受験もひと段落をして、趣味である漫画を読みながら過ごした1日のことです。
ココロミル講師の和田先生におすすめをいただいたブルーピリオドという漫画を読んでいたところ、面白いなあと思うセリフがありました。
「芸術は人によって人のために作られたもの」
ブルーピリオドは、高校生である主人公が東京藝大を目指す漫画です。
ある日美術館に行った主人公がベラスケスという作家の絵を見て、テーマやコンセプトがなくただ上手いだけの絵では?と疑問を持ち、芸術オタクの友人に「何がすごいの?」と質問をします。
それに対して芸術オタクの友人は「上手いことがすごいことである」と返します。
芸術も人の価値観と共に変化をしていく、ベラスケスの時代の画家は王族や貴族から依頼を受け、人物の権威を示すために、神々しく美しい作品を描いていました。しかしベラスケスは王族や貴族、庶民や奴隷も美化せずにそのままを写実的にリアルに描いたことで、当時の時代に違う価値観を持ち込んだ作家である。
現代ではテーマがなく「ただ上手い絵」と捉えられるものも、その時代を生きる人によって価値が変わっているんだと感じられた話でした。
ベラスケスは1600年台の画家ですので、現在まで残る偉大な作品を残しているなんて、さぞ人類に共通する普遍的な価値観が存在するのだろうと私は短絡的に考えていました・・笑
普遍的な価値観を追い求めるのではなく、今を生きる人のために私自身も生き抜こうとそんなことを思えた1日でした。