を見せることが今の社会には必要です。給与がすべてではなく、努力や他者を思いやる気持ちがどれほど重要かを教えることこそ、これからの社会を作る鍵だと感じています。
日本が戦後どん底から立ち上がり、今日の繁栄を築いたように、その精神とノウハウをネパールやインドネシアの若者に伝えていくべきだと強く思います。彼らが自分たちの力で国を豊かにしていけると信じています。
その希望を胸に、私たちは一つ一つの仕事をしっかりとやり遂げ、目指す社会を実現するために進んでいくべきです。
希望を持ちながら、一歩一歩進んでいくことが、私たちにとっての使命であると感じています。
この使命を背負って一緒に途上国を変えたいぞと想う方、待ってます!
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現在様々なポジションで共にチャレンジしてくれる仲間を募集しています!少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ、採用情報をご覧ください!
弊社は「外国人も暮らしやすい社会を創る」をミッションに、東京/インドネシア拠点で外国人紹介というHR業界最後のブルーオーシャンマーケットに挑むスタートアップです。人材事業を皮切りに外国人×教育・不動産・fintech・結婚など複数領域で新規事業を連続的に立ち上げ、外国人特化のインフラ企業を目指しています。
今年6月にはタイミー小川氏や(株)クイックなど上場企業から累計調達額1.6億円となる戦略的資金調達を実施し、売上前年比350%成長、上場準備フェーズに突入しました。
〜Why LivCo!?〜
【社会課題をビジネスの力で解決する】
日本では前例のない人手不足にも関わらず、外国人労働者の失踪は今や年間1万人以上。一方途上国では貧困や紛争による社会不安が続いています。しかし弊社の営業活動で外国人雇用機会を創り出し1人の東南アジア人の就職が実現されれば、年収は20倍以上、平均5人以上の故郷の家族の生活水準が向上し「妹が高校に行けるようになった」と泣いて喜んでもらえます。もちろん現場の人手不足も解決されます。社会課題の解決と事業スケールの双方をグローバルな視座で実現できるしごとです。
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外国人材市場は年間260%成長かつ3兆円超の巨大マーケットであり、競合ひしめくHR業界の中では最後のブルーオーシャンと言われています。外国人雇用制度開始直後に参入し一定のシェアを確保する弊社は業界リーダーとして市場構造そのものを変革できるポジションにあります。事業責任者として、業界全体にインパクトを与える介在価値の高い仕事に挑んでいただけます。また、裁量権も多く与えられる環境で、新卒2年目でインドネシア支社立ち上げマネージャー登用実績があります。
【途上国の未来を創る】
国境を越え雇用機会≒成長機会を創り出し、日本で学んだスキル・マインドセットを母国に持ち帰り途上国の発展に繋げていく。駒不足を補うべく右から左に外国人を流すだけの従来の「人材紹介」モデルとは異なり、日本とアジアの循環型の「人材育成」モデルを実践しています。日本就労経験者が途上国の中核人材となり日本での思い出を語る時、日本の国際的地位の向上にもつながるはずです。
【その他の特徴】
・インドネシアで日本語学校を直接運営し、受入企業の人材要件に合わせたオーダーメイド型モデルを業界に先駆け実践。来年度から事前養成校のフランチャイズ展開によりスケール、業界構造の革新に挑む
・東京/インドネシア拠点、東南アジア人比率40%のグローバルスタートアップ
・社員30名程度の上場前フェーズでストックオプション付与可能性有
・多様で優秀なメンバーと働くことが可能(出身企業・大学:リクルート、サイバーエージェント、JICA、ソウルドアウト、デロイトトーマツ、Speee、ラクスル、日鉄エンジニアリング、東京大学、大阪大学、早稲田大学、中央大学、明治学院大学など)
❒ 参考リンク
メディア取材記事(Fastgrow):https://www.fastgrow.jp/articles/livco-sasa
採用資料:https://speakerdeck.com/sasa_shotaro/6
採用動画:https://www.youtube.com/watch?v=MJeTPEUaAmA
社内の様子(YouTube取材):https://www.youtube.com/watch?v=scSpLChOMSo
代表佐々の監修記事「外国人業界の魅力」:https://www.fastgrow.jp/articles/foreign-employment
資金調達のプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000089895.html
資金調達の裏側を記した記事:https://note.com/livco/n/n802c3da96f9c