常光で働くメンバーに「仕事の魅力」を語ってもらう社員インタビュー。今回は、常光の医療機器メーカー事業の医療機器開発部門を支えるメンバーにお話を伺いました。現在のお仕事内容や常光で働く魅力をお伝えします。
▼インタビュイーについて
医療機器メーカー事業 医療機器開発職 / 2022年4月新卒入社 T.H
※本記事の内容は2024年11月公開時点のものです。
医療業界への憧れから常光へ。入社前から配属先の希望が叶った
ーー本日はよろしくお願いします!2022年4月に新卒入社されたT.Hさんですが、大学時代はどのようなことを学んでいたのでしょうか?
大学の専攻は機械工学でした。医療機器への興味からリハビリロボット等の研究室に入り、歩行・起立時の膝や腰へかかる負荷測定といった動作解析をテーマに研究していました。
ーーそもそも医療機器に興味を持ったきっかけはなんだったのでしょうか?
ささやかなことなんですけど、もともと医療系のドラマを好んで視聴していて、それをきっかけに医療機器への関心が高まったんです。なにより「世の中の役に立つ仕事」に携われるという魅力を感じていましたね。
ーー常光との出会いと入社の決め手を教えてください。
医療業界への憧れと大学での学びを活かすために、就職活動は医療機器を扱う企業を中心に探していました。そんな中、就活サイトでたまたま見つけた企業の一つが常光です。
「入社後に配属先を決定」という企業が多い中で、常光は職種別採用。私の場合も希望する機械設計グループの求人票にエントリーして、その部門で採用していただきました。「入社してみたらやりたい仕事と違った」ということがなく、入社前からの希望を叶えられる点が良いなと思いましたね。
また、開発業務の一部分を専門にするのではなく、全工程に広く携われる仕事がしたいと思っていたので、その点でも常光は希望とマッチしていました。
広い視点を持ち、より良い機械設計を考え抜く
ーーT.Hさんが担当している仕事内容について教えてください。
2022年4月に入社して以降、開発部に所属しています。主な業務は病理装置の機械設計・開発です。
後継機種(*1)の新規開発における機械設計をしたり、新装置の設計業務を行ったり。その時々のプロジェクト状況に合わせて既存装置の設計変更なども担当しています。
また、メイン担当の病理装置の設計業務だけでなく、電解質装置の図面チェックを行うこともあります。機械設計の担当は私ともう1名の2名体制なので、お互いに引いた図面を確認し合うことも多いんです。
ーー医療機器開発ならではの難しさや楽しさを感じるのはどのようなときですか?
学生時代から医療機器には触れていたものの、研究室で扱っていたリハビリロボットと常光の病理装置ではまったく別物。病理関連の知識をイチから吸収するのは苦労した記憶があります。
医療機器ならではの難しさと言えば、やはり規格の厳しさでしょうか。機器の種類も豊富なので、規格に合わせた設計をしないといけないのは大変なところですね。
楽しいなと思うのは、新規・既存問わず「この装置はこういう機構にしたらうまくいくかも」とアイデアを考えているときです。日常生活の中でも動くものを見ると、ついつい「どういう機構で動いているんだろう」「この動きを仕事の参考にできないかな」と考えてしまいます。一種の職業病かもしれませんね(笑)。
ーー入社以降、とくに印象に残っている仕事はありますか?
まだ販売前の装置の不具合を対処し解決できたことは印象に残っています。入社時に前任者から引き継いだ装置だったのですが、途中参加ながら開発中に起こった不具合に関する対応を自分なりに試行錯誤して設計を完了することができました。それだけに無事に販売開始できたときは感慨深くて……。自分が設計した装置が世に出た際の喜びはひとしおですね。
ーーT.Hさんが仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
常光に入社してからの約3年間で学んだのは「さまざまな目線を考えて設計すべき」ということ。やはり私自身は開発者なので、どうしても「開発する人」の目線で考えてしまいがちです。
しかし、設計をする上では、実際に装置を使う医療従事者の方々や装置を販売する営業担当のメンバーの目線への考慮を欠かさないようにしています。
*1:前のモデルを継承して造られた機種。シリーズを引き継いだ機種
お客様と直接コミュニケーションをとれる開発者を目指す
ーー常光の魅力を教えてください。
入社前から惹かれていたことですが、やはり開発業務の全工程に広く携わる魅力は大きいです。開発の最初の段階から上市、さらには販売後まで自分が設計を担当した装置に携わることができます。実際に装置を利用した方からのフィードバックは貴重な財産。それらの意見は次の装置に活かせるので、さらにより良いものづくりができる環境だと思います。
ーー最後に、今後の目標をお願いします!
自分が開発した医療機器を実際に使っている方々と直接コミュニケーションをとりたいと思っています。そのためには、専門の機械設計の領域だけでなく、電気やソフトウェア周りの知見も必要です。
各領域を専門にしている方々に直接教わったり、外部のセミナーなどを受講したり。さまざまな方法で知識を深めていき、いずれは装置のメンテナンスに同行するなど、お客様と交流する場に立ち会えるようになれればいいなと思います。