「最高の頭脳で、“誰も使わないもの”をつくるな。」AIが東大入試を解く今、君がいなければ生まれなかった「差分」をどう作るか。
駒場東大前駅東口の改札外に掲載中
「最高の頭脳で、“誰も使わないもの”をつくるな。」 駒場東大前駅の改札を出てすぐ、そんな挑戦的な言葉が並んでいます。
AIの知能が人間を凌駕し始め、東大入試に合格することの意味さえも変わりつつある現代。私たちは、これまでとは全く異なる「賢さの使い道」を提案したいと考えています。
高度な技術を、ただの理論で終わらせないために。 誰もがその恩恵を享受できる社会をどうデザインするのか。
広告に込めた想いと、Lightblueが挑んでいる「社会実装」という名の難問について、代表・園田に詳しく聞きました。
目次
目次
0. 私たちが提供するプロダクト「Lightblue」について
1. 「技術の高さ」と「使われること」の埋められない溝
2. 「ダークモード表示にすると、実家の母は使えない」という現実
3. コンサルでもSIerでもない、東大発ベンチャーがやる意味
4. AI時代の「人の価値」とは
5. Lightblueでは、社会を動かす技術と人との「真の橋渡し」を担う仲間を募集しています。
注釈
0. 私たちが提供するプロダクト「Lightblue」について
私たちは、「テクノロジーの恩恵を全ての人へ」をミッションとし、高度なテクノロジーをあらゆる現場で「誰でも当たり前に使える武器」に変えることを目標としています。
主力プロダクトである『Lightblue』は、高度なLLM(大規模言語モデルを、企業の機密情報を守れるクローズドな環境で、専門用語を使わず直感的に操作できるインターフェースに落とし込んだ法人向けAIアシスタントツールです。
清水建設や関西テレビをはじめ、すでに数多くの企業に導入されています。(支援事例)2025年7月には大規模なリニューアルを実施し、複雑な技術を意識させない「徹底した使いやすさ」をさらに追求。現場の誰もが迷わず使いこなせるツールとして、実社会へのAI導入を支援しています。
【製品ページはこちら】https://www.lightblue-tech.com/lightblue/
1. 「技術の高さ」と「使われること」の埋められない溝
―― 駒場東大前駅の広告、「最高の頭脳で、“誰も使わないもの”をつくるな」というコピーが印象的ですが、なぜ、今このメッセージを投げかけたのでしょうか?
園田:
今のAIの性能って、専門領域ではもう人間の博士号レベルを超えていると言われていて、司法試験にも受かるし、医学部の試験にも通ります。そんな「究極に賢い存在」が手元にあるのに、世の中が劇的に変わったかと言えば、まだそうではありません。
特に高学歴層のエンジニアは、どうしても「目の前の課題を解くこと」に執着しがちです。でも、その目の前の課題解決に心血を注いでも、現場で誰にも触られなければ、社会へのインパクトはゼロなんです。
かつては「賢いこと」自体に高い時給が支払われていました。しかし、AIがこれだけ賢くなった今、人間が「賢さ」だけで勝負するのは限界があります。
2. 「ダークモード表示にすると、実家の母は使えない」という現実
―― Lightblueが注力する「みんなが使えること」の基準について教えてください。
園田:
まずは、自社製品を自分たちで使い倒す「ドッグフーディング」が重要です。Lightblue社内で、AIを使い倒している京大卒のCSリーダーが満足するのはもちろん、AIの仕組みに詳しくない入社直後のメンバーでも使えるというのが最低ラインの「みんなが使えること」だと考えています。
さらに、UI(※1)については、Slackやzoom、Apple製品といった洗練されていて、世界中で使われている製品のレベルを目指したいと考えています。機能追加の際は、国内製品も調べますが、原則としてグローバルに受け入れられているものを参考にするようにしています。
これは、単純にグローバル展開を目指しているからとか、かっこいいからとかではなく、実家の母でも使えるレベルのIT製品を目指しているからです。私の母はおそらくCRMツール(※2)は使えませんし、エクセルも難しいと言っています。一方で、Slackでのメッセージは使えますし、zoomでビデオ会議もできます。
初期のSlackのマジックリンク(※3)でパスワードなしですぐにログインできる体験や、zoomのインストールせずに使える体験は、コロナ禍でも多くの人がすぐにリモートワークに移行できた基盤となっていました。
私の母はダークモードで背景が黒いだけで「怖い」と感じるかもしれませんし、文字が小さければ読み飛ばします。AIの出力が悪いのは母のプロンプトが悪いからで、考えて入力してなんて言ったら、その瞬間にログアウトしちゃいます。AIを使えば色々なパターンの干支の絵を描けるよというと、年賀状のデザインには使えるかもしれません。
ダークモードかつ文字が小さいGeminiの操作画面イメージ
ライトモードかつ文字が大きいGeminiの操作画面イメージ
―― 現場の認知負荷をどこまで下げられるか、が勝負だと。
園田:
その通りです。例えば「翻訳」一つとっても、賢い人なら『ChatGPTにこの文脈を伝えて、柔らかい表現にして』と指示すればいい。でも、本当に「使われる」プロダクトは、最初から「翻訳ボタン」一つだけを置き、裏側で最適なプロンプトを走らせる。
「テンプレートを自分で書き換えればもっと自由度が高いのに」とエンジニアは思うかもしれません。でも、その「書き換える手間」という認知負荷をゼロにすることに、僕らは全精力を注いでいます。「何でもできる」は「何をしていいか分からない」と同じなんです。
3. コンサルでもSIerでもない、東大発ベンチャーがやる意味
―― ユーザーに寄り添う、という意味ではSIer(※4)やコンサルの領域に近い気もしますが、違いはどこにありますか?
園田:
僕たちは2018年から、合計5つの自社プロダクトの開発に取り組んできました。そのうち1つは、大企業との協業で現場で使われる製品になっていますが、残りは1件は事業売却し、2件は開発停止となりました。そして、その試行錯誤の末にたどり着いたのが、2023年9月よりいま私たちが主力として展開している『Lightblue』です。
(2023年9月にLightblue Assistantとしてリリース後、2025年7月に大型リニューアルを経て名称を「Lightblue」に変更)
これは、高度なLLM(大規模言語モデル)(※5)を、『企業の機密情報を守れるクローズドな環境』で、専門用語を使わず直感的に操作できるインターフェースに落とし込んだ法人向けAIアシスタントツールです。
※製品HP:
Lightblue | 法人向けAIアシスタント企業の機密情報を守りながら、社員ひとりひとりに寄り添った生成AIとの協業を実現できるサービスです。
もともと、現場のユーザーの声を起点に開発するスタイルで、技術力で現場の課題を一つずつ解消していくというアプローチをとっていました。
ですが、顧客課題とまじめに向き合うほど、マーケットの潜在ニーズと乖離が生まれ、ITサービス的な強みを活かせず、小粒のプロダクトがいくつも生まれる結果となってしまっていました。
僕ら「東大発ベンチャー」の強みは、AIのアルゴリズムを深く理解しているからこそ、「AIに何ができて、何ができないか」の境界線が誰よりも見えることです。その技術的限界を知った上で、どう体験(UX)(※6)をデザインすれば「みんなが使える」サービスとして実装できるか。
この「技術」と「人間」の接点をデザインすることこそが、今最も価値のある知的な仕事だと思っています。
ただ、体験のデザインはUIデザイナーやフロントエンジニアだけで作れるものではありません。ユーザーの明示的フィードバック(いいね等)や暗黙的フィードバック(出力をコピーした等)といったフィードバックを元にしたプロダクトの改善ループの設計が重要になります。
「良い体験」を定義し、その理想の体験を届けられているかを計測するための指標を策定し、その指標を測定するための仕組みを設計し、計測した情報を元に体験を評価する必要があります。
ユーザーのフィードバックは常に正しいわけではなく、認知バイアス、行動バイアス、フィードバックしやすい性質といったさまざまなバイアスも存在します。これらを総合的に考慮して、計測し、仮説検証を回し続ける仕組みを常に考えるといったことこそが重要になります。この部分こそ、頭のいいみなさんにぜひやってもらいたい領域です。
4. AI時代の「人の価値」とは
―― 最後に、Lightblueで働こうと考えている「最高の頭脳」を持つ方々へメッセージをお願いします。
園田:
これからの時代、生成AIのモデルがより賢くなっていくなかで、偏差値の高い大学の入学試験に合格したということの価値は、相対的に低下していくはずです。その中で、「自分がいなければ生まれなかった差分」をどれだけ作れるか。単にコードを書くことではなく、「誰の、何を変えたか」という視点が非常に重要になります。
「自分がいたから、この技術が1億人に届くようになった」
「自分がこのボタンを設計したから、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんがAIの恩恵を受けられた」
そこに自分の能力を発揮することで貢献したいと考える人と一緒に働きたいです。最高の頭脳を、大学入学までのテストに向かうような使い方ではなく、社会をアップデートするための技術と人との「真の橋渡し」に使ってください。
5. Lightblueでは、社会を動かす技術と人との「真の橋渡し」を担う仲間を募集しています。
「最高の頭脳」を、単なる技術追求で終わらせるか。それとも、1億人がその恩恵を享受できる社会インフラへと昇華させるか。Lightblueには、LLMの社会実装という、現代で最も難しく、かつ意義のある「問い」に挑むフィールドが用意されています。
エンジニア、PM、ビジネスデベロップメント……職種を問わず、私たちが求めているのは、技術の可能性を信じ、泥臭く現場に寄り添い、「誰の、何を変えたか」という実感を分かち合える仲間です。
現在、以下のポジションを中心に積極的に採用を行っています。
- エンジニア
- マーケティング・PR
- セールス・ビジネス
- カスタマーサクセス
- コーポレート
私たちのビジョンに共感し、「自分の頭脳を、社会のアップデートに使いたい」と感じた方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。
▼ 現在募集中のポジション・詳細はこちら(Wantedly)
https://www.wantedly.com/companies/lightblue-tech/projects
▼Lightblue 情報ポータル
https://note.com/lightblue_tech/n/n13517214b9c7
▼ Lightblue株式会社 コーポレートサイト
https://www.lightblue-tech.com/
▼プロダクトへの思いについて
https://note.com/sonodaatom/n/n3b6cc49d6d1c
注釈
※1 UI:「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略で、ユーザー(利用者)と製品・サービスをつなぐ接点(画面、ボタン、操作方法など)全般を指す。Webサイトやアプリの操作画面のデザイン、マウスやキーボード、音声入力などもUIの一部で、これが使いやすいとユーザー体験(UX)も向上し、直感的で快適な操作が可能になる。
※2 CRMツール:顧客情報の一元管理、営業・マーケティング活動の効率化、顧客体験の向上を実現するソフトウェアで、Salesforce, HubSpot, Zoho, kintone, Microsoft Dynamics 365などが代表的。
※3 マジックリンク:パスワードレス認証の一種で、ログイン時にメールやSMSで送られてくる一度きり有効な(使い捨て)安全なURLをクリックするだけで、パスワード入力なしにサービスにログインできる仕組み。ユーザーはパスワードを覚えたり入力する手間が省け、サービス側はパスワード管理の負担が減るため、手軽で安全な認証方法として、SlackやMediumなどの多くのサービスで導入されている。
※4 SIer(エスアイヤー):顧客のITシステムの開発や運用などについて総合的なサポートを提供する企業の総称
※5 LLM(大規模言語モデル):膨大なテキストデータと高度なディープラーニング技術を用いて構築された、自然言語処理と呼ばれる分野における革新的な技術のこと。従来の言語モデルと比較して、「計算量(コンピューターが処理する仕事量)」「データ量(入力された情報量)」「パラメータ数(ディープラーニング技術に特有の係数の集合体)」という3つの要素を大幅に強化することで、より高度な言語理解を実現している。
参考:https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sp/contents/column/20240229_llm.html#anc-1
※6 UX:UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、製品やサービスを利用する際にユーザーが得る体験・経験の総称で、使いやすさ、デザイン、機能性、感情的な反応など、利用前・利用中・利用後のすべての要素を含む。単なる「使いやすさ(ユーザビリティ)」を超え、「心地よさ」や「感動」といった主観的な感覚も含まれ、これらを総合的に高めることが優れたUXであり、顧客満足度やロイヤルティ向上に繋がる。