【メンバー紹介 Vol.10】新卒2年目エンジニア_インターンで目標とするエンジニアに出会った(インタビュー)
今回はCPS事業部東京ユニット(エンジニアリング領域)の新卒2年目エンジニア・目指せスーパーエイジャー(仮名)さんへK3のこと、お仕事のこと、自身のことなどなど、色々お伺いしました。
※個人情報保護のために仮名表示をしています。
<メンバープロフィール>
仮称/目指せスーパーエイジャー
入社年/2024年
所属/CPS事業部 東京ユニット(エンジニアリング領域)
コメント/
クラウド、ネットワーク、情報セキュリティなどの分野に興味があります。
健康に気を遣っており、アンチエイジングが趣味みたいになっています。
休日は、健康的な料理を作ったり、自然の多いところに出かけたりしています。
<表記> I:Interviewer M:目指せスーパーエイジャー
ITへの興味からK3へ──私が選んだ理由
I:まず、K3に入る前の話から教えてください。
M:大学では機械・電子・情報などものづくりの基盤を総合的に学べる学部に入りました。そこで初めて受けたプログラミングの授業で、与えられた課題を解く面白さを感じてITの分野に興味を持ち始めました。
I:どのあたりに面白さを感じましたか?
M:自分で考えたものをすぐに形にできて、動くか動かないか一目でわかるところ。それから動かないときに「なぜ動かないのだろう」「どうしたら動くのか」と試行錯誤する過程ですね。
I:前からそういう一目ですぐにわかるのが好きなタイプですか?
M:あまり考えたことはなかったですが、せっかちな性格なのかもしれません。昔からゲームばかりしてきたので、やったことに対してすぐにフィードバックが得られるものに面白さを感じるような精神が育っていて、それとプログラミングが噛み合ったのかも?
I:業務で仕事をしてみて、その面白さに何か変化はありましたか?
M:仕事としてのプログラミングは学生時代と違って一目で確認できることばかりではないですし、分からない事や知らない事がたくさんあるので、同じではいられませんね。最近は思考している段階や新しいことを学ぶ段階に面白みを感じています。ちなみに仕事とは離れますが、最近哲学関係の本を読んでとても興味を惹かれていて、考えること自体の面白さも改めて感じています。
I:なるほど。学び始めた頃と現在で、面白いと感じる幅が広がっているのですね。
少し話を戻しますが、目指せスーパーエイジャーさんはそうして学生時代にソフトウェアに興味を持ち、3年生の夏にK3のインターンに参加してくれています。
(目指せスーパーエイジャーさんはK3が学生向けに実施しているインターンシップの第一回参加者です。インターンシップでは「Cコンパイラのサブセットの自作」という課題を通してK3での仕事の進め方、考え方を体験してもらいました。)
このプログラムに申し込む時はどういう気持ちでしたか?
M:最初に勉強した言語がC++だったことや、ちょうどアルゴリズムの講義を受けた後だったこともあり、「難しそうだけど頑張ればできるかな」くらいの感じでした。
I:実際に参加してみてどうでした?
M:初日の課題説明を聞いた時にはそのレベルの高さに「やばいかも…」という感想を持ちましたが、実際に書き始めてみると、K3のエンジニアの方が作成した解説書やサンプルコード、口頭での解説など様々な支援もあって、そこまで困ることもなくゴールまで到達できました。
とはいえ理解が浅い部分もありましたし、実は今でもまだクリアになっていないところがあります。
今度は開催側としてこのインターンに関わらないかと声をかけてもらっているので、改めて勉強して消化したいと思っています。
I:それはぜひ!頼もしい限りです。
そしてインターンシップ後はK3に応募してくれたわけですが、応募に至った理由を伺ってもいいですか?
M:インターン担当のメンバーの方から色々と技術的な説明を受ける中で、自分もこのくらい成熟して他の人に説明できるエンジニアになりたいと思いました。そうなるためには、「同じ会社に入れば話が聞けるし自分の勉強にもなる」「それに一緒に働けると楽しそうだ!」と思い応募しました。
I:マネをしたい人(とか目標とする人)が居るというのは大きいですよね。刺激的な出会いになったようで何よりです。
OJTで広がった視野とスキル
I:そうしてK3に参加して約1年が経ちましたが、その間に経験されたお仕事について教えてください。
M:新人研修後は社内巡礼OJT(※)として、医療分野向けシステムの開発に2か月半ほど関わりました。業務は主に機能仕様書の作成でした。本格的な仕様書を書くのは初めてだったので最初は心配でしたが、過去のドキュメントを参考にしつつ進めていくなかで不安が解消されていきました。分からない事は周りの方に質問すると丁寧に返してくれましたし、ここで養った質問力やドキュメンテーション力のおかげで、その後にアサインされたチームではメンバーとのやり取りもスムーズに進めることができたように思います。
ーーー
※社内巡礼OJTとは?
新人研修後は、OJTとして実際の仕事の中で学んでいくスタイルになります。
ただしOJTといっても、最大の目的はK3全体を知ってもらうことです。
K3は大きく分けると7つのビジネス部門があり、部門ごとにビジネスの内容が異なるだけでなく、部門としてのスタイルや考え方、仕事の進め方に至るまで違い(個性)があります。
「配属部門のメンバー」になるのではなく「K3のメンバー」になってほしいという願いをこめて、最初の5か月間に配属予定ではない部門でOJTを受けてもらっています。
ーーー
I:それは良い経験でした。
ちなみに、この部門にはインターンを担当したエンジニアが二人いたと思います。インターンの時の印象と実際の業務で印象は違いましたか?
M:Hさん(インターンのメイン講師)はインターンの時の印象と同じでした。Tさん(サポート役のエンジニア)はインターンの時はオンラインでしか関わっていなかったのですが、リアルでお話すると、思っていたよりももっと明るく面白い方でした。
I:会ってみないとわからないという事ですね。それが感じられただけでもOJTを計画してよかったと思います。
ところでその医療システムの開発でやり残したことはありませんでしたか?
M:ちょうど関わった機能の仕様決めが中途半端なところで研修期間が終了してしまったので、それは名残惜しかったです。できれば完成するところまで関わりたかったなと。
I:なるほど、その気持ちはよく分かります。本配属のプロジェクトではぜひ思う存分走り切ってください。
そして、医療システムの後も他部門でのOJTが続きましたね。
M:はい。次は通常のOJTよりも長いのですが、7カ月ほど教育分野向けシステムの開発に関わりました。ここでは現在稼働中のシステムのWEB版開発に携わりました。担当する機能のコードを書くことになり、これも初めは不安でした。学生時代に書いたコードは自分や自分の研究のためのもので、商用化するソースコードとなると、「この書き方で良いのか?」と悩んだり迷ったりしました。
ただ、モブプログラミングへの参加やテスト作業を通して他の人のコードを見る機会が増えることでポイントもわかってきて、だんだんと「自分のコードも案外悪くない!」と思えるようになってきました。そして「同じ処理があると共通化したい」や「ここ関数化したい」などのこだわりも出てきました。
エンジニアとしての興味の広がりと未来への視点
I:心配や不安を実際に経験することで消化していくというのが目指せスーパーエイジャーさんの成長パターンのようですね。興味深いです。
とすると、目指せスーパーエイジャーさんの今の不安が知りたくなります。
M:今は、特定の興味分野がなく、今後の自分のキャリアを考えたときにどこに向かっていくのか方針が決まっていないのが不安といえば不安ですかね。
I:目指すところは欲しいタイプですか?
M:そうですね。高校生くらいまでは自分で何かを決める経験が少なかったと感じているので、大学生になってからは意識して自分で決めることを増やしてきました。K3に入ったのも自己決定の一つです。なのでキャリアの方向性としても自分の道を決め、そして具体的な目標も定めたいのですが、まだ模索中で。
I:なるほど。今まで出会ったもののなかで面白そうだなと思ったものはありましたか?
M:AWSには興味を持っています。もともとミニマリスト的思考で所有物は極力減らしたいので、物理的なサーバなどに縛られずノートPCだけ持っていれば開発できる状態は理想です。AWSで何でもできるようになるのは同じ方向性で面白いなと思っています。
I:興味を持っている理由がクリアでいいですね。流行っているとか便利とかじゃなくて、自分の内側から理由がでてくるのってすごく面白いです。ぜひ深めてください。続報をお待ちしています!
さらに今業務でも新しい技術の勉強をしていると聞いていますが、ここについても少しお願いします。
M:今はC++の学習をしています。今はまだ言語の学習に留まっています。もともとハード寄りのLinuxカーネルやその周辺も好きで、低レイヤーの仕事もできたら面白そうだなと思っています。
I:方向性が定まらず不安との事でしたが色々と興味の種はお持ちのようですね。この「不安」がどう変化したか、ぜひまた教えてください。楽しみにしています!
まだまだ聞きたいことはあるのですが、今回はこの辺で。貴重なお話ありがとうございました!