株式会社小松総合印刷で働くメンバーに、実際の業務内容や入社理由など、色々深掘りしていく社員インタビュー企画。今回は、ともに新卒採用で入社した営業部の塩原さんと関島さんへのインタビューです。入社のきっかけ、仕事の内容と進め方、仕事観などについてお話を伺いました。
営業部長 塩原実 (2009年入社)
営業部 関島ゆりな(2019年入社)
ふたりの共通点は学生時代からデザインに興味があったこと
-おふたりとも、新卒採用で入社したんですよね?
塩原:そうですね。新卒採用を開始した際の一期生が自分の代です。そこから関島の代まで、小松総合印刷としては毎年新卒採用を行っていました。
関島:私は2019年に入社して、今年で6年目になります。
塩原:僕が2009年の採用だから、ちょうど10年後に入ってきたんですね。関島さんの代までは新卒採用に力が入っていたけど、ここ最近は中途がメインになっています。新卒のほうが可能性はあるしおもしろいと思うんですけど、逆に今は即戦力が欲しいという状況なんでしょうね。僕は今年で15年目。2009年に入社した自分と、その10年後に入ってきた関島さんとでは、うちの見え方も違うんだろうな。
-おふたりの入社理由、とても気になりますね。ところでおふたりのご出身はどちらになりますか?
関島:私は飯田市です。
塩原:僕は塩尻市ですね。伊那市には入社して初めて来ました。飯田市なら伊那市に来たこともあったんじゃない?
関島:いえ、来ていませんでした。就活のときが初めてで。
-印刷業界ということであれば飯田市にも選択肢はありそうですが、なぜ伊那の小松総合印刷へ?
関島:進路選択の前にインターンシップに参加したいなと思っていて、探していたら小松総合印刷を見つけたんです。
塩原:インターンシップがあったんだ。
関島:ありました。インターンシップでは自分が好きな写真を12枚選んで、DMA(※)に投稿して、カレンダーを作りました。断裁作業もやらせてもらって。1日のインターンシップだったんですけど、私が参加したときは6名くらいいたと思います。
※デジタル施策とアナログ施策をつなげる小松総合印刷独自のクロスメディアプラットフォーム。https://www.ko-ma-tsu.co.jp/dma/
-関島さんはインターンシップを経験して、そのまま小松総合印刷を受けたということですか?
関島:何社か受けていて、最終的に当社を選んだという感じです。元々手を動かしたりものを作ったりするのが好きということと、大学時代にPhotoshopやIllustratorを使う機会があり、近いことをしたいという思いもあって就職活動では印刷会社に絞っていましたね。
私は大学では人文学科に在籍していて、専攻していたのが芸術系に特化した分野でした。現代美術の作家さんの展示会を学生で企画するという機会があって、展示会のポスターデザインを任せていただいたんですけど、それが楽しかったんです。
関島さん
-塩原さんも同じような感じですよね?
(塩原のインタビューは求人情報サイト『Wantedly』に掲載中 https://www.wantedly.com/companies/ko-ma-tsu/post_articles/426182))
塩原:聞いていて、似てるなあと思いました(笑)。印刷会社に就活する人って、少しデザインをかじっているとか、そういうのに触れた学生が多いと思うんですけど、自分も同じで。大学時代はグラフィックデザイナーを目指していたので、小松総合印刷が気になって入ってきました。でも働き始めて1年くらいで、企画する側のほうに興味が変わりましたね。「こういうものが世の中に出たらどうだろう」というのを考えるほうが、自分は好きなんじゃないかと。関島さんは実際に入ってみて、どう?
関島:今もイラストレーターを使う機会はあって、やっぱり楽しいなと思います。 ただ、人をサポートすることが昔から好きだったので、部長と同じく、DTP以外の仕事でもやりがいを感じて、楽しめています。
-関島さんは、いまはどういう仕事をなさっているのですか。
関島:おもな仕事は塩原さんのように外に出て営業する外勤営業の方のサポートをしたり、会社のなかにいてもできるような内勤営業をしたりしています。
塩原:いわゆるインサイドセールスに近い仕事と外勤のフォローアップ、このふたつをやっているような形ですね。外勤のフォローアップに関しては、私が外でお客様と話して受注した案件を関島さんに共有して、関島さんに社内でのハンドリングをしてもらうという流れです。
関島さんはすごくまめなんですよね。コミュニケーション能力が高く、仕事を捌くのが早い。安心して仕事を任せられるくらいに育っているし、営業は合っているなと思っていて。入社当時はデザインに関わりたいという思いがあったと言っていたけど、関島さんのなかで意識の変化はあったりしたの?
関島:ありがとうございます。まめという部分で、合っているなというのは、自分でも感じています。デザイン希望ではなく、「デザインにちょっと触れられたらいいかな」程度だったこともあり……。今は、内勤業務と外勤のフォローアップ、そして傍らでちょっとデザイン的なこともさせてもらっているかたちで、楽しく仕事させていただいています。
-入社したとき、具体的な職種のイメージはありましたか?
関島:総合職という枠で入ったので、実際にどこに入るのかはわからない状況でしたね。最初はデジタル処理部に配属されて、そのあと営業部へ異動になりました。塩原さんは、色々と配属されたんですよね。
塩原:そうですね。入社して3か月は営業でした。その後は個人の適正を見て各部署に配属されるんですけど、僕だけなぜか決まらなくて……。なので、なんでもやりました。営業のフォローやデザイナーのフォロー、たとえば「写真撮ってきて」と言われたら写真を撮ってくるとか。一方で個人情報や機密情報など可変データのクリーニングをやることも。製作部、営業部、可変部のどこにも所属していなかったのですが、「なんでもできるようになりなさい」という意味だと受け取って必死にやりましたね。
塩原さん
-その状態がどのくらい続いたのですか?
塩原:半年間くらいです。DTP部門の方が一人辞めることになって穴が空くことになり、Illustratorを触れた僕が配属されました。1年半ほど一人でその部署をやらせていただき、その後に営業部に来ました。
DTPは大学で学んだ知識を活かせるし自分に合っていると思っていて、すごいやりがいを感じていました。なので営業部に異動になったときは、少しネガティブな気持ちもあって……。でもすぐに意識が変わりました。手を動かすよりも、自分で「こういうものはどうですか」とお客様に提案して「おもしろいね」と言ってもらえたらうれしいし、それが世の中に出回ったらさらにうれしい。営業のおもしろさを味わって以降は、デザイナーになりたいという思いははなくなりましたね。
-そういう多様なキャリアを積んでらっしゃる方は貴重な気がします。
塩原:新卒入社ならではの動きだったのかなと思います。関島さんもデジタル処理部と営業部というふたつの部署を経験してますけど、うちの会社って変化が激しいので、部署をまたぐのと同じくらい色々なことを経験してきたんじゃないかな。最初はプリンターも回してましたからね。
関島:そうですね。本当にたくさんの経験させていただきました。
デジタルに注力しているところも入社の決め手に
-おふたりとも、幅広く仕事を経験してきたのですね。デジタルが台頭する一方で紙の良さが見直されつつありますが、営業活動のなかでそれを実感することはありますか?
塩原:ありますね。とくにここ1年半くらいは、そういった声が多いです。一時は、デジタル広告が急激に多くなって紙での訴求が減りつつあったんですけど。デジタルのデメリットは、やはりあります。
-デジタルのデメリットって、たとえばどんな部分なのでしょう。
塩原:ここ最近でいうとFacebook広告の問題が話題になりましたが、ああいうのも含めて信憑性の部分ですね。あとウェブは差別化が難しい。紙なら形を変えたりできますから。うちもデジタルの広告とアナログの広告、販促物を使い分けていくべきだと思っています。
-ウェブと紙の掛け合わせを強みにするということですね。とくに関島さんが入社されたころはすでにウェブが主流になっていたはずですが、それでもなぜ印刷会社に入ろうと思ったのですか?
関島:ものづくりが好きだったので形に残るものがいいという思いが強かったのと、小松総合印刷はデジタルも押していたので、普通の印刷会社 とは違うというイメージがあったからです。
Webで完結!非接触型 デジくじ販促 デジくじとは?デジくじをSNS等で配信基本フローワークフロー www.ko-ma-tsu.co.jp
塩原:ウェブで完結する「デジくじ(※)」というサービスも提供してますからね。くじを使いたいと考えている企画担当者にとっては、紙だろうかデジタルだろうが会社を選ばないというか。デジくじは最近、関島のほうに任せているのですが、問い合わせはかなり来ていますね、やはり。
※専用ページ上で抽選キャンペーンを実施できるモバイルキャンペーンシステム。
https://www.ko-ma-tsu.co.jp/sp_tool/degikuji/
デジくじ
-デジくじって競合はいらっしゃるのですか?
塩原:競合はいます。ですから独自の使い方やサービス体系、料金設定を用意して差別化を図っています。何百万円、何千万円でシステムそのものを販売して「あとはご自由に使ってください」という事業者が多いのですが、うちはシステムではなく1キャンペーン単位で販売していて、フォローアップも込み。なので「夏の商戦に一回使ってみて、よければ冬も使ってみてください」といった提案が可能です。結果が良かったら次につながるので、1回ごとの対応が肝になりますね。
外勤は受注まで、内勤は受注以降の進行管理を担当
-塩原さんは法人営業がメインになるかと思われますが、具体的にはどのように仕事を進めているのですか?
塩原:顧客獲得の方法はやり方はおもにふたつですね。展示会出展からの新規獲得と、ウェブの問い合わせからの新規獲得です。展示会は、東京、福岡、大阪など、全国の大都市で開催されている展示会に出展しています。長野県という立地からすると、県外の企業に知ってもらうためには僕たちが外に出て行って情報発信をしていかないと無理があると思いますので。
-たしかにそうですね。ウェブで問い合せてくるのはかなりの見込み客だと思うんですが、大規模な展示会での営業はとても難しそうです。
塩原:そうですね、課題もたくさん残るなかやっていますが、逆に言うとお客様のリアルな声を拾えるという利点もあります。お客さまが抱えているニーズは、やはりメールの文章だけではわからないじゃないですか。展示会だと逆に、ちゃんと対応すれば「なぜそもそも展示会に来たのか」「なにに困っているのか」ということを聞き出せるので、案件が動いたときの確度は高いと思います。
-関島さんが、そういったお問い合わせへの対応を?
関島:いえ、問い合わせ対応も基本的には外勤の方がやっています。私は受注が決まった案件を、進行していく役割です。
塩原:会社全体としては、印刷物や販促が日々発生するような定期案件を獲得するのがミッションで、その社内運用をするのが関島の役割です。企画を提案して受注するまでは外勤が担って、そのあと運用の段階でどう社内を回すかとか、お客様とのリレーションをどう図るかという部分を任せています。外勤は手離れできるので、すごく助かっていますね。
関島さんの場合、あとは地元対応もありますね。地元の企業様への営業については、訪問から打ち合わせ、見積り提出まで、外勤に近い動きをしています。うちは売上の8~9割が県外で、うち1~2割が県内。地域の案件を増やすということは現状まだできていませんが、少なくとも既存のお客様は逃さずに滞りなく回してもらっています。
-大切な役割ですね。
塩原:地域での売上が伸びてくれば、それはいいことだと思います。私たちの次の課題ですね。
小松総合印刷は前を向いて成長していける会社
-おふたりに伺います。仕事をするうえで大切にしている自身のポリシーは?
塩原:自信をもってお客様と接することと、楽しく仕事をすることですね。長い時間携わっているのが仕事なので、たとえ辛いことがあってもできる限り楽しくやりたいなと思っています。仕事がルーティンにならないように気を付けています。
関島:情報のやりとりについて、特に意識して気をつけています。私は外勤が取ってきた案件の情報を現場に回す立場になりますので、私が誤ったことを伝えてしまうと本来お客様や営業が意図しているものと違うものが出来上がってしまう危険があります。
そのため、転送されてくるメールは端から端まで確認しますし、案件を進行する上で気になったことや疑問点は、営業からしつこいと思われているだろうな、くらいに返しています。
また、情報が複雑なこともあるので、なるべく受け手が理解しやすい形で伝えるよう意識しています。
-では最後に、小松総合印刷とはどんな会社なのか、ご自身の主観で結構ですので教えていただけますか?
関島:うちは前を向いて成長していける会社だなと感じています。役員の方々も経験豊富で、「外ではこういう動きがあるんだよ」というのを共有してくださるので、現状維持ではだめだなと日々思わされます。
塩原:若い関島がそういうふうに思ってくれるのはいいですよね。営業としてやらせてもらっている身としては、前を向くのもそうですし、新しいことに早めに取り掛かれる会社というところでしょうか。競合が少ないというポジションで、お客様と接することができる。それがうちの文化だと思います。大変ではありますが、やりがいも非常に感じています。
初めての営業部のインタビュー。いかがでしたでしょうか?
塩原、関島の人間性だけでなく、仕事へ取り組む姿勢も読み取ることができ、非常にいいインタビューになったと思います。