「ゆるめ社内ラジオ」として社内配信するJICT FM。その内容を一部ご紹介しています!
今回のテーマは「ウェブサイトリニューアル!」。2024年12月にリニューアルした当社のウェブサイトのデザインを担当したデザイナーの川原惇さんに、その背景や狙い、デザイナーとして大切にしている考え方などを伺いました。
ゲストとパーソナリティはこちらのメンバー。
ー ゲスト:Designer 川原さん
WEB制作会社にて、WEBサイト、アプリデザイン制作・EC運用を8年間経験した後、2020年4月にジャストインケースグループに入社。toB事業であるjustInCaseTechnologiesのインハウスデザイナーを務める。
ー パーソナリティ:Public Relations 浮ヶ谷
大学卒業後、国内生保会社にて法人営業を担当。その後、保険業界紙の記者として13年間にわたり保険業界各所を取材した経験を持つ。2024年4月よりjustInCaseTechnologies広報を務める。
ー 副パーソナリティ:HR Group Manager 野家さん
美術大学卒業後、カメラマンから個人事業主へ。またスタートアップで管理部門全体を経験し、人事に関心を深める。不動産テック企業で15→200名超の成長フェーズに携わった後、2022年5月にjustInCaseTechnologies入社。現在HRチームのグループマネージャー。
目次
ウェブサイトのリニューアルの話を聞いた時の印象
浮ヶ谷:皆さんこんにちは。JICT FMパーソナリティの浮ヶ谷です。今回は当社のウェブサイトのデザインを担当していただいているデザイナーの川原さんをゲストにお迎えします。川原さん、よろしくお願いします。
川原:はい、よろしくお願いします。
浮ヶ谷:川原さんは昨年12月の当社のウェブサイトのリニューアルでデザインを担当されたわけですが、最初にリニューアルの話を聞いた時、どのように受け止められたのでしょうか?
川原:リニューアルの話を聞いた時は、やっとできる、という感覚でした。以前のウェブサイトはjustInCase(少短)とjustInCaseTechnologies(以下、当社)が同居しており、祖業かつtoC事業者であるjustInCaseがメインの位置づけだったため、当社については情報も少なく、ビジュアルも簡素的なものでした。今回、当社として独立した形でウェブサイトをリニューアルするということだったので、内容もビジュアルも当社にフォーカスした形できちんとつくれると思いました。
今回は、「Studio」というデザイナー向けノーコードツールを使って、スピーディーかつ、かなりイメージ通りにつくることができましたし、スケジュールも問題なく進められたのでとてもよかったなと思っています。
浮ヶ谷:ありがとうございます。私も川原さんと一緒にウェブサイトのリニューアルを担当したのですが、川原さんの熱量が高くて、追いついていくだけで大変という状況でした。どんどん新しいページができていったのは本当に素晴らしかったなと思います。
新ウェブサイトのポイント
浮ヶ谷:今回、見た目でいうと、全体的にスタイリッシュな雰囲気に変わったという印象がありますが、どういうところを意識して作業を進められたのかを教えてください。
川原:見た目の前にまず意識したのが運用面です。ウェブサイトはページを公開してからが始まりなので、まずはウェブサイト上のニュースやブログなど、日々更新される部分をデザイナーやエンジニアでなくても更新できるように、CMS機能を使って更新しやすくできたのが良かったなと思います。また、先ほども触れましたが、当社の情報は足りていない部分があったので、ページ構成も文言も見直して、広報の浮ヶ谷さんと一緒に進めながら情報のアップデートができたのがとてもよかったです。
野家:運用から入るというのは素晴らしいですよね。特定の人でないと更新できないとなると更新タイミングが遅れてしまったりすると思うんですけど、必要な部分は関係者ができるように、運用しやすさを重視されたという点は川原さんならではの視点だと思います。
川原:以前はエンジニアでないと更新できない部分があったのですが、エンジニアはメインの開発業務があるので、その都度依頼するのも申し訳なく、運用面で不健全な部分があると感じていました。今回、社内の誰でも更新できるかたちにできて、健全になったかなと思います。
野家:非常に良いアップデートだったと思います。
浮ヶ谷:デザインの方のお話もお聞きしたいのですが、デザイナーとして「ここを見てほしい」といったこだわりポイントはありますか?
川原:そうですね、全体的に事業の方向性とビジュアルを合わせることを意識して作りました。数年前に当社は、toC事業からtoB事業に方向転換しましたが、ウェブサイトのビジュアルと事業の方向性が合っていないという課題がありました。一見するとtoC事業のような見た目をしていて統一感が無かったので、そこを合わせることを意識しました。今回のタイミングで事業内容とビジュアルを統一して、法人のお客様や当社に興味を持ってくださる求職者の方にもミスマッチがないようにすることを心掛けました。
浮ヶ谷:今回新たに川原さんが作られたビジュアルイメージの中に、深いグリーンの中に光が差し込むようなデザインがありますよね。私は、その光を、新規ビジネスを探索するサーチライトの光であると同時に、保険業界に光をもたらす希望を感じさせるものだと勝手に解釈しているのですが、そのあたりはいかがでしょうか?
川原:はい、「スタートアップ企業として、保険業界を少しでも良い方向に変えていくきっかけの光となる」というメッセージと、当社が提供しているクラウド型保険システム「joinsure」の色がターコイズグリーンなので、それとを併せたビジュアルにしています。
デザイナーとして大切にしていること
浮ヶ谷:今のお答えもそうなんですが、一緒に作業を進める中で、川原さんが情報を論理的に整理する視点、例えば「このページにこの情報を載せる意味は何か」という視点を持っていらっしゃることが私にとっては新鮮だったのですが、デザイナーとして日ごろから大切にしている考え方があれば教えて下さい。
川原:「説明できないデザインはしない」ということを常に意識しています。例えば、趣味で絵を描いたりデザインをしたりということであれば説明は必要ないのですが、仕事としてデザインする以上は、単に自分の好みのデザインではなく、クライアントの意図を汲み取った上で、最適な形で提案することが求められます。そうなったときに「デザインはしました。内容は見れば分かるので感じ取ってください」というのでは、今の時代、不十分だと思います。プロのデザイナーとして仕事をする以上は、「デザインはこうしました。その理由はこうです」ということを必ず説明できるようにする、説明責任を果たすことが大切だと考えています。なぜこのレイアウトにしたのか、なぜこの色なのか、なぜここにこの文言を置いたのか、全て説明できるように意識しています。
浮ヶ谷:クライアントの意図を汲むということや、説明責任を果たすというのは、どんな仕事でも共通して大事なことですよね。ありがとうございます。
さて、まだまだお話を伺っていたいところではありますが、お時間が来てしまいました。川原さん、今日は素敵なお話を聞かせていただきありがとうございました。
川原:ありがとうございました。
浮ヶ谷:JICT FM、次回もお楽しみに!