お客様のご意見やご要望を直接お聞きする「需要予測」オンラインサーベイを定期的に実施。
サーベイ回答を分析、アイテム生産数を決定することでつくりすぎを防ぎ「衣料廃棄ゼロ」を実現しています。
スマホサーベイによる「衣料廃棄ゼロ」の取り組み
近年、アパレル業界では、「大量生産・大量消費・大量廃棄」が問題提起されています。2018年に国内で出回った衣料品調達数(下着を除く)29億点に対し、購入された数は13.5億点と、その消化率は、わずか47%(小島ファッションマーケティング調べ)。
購入されなかった15億点もの衣料は、切り刻まれて燃やされるなど、廃棄処分されていますが、日本でも、年間100万トンに及ぶ衣料品が廃棄されているそうです。
衣料の焼却によって発生するCO2が地球温暖化に大きく影響を及ぼすことから、各メゾンブランドや世界的なアパレルブランドの「大量廃棄」をなくすための新しいアクションが続々と始まっています。
精度の高い需要予測を可能にする「アイテムサーベイ」
「セールをしない」「廃棄もしない」「アウトレットにも出さない」。これを可能にするために大切なことは、生産数を見極め、実際の需要に当てていくことです。お客様に求めていただく数を作り、売り切っていく。そのために必要なのは、「生産と販売」の分析。
最近では、AIを使った需要予測に取り組む企業も出てきているようですが、kay meでは、スマホからお客様に投票をしてもらい一緒に生産量を決めます。サーベイの結果によっては、「作らない」と決断するものもあります。
以前は、新作展示会にお越しいただいたお客様にサーベイを実施し、直接いただいたご意見やご要望を反映したものづくりを続けてきました。2019年春に実施した際に「購入したい」と回答された「投票数」と実際に販売された「実売数」を比較したところ、相関係数は、「0.82」と非常に近い相関関係にあることが実証されました。
2019年11月からはこのサーベイをオンラインで実施。第1回目のサーベイでは、「エシカルな取組」として非常に多くの反響があり、わずか1週間未満で1,000超の回答を得て、さらに高い精度の需要予測に基づき早春アイテムのデザイン変更や製造数決定に反映しました。
今後もより精度の高い需要予測に基づく「無駄のない製造体制」「在庫最適化」「適正価格」を可能にするkay me独自の取り組みにより、「衣料廃棄ゼロ」を目指します。