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野村総合研究所からスタートアップへ。迷いがなかったといえばウソになる。

【profile】泉 裕一朗
 2011年、東京工業大学機械宇宙学科に入学。ロボットの研究に没頭する学生生活を送る。就職を考えたとき、より幅広い視点で産業を捉えたほうが良いのではないかと考え、東京大学大学院社会基盤学専攻へ進学することを決意。大学院時代のWEB制作会社のアルバイトでCTO中山と出会う。新卒で野村総合研究所へ入社し、金融機関向けに提供するSaaSサービスなどを手掛けるプロジェクトマネージャーとして活躍する。2019年10月よりカラクリ・Development Teamメンバーとして入社。


本日は、10月にカラクリにJoinしてくれたDevelopment Teamの泉のインタビューをお届けします。
泉は野村総合研究所からカラクリに転職したWEBエンジニアです。安定した大手企業から、スタートアップへの転職は、思っている以上に勇気がいるものです。いまスタートアップへの転職を検討している方の中にも、さまざまな理由で悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。実際に泉も、「めっちゃくちゃ石橋を叩いて渡るタイプ(本人談)」だったそうです。その泉が転職を決意したきっかけは何だったのか、今回はカラクリストの転職エピソードをお届けします!


安定志向が強く、就活は「国家公務員」「大手企業」の二択だった。

大学では「宇宙×ロボット」に興味があり、人工衛星などの研究をする学科に在籍していました。もともとモノづくりが好きだったので、ロボットコンテストに出場したり、WEB制作会社でコードを書いたり、自分がつくったものが“動く”様を見るのは好きだったんです。そこから、より視野を広げたいと思い、産業全体に貢献できる知識を身につけるために東京大学大学院社会基盤学専攻へ進学しました。
就職を考えたときは、もともと好きだった“モノづくり”か、大学院で学んだことを活かせる“社会貢献”という2軸で悩みました。結果、「経済産業省」と「大手SI」に絞って、活動をしていましたね。だから、希望通り野村総合研究所の内定をいただいたときは嬉しかったです。実際に入社してからも金融業界向けのSaaSサービスや、大小さまざまなプロジェクトを任せていただき、充実した毎日を送っていました。

スタートアップで“全力を尽くす”旧友は、いつも刺激になっていた

カラクリCTOの中山とは、大学院のころに同じWEB制作会社でアルバイトをしていた仲でした。その頃から、彼が起業しているのは知っていて、仲は良かったのですが「安定志向の自分とは違う」という、割り切りみたいのがあったんです。
ただ就職後も中山との関係は途絶えることはなく、お互いの近況報告はしていました。Yahoo黒帯の浜辺がアドバイザーとしてジョインしていることや、お客様の課題解決のためイチから設計するプロジェクトの進め方など、刺激を受けることがたくさんありました。自分が働いていた環境では大きな組織の分、カタチが整っていたんですよね。お客さんから決まった要件をもらって、それを決められた納期でやることが多かったので…。
その頃から何回かカラクリに誘ってもらっていたのですが、「将来の安定性」「生涯年収」「福利厚生」など色んなことが頭の中でよぎり、決断できませんでした。何かきっかけがあったから、というわけではなくて、中山の話を聞いているうちに少しずつ「今のままでいいのかな」と考え出したことが、転職のきっかけだったと思います。

安定を得るより、“将来性”を失うことのほうが怖くなった

野村総合研究所に入社して3年が経ち、少しずつ“自分”を客観的に捉えることができるようなってきました。たしかに数十人のプロジェクトを任せていただているし、達成感はあったんです。ただ、“ヒリヒリ”する毎日が感じられなかったんです。
どちらが正解というわけではないのですが、野村総合研究所で行なっていた金融プロジェクトは、“障害”を起こさないために、先進的な技術を採用するというより、レガシーな技術で安全策を選ぶことが多くありました。これは技術者として大切な視点ではありますが、一方で、世間ではDX(2025年の崖)やシンギュラリティなどが話題になり、技術革新の波が近づいていました。技術者として先進技術を習得できない環境で、このまま年月を過ごしていいのかという焦りを感じるようになっていったんです。

またSIの特徴とも言えるのですが、マネジメントスキルを磨くには最適な環境ではあるのですが、その分一つひとつのシステムを熟知せずとも仕事を進められます。だから、システムに詳しい方が周りに少なかったんですよね。そこも僕の中で思い描いていたエンジニア像との乖離が出てきてしまって…。そんなとき野村総合研究所の上司と飲みにいく機会があって、素直に相談したんです。「自分が目指したいエンジニア像」「本当はコードを書くなど手を動かしたいこと」など、色々話しました。そしたら、思いがけず背中を押してくれたんです。「自分にウソはつかないほうがいい」と話してくれました。それが最後のひと押しとなって、転職を決意しました。

ヒリヒリする毎日で、人生が面白くなった!今は、言い切れます。

2019年10月にジョインして、想像通り…いや、想像以上の毎日を過ごしています。たとえば「KARAKURI chatbot」ひとつにおいても、約50社が利用する規模のSaaSを社内メンバーだけだと2名で回しているのには驚きました。WEB・インフラの知識両方とも持ち合わせていらっしゃいますし、モジュール管理等もしっかり自動化されているんです。限られた時間で効率化させていくことが徹底されているので、開発進めるための仕組みがどんどん自動化されていて…。そういう、思いがけないことの連続で、毎日というか、人生が面白くなっていることを実感しています。大げさかな(笑)

直近の目標は、WEB開発・機械学習(AI)両方の領域を理解して、間をつなげられる存在になりたいと考えています。現在はCTOの中山がその役割を担っているのですが、お互いの領域を熟知しているメンバーが増えれば、それだけ顧客の課題解決策を多く提案できるようになります。ただ、両方勉強しはじめたからこそ分かるのですが、結構ハードルが高い課題なんですよね(笑)。中山の凄さを改めて実感したからこそ、負けたくないというか。お互いに追いつき、追い越せる存在になれたら、自然と組織も良いものになるのではないかと考えています。

もう少し先の未来の話をすると、おこがましいですが、浜辺を超えるようなエンジニアになりたいですね。Yahoo黒帯という言葉は知っていても、目の前で一緒に仕事していると、その力量に感動します。アイデアが出ている段階から、即興でコードをかいていくんですよ。そんなことできます!?まだまだ足りないと思うことばかりですが、背中を追いたい先輩エンジニアが多い中で、技術を盗める環境が楽しくてたまりません。この環境を無駄にすることなく、腕をみがいていき、高みを目指したいです。

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