みなさんこんにちは!25卒内定者、小池です。
KEIPE株式会社に興味をお持ちいただきありがとうございます。
私たちは「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい社会」を目指して事業を展開しています!
このコーナーでは、KEIPEの最前線で働く社員の「想い」を探っていきます。
今回は、事業運営グループの風間祥吾さんにお話しをお聞きしました。
▼ PROFILE
1992年、山梨県に生まれる(32歳)
高校卒業後、高齢者福祉の現場で働く。 7年間で3つの介護施設を渡り歩き、20歳の時には現場最年少リーダーも務める。 2018年にKEIPE入社。
入社後は笛吹オフィスの立ち上げを経て就労支援事業部長(現事業運営グループ)を務める。
ー現在の風間さんのお仕事を教えてください
現在は事業運営グループの事業部長として、4つのチームの統括を担当しています。
地域の企業様から頂く受託業務を遂行するほか、障がいがあるスタッフ(就労継続支援事業A型事業所の利用者)が活躍し、地域の企業に就職するための成長の場が、事業運営グループです。
各チームの運営にあたり、事業部としての方向性の決定や、チームビルディング、リーダー育成などをしています。
実は2024年の半ばまでは、「就労支援A型事業部」という名称でした。
ー就労支援から事業運営グループへの名称変更の背景を教えてください
大前提として、KIEPEは、経営サポートグループ、事業運営グループ、地域商社事業部、ものつくり事業部、飲食チームの5つの事業部に分かれています。
以前は、1つの事業部として「就労支援A型事業部」がありました。
ですが事業運営グループに名称を変え、製造物流チーム・WEBチーム・飲食チーム・ジョブコーチチームに整理しました。
その背景としては、事業部の名前をはじめ、「障がい」を特別に感じる組織図に違和感を感じたためです。
事業運営グループは、あくまでも地域の企業からいただいた仕事を責任を持って遂行している事業部です。
「就労支援」という単語があることが、「障がいのある人のためにやっている」という認識や、スタッフを障がいの有無で分けているような感覚を生み出してしまっていました。
またKEIPEが目指す世界観に対して、地域商社やものつくり事業部といった自社事業の現場でも、
就労支援ができるような体制を創っていきたいと考えています(上図赤枠)。
障がいがあるスタッフが活躍できる場を「就労支援」というくくりで留めるのではなく、
就労支援とほかの事業部が支え合って、ともに成長していきたいという想いがあります。
各事業所が、障がいを持った人を雇用して、障がいの有無に関わらず、互いに成長しあいながら仕事を回せている状況を想い描いています。
そしてなにより、KEIPEが目指す「障がいを特別なものにせず、誰もがそこにいていい社会にする」
というVISIONを達成するためには、まずは「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい会社」を体現する必要性があると考えています。
ー社会や社内のどのような点に壁を感じますか?
積み上げられてきた社会の文化があるため、企業と福祉事業所の壁は感じることが多いですね。
企業も、事業所も互いに理解が薄いように感じます。
例えば企業側は「障がいがあるスタッフは当たり障りない仕事に置いとけばいいや」とか。
就労支援事業所側は「事業所内だけでうまくやっていけばいいし、やっていけるんだ」みたいなプライドがあるように感じます。
お互いの壁を打ち破るために、まずはKEIPEが「障がいの有無に関わらず、働く意志さえあれば活躍できるんだ」ということを証明したいです。
また、社会的な側面だけなく、KEIPE社内でも障がいを持つスタッフと支援員スタッフの垣根も完全にはとれていないように感じますね。
2024年の半ばくらいまでは、障がいのあるスタッフを「メンバー」、就労支援の専門スタッフを「サポーター」と呼び分ける文化もありました。
これも実は大きな「障がい」を生んでいました。
たしかに福祉サービス上では、支援する側 / される側 という立場の違いはあるかもしれません。
ですが一緒に働くうえでは、勤務時間が異なるだけで、KEIPEと雇用契約を結んでいる「社員」です。
つまり、働くうえでは上下関係はなく、フラットであるはずです。
それなのに、今の社会と同じように障がいの有無が壁になってしまっている現状がありました。
それぞれが持つ力や強みを一番発揮できる場所を見つけ、適材適所 で活躍できるKEIPE、社会にしていきたいです。
ーKEIPEにおける風間さんの役割はなんですか?
ひとことで言うと、「インフラ」だと思っています。
企業と障がい者、社会と企業、社内と社外のような、さまざまな「間」をつなぐイメージです。
ただ雇用すればいいとか、ある企業だけがよければいいとか、KEIPE社内だけがよければいいとか。
それではKEIPEや自分が目指す世界観の間に、大きな乖離が生まれてしまいます。
だからまずは、「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい社会」を、KEIPE社内できちんと実現していきたいと考えています。
社内を少しずつ改革し、KEIPE社内でVISIONを実現することができれば、社外や地域でも同じような取り組みが広がっていくはずです。
だから、まずは自分たちが実現することに注力しています。
KEIPEだけでは、地域社会にとっては小さな変化かもしれませんが、共感してくれる企業は今後必ず増えていきます。
最終的には「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい社会」を実現し、就労支援そのものをなくしたいと考えています。
ー風間さんにとっての「リーダー」とは?
障がいの有無に関わらず、人を育てることができる人だと考えています。
社会を構成しているのは「企業」であり、企業を支え、発展させているのは「人」です。
そのなかで人をまとめ、「より良い」を追求していく存在が、リーダーです。
だから私もKEIPEも、「人づくり」や「リーダーづくり」にこだわっています。
また、会社や組織も、自分を含めたKEIPE創業期メンバーが手放さずに持ち続けるというよりは、
「後世へつなぐ」とか「次の世代へ、さらにその次の世代へ」という想いを持っています。
スッと手放して、次の世代につないでいくことが、あたたかい社会の形成や、社員の人生を守ることにつながっていると思っています。
私自身が次の人につないでいくためにも、自分で手を挙げ、「やってみ!」の精神で果敢に挑戦できるリーダーを育てていきたいです。
ただしリーダーになるように押し付けたくはありません。
売上や生産性などのいわゆる「ノルマ」を課して、達成できるように上司が事細かに管理するようなマネジメントではなく、それぞれが自分の人生や役割に対する目標を持ち、自走していける環境を整えています。
事業運営グループ内の4チームに対しても、目標と達成のための行動を決めてもらっています。
そのうえで、目標達成に向けてともに同じ方向を見て、伴走するスタンスを大切にしています。
個人的な第8期のゴールは、障がい者やスタッフなど垣根なくリーダーになりたいという意志を持った人が、誰でもリーダーに手を挙げて挑戦できるようなKEIPEを実現することです。
ーそのために、社員ひとりひとりに意識してほしいことはありますか?
ぱっと思い浮かぶ「やりたい」ではなく、心の奥底にある「やりたい」を見つけてほしいと考えています。
「やりたい」の根底には、自分自身の「ありたい姿」や、人生で成し遂げたいことが必ず隠れています。
ただぱっと思い浮かぶ「やりたい」では、KEIPE社内や地域社会の情勢が変わった時に、大きく影響を受けてしまいます。
ですが、自分の心の奥底にある「ありたい姿」から出てきたものは、周りからの影響を受けず、自分自身の行動の羅針盤になると確信しています。
だから、まずは一緒に伴走して、心の奥底にある「ありたい姿」に紐づいた想いに火をつけてあげることで、「やりたい」の火をメラメラと燃やしたいと考えています。
はじめはうまくいかなくても、だんだんと自分で火のつけ方を覚えて、最終的には自分で火をつけて、自分でガンガン燃やしていける人、どんどん挑戦できる人になれるよう、関わっていきたいですね。
私の役割は、挑戦して、失敗したときの尻拭いです。
誰もがとことん挑戦できる場を創るための、大切な役割です。
うまくいかないことばかりかもしれませんが、失敗して初めて学べることもたくさんあります。
だから僕は、まずは目の前の仲間や相手を、無条件に信じることにしています。
とは言いつつ、これまでKEIPEに入社してくれた新卒社員もたくさんやらかしてくれてました。笑
それをフォローした経験に、かなり育てられました。
なにより、その先で地域商社事業部やKEIPEコネクトで活躍してくれていることがとても嬉しいです。
これからKEIPEに入社してくれる方にも、どんどん挑戦して、失敗して、ぐんぐん成長していってほしいですね。
私自身も、追いつかれないように毎日全力疾走です。笑
ー風間さんにとっての「働く喜び」とは何ですか?
私にとっての「働く喜び」とは、
① 自分の可能性を広げていくこと
② 自分が決めたことに責任を持つこと
の2つです。
「責任を取って辞任します」の責任とかではなく、自分で決めたことに対する責任。
言い換えれば、自分との約束を果たす責任ですね。
自分自身はもちろんですが、ともにKEIPEを創ってくれている仲間に対して、
自分で決めたことに対する責任をとる!と決め、一歩を踏み出せるように関わっていきたいと思っています。
そのためにも、「壁にぶつかるだろうな」と思っても、グッと我慢して、見守ることも大事ですね。
その環境をつくれるかどうかは、事業部長の力が試される部分だと思います。
無責任になんでも「やってみ!」とすべてを肯定するのは違います。
深い考えのない思いつきや小手先で判断したものに対してはストップをかけます。
①「誰のために」
②「何のために」
③「なぜあなたが / KEIPEがやるのか」
の3つが出てくるまで、徹底的に向き合います。
逆にその3つがそろった、「やりたい」については、すぐに「やってみ!」です。
私自身のリソースはもちろん、KEIPEのパワーを集結して、全力で応援します。
ーKEIPEに興味を持ってくれた方にひとことお願いします!
今のKEIPEが向き合っている課題や社会は、「山梨」です。
ですが26卒のみなさんが入社する時には、山梨を飛び出していたいと思っています。
松原さんたちが頑張ってくれているKEIPEコネクトが全国に飛び出してくれることはもちろんですが、
事業運営グループとしても、KEIPEのVISIONや想いに共感して一緒に挑戦してくれるファン・同志を増やしていきます。
最後に就労支援のPRをするとしたら(笑)、
「目の前のこの人をどうやって喜ばせよう?どうやって幸せにしよう?」
と想像して、喜ばせるために、幸せにするために自分を高めてチャレンジしていけることが、魅力だと思います。
「あなたのために」という想いが生まれてくるのは、すごく重要ですよね。
この想いがあってこそ、自分自身も輝くことができます。
この「あなたのために」という価値観を若いうちから身につけられることは一生モノの財産であり、KEIPEだからこそ身につけられるものだと、自信を持っています!
暑苦しさ全開のインタビューかもしれませんが、気張らずに、一緒に挑戦して、成長したい人が来てくれたら嬉しいです!
終わりに
今回のインタビューでは、熱い漢「風間祥吾」を体感できました!
「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい社会にする」を本気で実現しようと挑戦する姿に、心が揺さぶられたインタビューでした。
また次のストーリーでお会いしましょう!
ご覧いただきありがとうございました。