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VRデバイスの調達に中国は深センへ

Wantedlyでの記事執筆は約3年ぶりになる、カディンチェ代表の青木と申します。
久しぶりにWantedlyでの人材募集を再開したのですが、あまりにも自分たちの記事ページが古いものばかりだったので、昨日帰国したてのホヤホヤな出張メモでも書いてみようと思いました。VRや深センに関心のある方にお読み頂けると幸いです。

さて、カディンチェではいろんな会社さんと協力して、いろんなVR (Virtual Reality) システム・VRアプリケーションの開発をしています。VRには歩き回れるものと歩き回れないものがあり、歩き回れるものは6DoF (6 Degrees of Freedom)と呼ばれていて、仮想世界を自分の足で移動できちゃうんです。ただ、HMD (ヘッドマウントディスプレイ)をかぶったまま移動するとなると、他の人や壁にぶつからないようにしないといけませんし、HMDをかぶったユーザの位置情報や動きをリアルタイムに計測できなければなりません。そこで必要なのがユーザトラッキングをするためのシステムになります。このトラッキングシステムについて、従来は欧米製のものが性能・精度も抜群に良かったのですが、問題は値段。そこで、より安価なものはないかと訪問したのが、中国の深センになります。

深センに行くには、日本から深セン空港に直行便で飛ぶ方法と、香港まで飛んでそこから電車やフェリーで移動する方法などがあります。私達は航空券代が安く、また出入国にあまり時間のかからない羽田→香港空港→(香港には入国しないで)→フェリーで深センというルートにしました。香港空港から深セン蛇口フェリーターミナルまでは30分ぐらいの船の旅。あまり揺れずに快適でした。

着きました深セン。ふーむ、中国のシリコンバレーとも呼ばれ、人口1300万人の都市(ちなみに東京の人口は約900万人なので、東京都より大きいようです)。シリコンバレーみたいな広大な土地にドカンドカンと大きい会社が点在するのとは対象的に、超近代的なシンガポールや香港みたいなメトロポリタンをさらにオリャーと大きくした感じ。地図で2-3ブロックだから歩けるべと思いきや、その1ブロックの大きさと言ったら。朝晩の地下鉄駅などは人でごった返しておりました。

もちろんIT企業だらけ。この写真はドローンメーカーのDJI Flagshipストア。

HuaweiのFlagshipストアもあります。あれ、アポーストアに似てる?いやいや、モダンを追求するとこうなるのでしょう。

だいぶ前置きが長くなってきましたが、そんな深センにVR用のトラッキングカメラシステムを開発・販売している会社があると聞き、日本で実物を見るところがないということで、現地まで行ってきました。

その会社さんがあったのは、Shenzhen Bay Eco-Technology Park。これまたすさまじい規模で、具体的な数値はわかりませんが、印象的には六本木ヒルズのタワーを4-5本建てて、その中に全部テック系スタートアップを入れた感じでしょうか。中国4000年の歴史、14億人の人口を抱えると、インキュベーションの規模も大きい。

はい、仕事もしてます。ちゃんと体験させてもらいました。ここらへんの詳細は今回は割愛。

もちろん、中国本土ならではの、欧米系インターネットサービスが遮断されてたり、あまり英語が通じなかったり、決済系も欧米系クレジットカードが使えずキャッシュすらもだんだんと電子マネーに置き換わっていたりと、外国人旅行客には不便な側面もありました。とはいえ、この規模でこの速度で技術やサービス開発が進んでいるのを目の当たりにすると、これはビビりますし、ワクワクもします。

カディンチェでは、シリコンバレーのVRディスプレイの会社とも連携してますし、深センのVR用センサーの会社とも連携が進みそうです。米中とともにVRや人間の発展に寄与できればと思います。僕らも頑張るぞー。
ps. 僕はネパールやブータンなど南アジアの国が大好きなんです。その話はまた今度。

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