【メンバー紹介 Vol.8】個性を組み合わせてどうチームにするかという点に頭を使う_エンジニアリング部門のユニット長が考えていること(インタビュー)
今回はCPS事業部東京ユニット(CPS東京)のユニット長であるhiro(仮名)さんへのインタビューをお届けします。
CPS東京のもう一人のユニット長のインタビュー記事は下記よりご確認ください。
https://www.wantedly.com/companies/kthree/post_articles/514728
hiroさんはユニット長であると同時に現役の「強い」エンジニアであり、CPS東京でhiroさんが統括する部分は、K3のエンジニアリング領域の部門の中でもひときわハードコアな集団として社内から一目も二目もおかれています。
そんなhiroさんにK3のこと、お仕事のこと、自身のことなどなど、色々お伺いしました。
※個人情報保護のために仮名表示をしています。
※カバー写真はhiroさんの愛犬です。
<メンバープロフィール>
仮称/hiro
入社年/2005年
所属/CPS事業部 東京ユニット(エンジニアリング領域)
コメント/
学生時代は主にゲーム作りをしていました。
あとは、DOS上に独自のWindowシステムを作ってみたり。
自分なりに試行錯誤しながら創意工夫するのが楽しい。
<表記> I:Interviewer H:hiro
参画の経緯・K3のこと
I:K3参画の経緯や決め手を教えてください。
(現在のK3の企業文化が形成されるに至ったストーリーを探るために、入社から年数が経過している方にも入社時のお話を必ず聞くようにしています。)
H: 自分が参加したのは20年以上前の話ですが…
大学の先生に薦められたことがきっかけです。大学の先生のお知り合いがK3にいらしゃったそうで。
それで調べてみると、「松」や「桐」など以前からよく知っている製品を作っている会社だったので、興味を持ちました。それで面接に行くと、非常にフランクで、好きな雰囲気の会社でした。
I: フランクというと?
H: 面接で何人かのメンバーと話したんですが、サラリーマンっぽくなくて、いかにも技術者っぽかった。そこに惹かれました。
I: 入社されてからのイメージはどうでしたか?
H: まず、入社してすぐ、「秋葉原に行ってパーツ買って自分のPC作ってー」と言われたのは今でも覚えています。「会社のお金で秋葉原で買い物していいんだ、ラッキー」と思いましたね。また、最初に指導してもらった方もいかにもK3という感じの方だったので、やっぱりそういう会社なんだなと思いました。その時に感じた雰囲気は今のK3にも受け継がれていると思います。
I: hiroさんが考える“K3っぽい”を言語化すると?
H: 「ちょっと変わり者」「個性的な技術屋」という感じですかね。皆がそれぞれ自分のやりたいように仕事ができるのがK3らしさだと思います。また、どんなやり方でやっていても、結果さえ出せばよい というのもK3の面白さだと思います。(メンバーの価値観や仕事との向き合い方、進め方などを)揃えようという気はないですね。なので、部門としてはいろいろなタイプの人をどう組み合わせるかをずーっと苦労していますね。皆さんそれぞれ個性を持っているので、その個性を組み合わせてどうチームにするかという点にユニット(長)として頭を使っています。
I: そんなhiroさんから見た若いメンバーはどんな感じ?
H: 生真面目なメンバーが多いイメージ。もっとK3の色に染まって緩くやればいいのにと思います。
とはいえ、いろいろなタイプのメンバーがいるので面白いです。自分のように創意工夫や新しい事を楽しむメンバーもいれば、とにかくコードを書くのが好きな職人的なプログラマーもいて。
I: 職人的なプログラマーですか。
H: 会話をするのは苦手で、ひたすらコードをかきまくる、みたいな感じですかね(※)。こういう人がバリバリ仕事をしているのもそれはそれでK3っぽい。その他にも、独特の個性がある人がいて、本当に面白いです。
※ K3で「コードをかく」というのは一般的に言われる「仕様書をプログラムにする」作業ではありません。構造設計や場合によってはアーキテクチャを決めて、そこからコードに落とすまでを含んでいます。
あとは、入社してすぐ入ったチームには、創業者のゼミ生だった(当時)50代の女性の方々がいたんですが、なかなか濃い人たちでした。
I: たしかに濃かったですね。
H: 当時(21世紀のはじめ)は女性でキャリアを積んでいるプログラマーというのはかなり少なかったです。でもみなさんは退職される60歳までバリバリコード書いて去っていきましたね(笑)。今振り返ってもスゴイ人たちだったなと思います。お客様からも尊敬されていましたね。
I: なるほど、それは先ほどの「揃えようとしない」(多様性を許容する)文化が最初からあったことの一つの象徴ですね。
これまでやってきたことと今やっていること、この先。
I: hiroさん自身はどんな仕事をされてこられたのでしょうか?
H: 入社当初ガラケー向けのUIフレームワークの開発に携わっていて、その中でもちょうどその時にガラケーでぐりぐりアニメーションしまくるイケてるUIを作りたいという話が(お客様から)あって、その担当になりました。面白い仕事でした。そこからずっと面白いプロジェクトにずっと関わらせてもらっていますね。もちろん仕事の中身は変わっていますが。
I: 仕事をしていて、つまらないと思うことはありましたか?
H: プロジェクトが変わってもずっと尖ったことをやってきたので、仕事内容は面白いものばっかりでしたね。
I: 良い結果を出すからこそ面白いプロジェクトに呼ばれる、という感じでずっと好循環が続いているんでしょうね。“面白い仕事”を言語化すると?
H: 「創意工夫する余地がある」とか「腕の見せ所がある」という感じですかね。
I: おっ?!「新しい」とか「誰もやってない」とかではないんですね。
H: 「新しい」もポイントの一つですが、一番のコアは「創意工夫」ができるかどうか、「クリエイティブ」ができるかどうか。そしてお客さんに見せたときに、「スゴい」と言われるかどうかです。
I: そのような価値観は社内でどの程度共有されていますか?
H: 技術好きなタイプの人たちは似たような感覚を持っているような気はします。人によって違いはあると思いますが。ですが、自分自身は事業計画の話をするときにバカの一つ覚えで「面白い仕事をしたい」と言っています。自分自身が今後も面白い仕事にずっと関わっていきたいので、部門としても面白い仕事をやっていきたいですね。
I: その他に、この先やっていきたいと思っていることはありますか?
H: 自社製品の開発をしたいですね。自分が作ったコードは自分の作品という気分があるので、自社の製品として自社のコードにできたら、より楽しいだろうなと思います。一方で、今はエンジニアリングサービスでお仕事させてもらっているからこそ自社製品の開発ではあまり関与できないような新しい技術、業界の最先端にいろいろと触れられるというのはありますね。
I: 確かに。「桐」などは、商品の知名度の高さやお客様の層の広さなど誇れる部分は多いですが、技術的には「いぶし銀」方向ですから。
H: 今は本当に技術的な刺激は強い仕事をさせてもらっていますが、自社製品を開発するチャンスがあったら挑戦してみたいです。自社製品を作って売っていくとなると、販売戦略などビジネス的なところも考えないといけないので、開発とは違う面白さがあるのではないかと思っています。それがコードを書くより楽しいかどうかは分からないですが、一度くらい体験してみたいとは思いますね。
I: 技術を面白がるということと、ビジネスを立ち上げるということは結構距離があります。それに対してhiroさんがチャレンジしてみたい気持ちがあるのはとても興味深いです。
H: 自分の、自社の作品を作りたいという気持ちが強いですね。トップレベルから自分たちで決めれたら楽しそうじゃないですか。
I: なるほど。
H: CPS東京で今後アイデアが出てきたらやってきてもいいかなと思います。
I: ネタが出るような話をやっていくというのはいいですね。
(ネタ出しという話題が出たので関連して…)hiroさん的な面白さは、勉強を必要とするかと思いますが、どうやって勉強していますか?
H: 自分自身は気になる事があったらすぐに調べたり試していますね。新しいことをやろうと思うと勉強は必要なので。
I: 部内のメンバーはどうですか?
H:メンバーによりけりだと思うので、できるだけ多くのメンバーが勉強できるように部門として施策を企画中です。これまでも一部のメンバーのみで勉強会は実施してきたのですが、今後はより多くのメンバーを巻き込んで実施したいと思っています。
一緒に働きたいメンバー
I: hiroさんはどんなメンバーと一緒に働きたいですか?
H: 技術が好きな人と一緒にやっていきたいですね。もちろん技術好きと一言で言っても、「エンジニアの仕事が好き」「コードを書くのが好き」「自分が作るものにこだわりがある」など色々あると思いますが。
H: なので、面接などでも技術的なことへの興味・関心度は必ず聞くようにしています。自分が好きなことについてどのくらい語れるかどうか、という点に興味があります。あとは、どっちかというと緩めの人、自由にやっている感じの人がいいですかね。
I: 貴重なお話ありがとうございました!