こんにちは!クラビスの佐藤です。
今回は開発チームのリーダー中村さんに、クラビスが手がけるVertical SaaSのSTREAMEDの魅力や開発のやりがいについて語ってもらいました。
”中村太一 46歳
2021年10月クラビスに入社。前職ではSIerに所属し、さまざまなシステム、アプリケーションを開発。自社プロダクトの開発を手がけたい思いを胸にクラビスにジョイン。8ヶ月でチームリーダーに抜擢され、現在チームを牽引しながら新しい価値提供につながる機能の拡張を目指し開発している”
目次
・プロダクトの魅力
・使っている技術や開発体制
・STREAMEDのこれから
プロダクトの魅力
佐藤:早速「STREAMED」の魅力についておうかがいしたいです。
中村:一言でいうとユーザーの生産性を高めるということです。ユーザーの業務を理解し、アナログで行われていたことをデジタルでできるような体験に変えて、生産性を高めることはそれほど簡単ではありません。特に完全なデジタル化を目指すのではなく、アナログ=紙が残ることを許容したUXを実現しているサービスは世の中になかなかないのではないでしょうか。実際にユーザーの生産性が上がるところまで作り込み、プロダクトを世に出していくことはエンジニアとしても大きなモチベーションになっています。
佐藤:中村さんがリーダーを務めるSTREAMEDチームはどのような役割を担っているんでしょうか?
中村:STREAMEDはお客様が普段ご利用するWebサービスとオペレーターが仕訳データ化する裏側のサービスとに分かれています。私は前者のリーダーを務めていますので、一般的なWebサービスを担っているチームだとお考えください。
私たちのメインのユーザーは会計事務所で、IT化が進んでいる業界とまではいえないです。そういったユーザーにとってもわかりやすく、使いやすいと感じられるプロダクトでなくてはなりません。そのため、ユーザーの馴染みやすさを優先して開発をしています。
STREAMEDの肝は、知識が必要な仕訳という業務をスキャンするだけでほぼ完成させるといったシンプルなユーザー体験に変えていることです。(ユーザーは会計事務所がメインであり、会計事務所のチェックがあって成り立つのであえて「ほぼ」という言葉を付けています。)奇をてらった作りをしないほうがユーザーにとっては効率化という結果を実感できると考えています。
使われている技術や開発体制
佐藤:STREAMEDチームの開発ではどのような開発言語を使っているんでしょうか?
中村:フロントエンドはReact、バックエンドはDjangoを使っています。比較的モダンでエンジニアにとっては触ってみたいと思える技術で開発してます。
クラビスのミッションは「働くを再構築し、価値を最大化する」ということです。ユーザーの「働くを再構築」すること、平たく言い換えると今の業務のやり方を変えて効率を上げることをユーザーに提供することです。そのため、新しいことや流行りの技術を使うことや技術的なチャレンジはもちろん大事ですが、ユーザーへの提供価値と比べると二の次になります。一方で、モダンな技術を使えば、選択できる手段が多い場合もあります。そういったバランスもありますが、あくまでもユーザーのためになるかという軸で考え、今の技術を用いています。
佐藤:すごくクラビスらしさを感じますね。直近はどのような機能を開発されたんですか?
中村:大きく2つありまして、1つ目が法令改正対応です。会計は、法律の変更への対応が必要で、直近ですと改正電子帳簿保存法に対応をしていました。正確性に欠けるざっくりとした説明ですが、電子帳簿保存法とは領収書などの紙をスキャンし一定の要件を満たすことができれば、紙を保管せずに捨ててもいいという法律です。これまでも電子帳簿保存法はあったんですが、それが大きく緩和されユーザーにとって身近なものになりました。法律の変更が自分たちのプロダクトにどのような影響があるのかを理解して、要件を整理、必要なタスクを洗い出して対応をします。本来、ユーザーにとっては負担になる法律の変更もシステム側でいかに吸収するかを意識しながら開発しています。
2つ目がSTREAMEDによって仕訳データ化せずに手入力する機能です。これまではSTREAMEDがすべて仕訳データ化する前提で作られたサービスでした。ですが、すべての会計に必要な紙をデータ化できるわけではなく、領収書や通帳などボリュームの多いものだけになります。これまではそういった紙はユーザーが直接会計ソフトに見ながら入力をしていました。そうすると、仕訳の元となる紙がSTREAMEDの中にあるものだけでなく一部紙のまま残ってしまいます。そもそも、紙をめくりながら入力するよりも1つの画面で画像を見ながら入力できると楽、紙と仕訳が紐付いている方が確認が楽などのお声も以前から頂いておりました。そういった課題やユーザーの声から、STREAMEDではデータ化しないけど、取り込んで画像を見ながら手入力をする機能を作りました。合わせてデータ化を前提としたUIだけではなく、手入力を前提としたUIも作りました。
佐藤:開発者としてどんなことにやりがいを感じますか?
中村:自社プロダクトあるあるですが、ユーザーの声を直接聞いて、プロダクト開発の意思決定をできることです。プロダクトのあるべき姿は私たちが答えを持っているわけではなく、ユーザーの元にあると考えています。そのため、特にさきほど話した新機能の開発ではユーザーへのインタビューも多くの回数を重ねました。ユーザーと対話しながらプロダクトを育てている感覚ですね。
ニッチな領域にしぼっていることから、いろんな業種や規模といった広い知識は不要ですが会計事務所といった特定業種を深く理解することが必要です。そのため、プロダクトがうまくはまったときの効果は非常に大きいものになります。それもVertical SaaSならではのやりがいです。
佐藤:STREAMEDチームはどんな体制で開発をされてるんですか?
中村:属人的にならないような体制で開発を行っています。例えば、SIだと機能単位でチームや担当者を分けることがありますが、STREAMEDチームではそうしていません。全員が多かれ少なかれ全ての開発に触れられるようにしています。知識の共有だったり、テストだったり、一つのチームでプロダクトを作り上げる体制を重視しています。
STREAMEDのこれから
佐藤:今後STREAMEDチームはどんな開発をしていく予定でしょうか?
中村:STREAMEDはこれまで紙をデータ化することにフォーカスし開発をしてきました。そして、データ化の正確性やスピードを中心に改善を重ねてきました。データ化が高い品質で提供できるようになると、データ化をしたいけど会計事務所の先にいる顧問先から紙が集まらないことや会計事務所自身でスキャンをしないといけないなど別の課題が見えてきました。さきほどお伝えしたデータ化しない紙の手入力機能もそのうちの1つですが、今後はデータ化の周辺領域までSTREAMEDの価値を拡大していきたいと考えています。そして、会計事務所にとってなくてはならないインフラになることを目指していきたいです。
終わりに
今回の記事では、プロダクトの魅力だけでなく具体的にどのような言語や体制で開発しているのかを公開しました。
これからSTREAMEDは大きく価値を拡大していくフェーズです。ユーザーに向き合い、本当にユーザのためになる開発を進める仲間を募集しています。
ここまで読んでいただいて、少しでも話を聞いてみたい、もっと働く人の顔をみてみたいという方はぜひ一度カジュアル面談をしませんか?
ご応募お待ちしております。