皆さんこんにちは!
製造部ICP課所属の大平です。
今年で入社して4年目になります。製造部ICP課のサブリーダーとして粉体塗装作業、ロボット・レシプロのプログラム作成、操作などを担当しています。
全く違う人生を歩んでいた10年前
黒坂塗装に来る前は、10年ほど料理人をしていました。
その頃のことを少しお話させてもらうと、初めて飲食店で働いたのが語学留学先のカナダ、バンクーバーにあるタイ料理店でした。
留学していたのは、学生時代から好きだった英語をもっと勉強してそれを活かせる仕事がしたいと感じていたからです。決意するまで数年かかりましたが、思い切って留学に踏み切りました。
当初英語がまだまだ話せなかった私は、皿洗いの仕事から始めました。この時はまだ料理に興味があったのではなく、たまたま見つけた仕事がタイ料理レストランでの皿洗いでした。
日本人のいない環境に身を置けばきっと英語は上達すると思っていましたが、キッチンではタイ語が飛び交っており、英語よりも分からなくて混乱しました(笑)
コミュニケーションも上手く取れず仕事のやり方も分からず、海外でたった一人。不安でいっぱいでした。なんとか仕事を早く覚えて役に立とうと、最優先事項は何なのか?どうすればもっと効率的にできるのか?海外で自分の力で生活していくために、職場で認めてもらえるように努力しました。
ある日、とても忙しい日のことでした。通常であれば、一人ではこなせないほどの忙しさでしたが、効率よくなんとか一人で仕事をこなしている僕のところにマネージャーが来て
こう言ってくれました。”You are awesome!!(君はすごい!!)“
不安でいっぱいだった海外生活でしたが、この言葉をもらって「一生懸命やれば伝わる、カナダでもやっていける」と自信がつきました。
少しずつですが、レストランのみんなと仲良くなり仕事も楽しくなりました。
英語も上達し、皿洗いから調理補助、ホール業務で接客といろいろなポジションを経験させてもらえるようになりました。
カナダには3年ほど住んでいましたが、このレストランで仕事していたことの思い出がほとんどです。今でもみんなと連絡を取り合っています。
英語が上達したことはもちろんですが、この海外生活で自分自身大きく変わったと感じていることがあります。
留学する前は消極的で受け身な性格で、やりたいと思っている事を出来なかったり、決意するまで長い時間がかかったりしていました。実際留学を決意するまで数年かかりました。しかしこの3年間で積極的に自分から行動を起こすようになれました。
バックパッカーで世界を知った日
カナダから日本に帰国する前には、南米5カ国を1カ月半バックパッカーとして旅しました。
どうしても行きたかったマチュピチュ遺跡、感激したウユニ塩湖、迫力がすごかったイグアスの滝、旅先で出会った各国の旅人達。
自ら動いていけば、より沢山の経験ができ、自分の可能性も広がっていく。
バックパッカーで旅行するなんてカナダに来た頃は考えもしていませんでしたが、自分の興味があることに積極的にどんどんと進んでいけるようになっていました。
日本、京都で家族と共に
帰国後、調理師学校に通って免許を取得し、調理師として日本各地、そして香港や世界一周の客船といった海外での仕事を経験しました。その後縁あって京都に住むことになり、妻と出会って結婚。飲食業をしばらくは続けていましたが、もっと家庭での時間を大切にしたいと感じ転職を決意しました。それを機に転職して、料理もそうですが、自分の手を使って何かを作ることが好きでした。次も何かものづくりに携わりたいと思い就職活動を始めました。
料理人からの転身
これまで飲食業しか経験がなかったので、異業種への転職はなかなか上手くいかず書類審査で不合格がほとんどでした。
そんな中、ある会社が「直接志望動機をお聞かせください」と返信してくれました。会社を見学させてもらい、ものづくりに携わりたい思いを伝えさせてもらいました。
そして内定を頂いたのが黒坂塗装です。
工場内で皆さんがまっすぐ仕事に取り組んでいたところ、時代を先取りしたビジョンがあるところ、そして未経験でも色んなことにチャレンジできそうなところ。黒坂塗装で働きたいと思った理由です。
実際に働き始めても印象は変わりませんでした。
自分が頑張って結果を出しただけ評価はしてもらえます。未経験というハンデは全くありません。
社長や管理職とも距離が近く、直接教えてもらえる機会は沢山あります。
現在私が取り組んでいることは、ロボット等の設備を活用した塗装の自動化です。
作業を自動化することで、人の負担を減らしたり、他の作業ができることで新たな利益を生み出したりすることも出来ます。
より少ない労力で、効率的に作業を進められるようにするにはどうしたらいいのかな?どうやったら皆楽に作業できるかな?そのためにはどうやってロボットを使えばいいかな?そうやって日々楽しく頭を悩ませながら仕事しています。
失敗も多いですが、難しい課題をクリアできたときは本当に嬉しいです。