就労移行支援事業部 石塚正好です。
1.4人の子供と妻を抱えて収入0になったあの日
「自分はもう、社会から必要とされていないのではないか」 先の見えない深い暗闇の中に放り出されたような、あの日の絶望を私は今でも覚えています。
もともと私は、大学の自由な環境に適応できず中退を経験したため、強いコンプレックスを抱えていました。そこから一念発起し、24歳で大手運送会社に派遣社員として入社。必死に食らいつき、契約社員、そして正社員へと這い上がり、マネージャーとして14年間務めました
しかし、異動先で凄惨なパワーハラスメントを受けたり、改善を提案しても変わらない組織の壁にぶつかり、環境を変えるために40歳手前で転職を決意しました。しかし、この時の決断が自分をさらに追い込むことになったのです。
転職先は、1日に100件もの電話営業を強いられ、深夜まで自宅で営業リスト作成に追われるような過酷な環境。「成果を出さなければ」という焦りと、心身の疲労。気づけば、私は会社に足を運ぶことができなくなっていました。
適応障害と診断を受け、休職。 3か月が経っても働き続ける未来が見えず、私は退職を決断しました。
ですが、その決断は「4人の子どもと育休中の妻を抱えたまま、収入が途絶える」ということを意味していました。 「大黒柱として、家族を支えなければならない」 その重圧に押しつぶされ、息を吸うことすら苦しい日々。「なぜ自分がこんな目にあうのだろうか」という行き場のない怒りと絶望に、心は限界を迎えていました。
2.KBCと出会い、「支援をされる側」から「支える側」へ転身
私は、藁にもすがる思いで「適応障害 再就職」と検索しました。そこで出会ったのが、キズキビジネスカレッジ(KBC)です。他の就労移行支援も見学しましたが、KBCの講座は圧倒的に専門性が高く、「ここならプロの支援を受けられる」と思い、利用者として通い始めました。
KBCに通う中で、私の中である変化が起きました。 「支援をされる側」として講座を受けながら、「自分ならこの場をどう回すか」「どうすれば他の利用者がもっと楽に学べるか」を「支援をする側」の目線に立って考えている自分がいたのです。
そして何より、大きな気づきがありました。 「弱みや挫折経験は、むしろ強みになるのではないか?」
適応障害で苦しんだ経験。5人の家族を養えなくなるかもしれないという底知れぬ恐怖。その痛みを誰よりもリアルに知っている私だからこそ、同じように苦しむ人たちの心に、嘘偽りなく寄り添えるはずだ。
「うちで働いてみませんか?」
支援員の山口さんからそう声をかけられたとき、私の心はすでに決まっていました。当事者としての絶望の経験は、誰かの明日を照らすための希望になる。そう信じて、私はKBCの支援員としての道を歩み始めました。
3.私だからできる「共感力」x「問題解決力」の支援
現在は講師として、Excelやデジタルマーケティング、コミュニケーション講座を担当しています。
日々の支援で重視しているのは、「共感と寄り添い」です。私自身が適応障害を経験した当事者だからこそ、面談を通じて「今、どのような感覚で苦しいのか」を利用者の目線で言語化し、痛みを分かち合うことができます。
さらに、4人の子どもを育てる父親としての経験から、「自分が働けなくなったら、家族の生活はどうなるのか」という、収入面でご家族を支える利用者の逃げ場のない不安や重圧に、誰よりも深く共感し、寄り添えることが私の強みです。
しかし、支援は、ただ寄り添うだけのものであってはいけません。同時に大切にしているのは、「ゴールからブレない支援」です。常にこの指針を意識して、利用者が道を見失わないよう、進むべき方向性を示しながら伴走することを心がけています。最終的には、利用者自身が自分の足で立ち上がり、自分で決断ができるようになることが支援の目標です。
そして大切なのは、利用者の特性を正しく理解し、見極めることです。PCが得意なら事務職の道を。言葉にするのが苦手でも、豊かな発想力があるならその適性を活かせる場所があります。特性は、見方を変えれば必ず社会で活躍できる「強み」へと変わります。 当事者としての共感力と、プロとしての問題解決力。その両方を武器に、私はこれからも利用者の可能性を信じ、自立を支え続けます。
4.自らがキャリアを切り開いたロールモデルでありたい
契約社員としてキズキに参画後、登用制度を経て、現在は正社員として勤務しています。 日常的に利用者の方々へ「自立」の重要性を伝えている身として、私自身がKBCにおいてキャリアを切り拓くロールモデルであり続けたい、という強い想いがあります。
KBCの強みは、圧倒的な「心理的安全性」にあります。スタッフがお互いを肯定し合い、誰もが「ここにいていいのだ」と実感できる温かい風土があります。このように「人を大切にする文化」が社会全体に広がれば、争いのない世界が実現できるのではないかと本気で思わせてくれる職場です。
現在はプライベートも非常に充実しています。休日には子どもたちと公園や図書館へ出かけ、学生時代に親しんだギターを再開して後輩とスタジオに集まるなど、豊かな時間を過ごしています。 自分自身の人生が満たされているからこそ、そこで得たエネルギーを日々の支援へと還元できています。
5.あなたが経験した「苦しみ」は誰かを救う希望になる
キズキへのエントリーを迷っているあなたへ。 「自分には輝かしい経歴がない」「過去に挫折を経験している」と、応募を躊躇している方もいるかもしれません。
しかし、誰かの再出発をサポートするこの仕事において、最も大切なのは「相手の痛みをリアルに理解できること」ではないでしょうか。一度深く葛藤し、暗闇を経験したからこそ、他者の苦しみに深く寄り添い、適切な支援ができるのだと確信しています。もし、あなたに挫折経験があれば、それはマイナスではなく、誰かの希望に昇華できるのです。
キズキは、あらゆる過去や個性を受け入れる風土があります。
適応障害で14年のキャリアを失い、無職を経験した私も、今では正社員の支援員として自信を持って働き、充実した日々を送っています。苦難を乗り越えた経験は、人を救う優しさと強さに変わります。
自身の経験を誰かのために還元したいとお考えであれば、私たちと一緒に、何度でもやり直せる社会をつくりませんか。あなたからのエントリーを、心待ちにしています。