「スポーツのチカラで幸せになる人を増やす」というミッションを掲げる株式会社ジョインハンズスポーツ(以下、JHS)。今回は代表の小林にインタビューを行いました。
新卒からスポーツビジネスの世界に身を置き、29歳でJHSを起業。主にプロスポーツチームのマーケティング支援などを手がけ、今年で13期目を迎えました。
なぜ今、「第二創業期」へと舵を切ったのか。JHSが目指す未来や、スポーツ業界を志す方への想いについて語っていただきました。
キャリアを一度ゼロにして、アメリカで見つけた「一生の仕事」
ーー新卒で入社したスポーツマネジメント会社を退職後、渡米を経て帰国し、起業されています。起業に至るまでの経緯をお聞かせください。
前職には5年半ほど勤めてやりがいもあったのですが、個人として「30代からが勝負だな」と思っていました。
20代はいろんな経験をする時期だと考えていて、その中の一つの経験として「海外で生活する」というのがありました。
当時はまだ起業することは全然考えておらず、一度キャリアをリセットして何の後ろ盾もない状態にした方が、帰国した時にこれから何が来ても飛び込めるなという気持ちで渡米し、本当に真っさらな状態で向こうでの生活を楽しんでいました。
ただ、留学生活では自分自身の学びのためだけに時間を使う毎日だったので、意外と退屈してしまって(笑)。
「あ、自分はやっぱり仕事がしたいんだな」って気づいたのが本音です。
それと、よく放課後に様々な国の人たちと集まってサッカーをしていたのですが、ボール一つあれば自然と仲良くなれましたし、知らない土地のフットサルコミュニティに飛び込んでいっても、すぐ顔見知りになって自然と仲間が増えていきました。
その時に「やっぱりスポーツって面白いな」と改めて感じました。
「一生かけてスポーツの仕事をやりたい。それなら、どこかの会社に就職するよりも、自分の手でゼロから始めた方が面白いんじゃないか」と思ったのが起業のきっかけです。
それが29歳の時でした。
信頼を積み重ねてきた、12年間の事業の歩み
ーー創業から現在までの歩みをお聞かせください。
最初は、スポーツのCtoCプラットフォーム事業を始めようと考え、帰国後に現取締役と2人で会社を設立しました。
そして、ちょうどそのタイミングで、前職時代の繋がりからスポーツブランド関係の案件を個人でいただき、会社の事業と並行して進めていました。
その後、その案件のボリュームが徐々に増えて、「これはもう1人じゃできないな」という状況になったので、個人で受けていた案件も会社として引き受けるようになりました。
創業当初は、その案件を必死に回しながら、少しずつ事業の基盤を築いていきました。
そうして信頼のベースができた初年度の冬、今度はプロ野球球団の方から「営業チームの中で、施策の立案から日々の試合運営までをトータルで任せられる部署を作りたい」とご相談をいただきました。
コンペを経てお仕事を任せていただけることになったのですが、このお仕事は今でも続いています。
私たちの特徴は、広告代理店やイベント会社とは異なる立場で、クライアントであるリーグやクラブの組織の内側から、クライアントの一員のような立場で支援できる点です。
この強みを創業期から一歩一歩、丁寧に築き上げてきたからこそ、現在のクライアントとも、信頼関係を継続できていると思っています。
「期待を超える」JHSが大切にするクレド
ーービジネスを行う上で、大切にしている価値観を教えてください。
「期待を超える」ということです。
「できない理由ではなく、やる方法を考える」も大切にしている価値観です。
これは当社のクレド(行動指針)になっています。
コロナ禍で多くのスポーツイベントが中止になった時も「逆に今しかできないこと」「今だからこそ価値があるもの」を考え、実際に形にしてきました。
どんな状況でも期待を超える価値を生み出す姿勢は、会社としてずっと大切にしています。
なぜ今、拡大するのか?「第二創業期」への決意
ーーなぜ今、組織を拡大するという決断に至ったのでしょうか。
会社が10年経った時に、「よくここまで生き残れた」という気持ちと共に「じゃあ次の10年はどうするか」と考え、大きく2つの選択肢があると思いました。
1つは10人くらいの規模のまま習熟度を上げていくこと。
もう1つは組織を大きくしてできることを増やしていくことです。
正直、これまで少数でやってきたので、前者の方が幸せかなとも思いました。
ですが、原点に立ち返った時に、スポーツビジネスでまだ実現していきたいことがたくさんあると改めて感じました。
それを実現するには、今の体制のままでは難しいとも思いました。
それと私個人のミッションとして掲げている「スポーツ業界で一生働けるフィールドを創る」という目的を果たすためです。
現在のような少人数の、いわゆる文鎮型組織のままでは、将来的な継続性に限界があると感じました。
社員のみんなが年齢を重ねても、ずっと同じように現場で働き続けるのには限界がありますよね。
永続的に会社を継続させ、社員がライフステージに合わせて様々な役割を担える組織をつくる。
そのために、組織を拡大するという決断をしました。
ーー今後のビジョンについて教えてください。
まずは「5年後に30人体制」という明確な通過点を目標として掲げています。
そのためには、その時点で私はプレイヤーを引退し、組織づくりに100%注力できる体制をつくっていきたいと考えています。
それが今後の私自身の大きなテーマです。
それと社会貢献ができる仕組みも作っていきたいと考えています。
自分たちの働きが少しでも社会活動に活かされれば、自分たちの仕事の意義もより実感できると思います。
そうした取り組みも含めて、会社の規模を拡大していきたいと思っています。
ーー人事評価制度を刷新した背景には、どのような考えがあったのでしょうか。
これまでの定性的な評価や「なんとなく」といった曖昧さをなくし、目標達成度をベースに給与と連動する仕組みへと見直しました。
評価基準をより明確にした一方で、評価によっては減給の可能性もあるという点では、シビアな側面もあります。
ただ、なぜそうしたかというと、「給与を上げやすくするため」です。
「一度上げたら二度と下げられない」という仕組みでは、会社としてもリスクを恐れて思い切った昇給ができません。
でも、「成果が給与や評価に直結する」というルールがあるからこそ、結果を出した分だけしっかり還元できるようになります。
会社も社員も成長していくためには、それぞれが目標を持って取り組むことが大切だと思っています。
一人ひとりが成長できる環境をつくることが、結果として会社にも社員にもプラスになると考えています。
好きな仕事を、長く続けられる環境へ
ーースポーツ業界には「忙しい」「給与が低い」といったイメージもありますが、その点についてはどう思われますか。
私がこの業界に入った時は、イメージ通り休みも少なく、決して楽な環境ではありませんでした。
ただ、そうした働く環境は、当社に限らず業界全体として徐々に改善されてきていると感じます。
また、よく「好きなことを仕事にするか、お金を優先するか」と悩む方も多いと思います。
でも私は、「両方を目指せばいい」と思っています。
好きな仕事で、しっかりと価値を生み出し、その対価として給与を得られるのが理想だと思っています。
ただ、そのためには個人が会社の利益に貢献したり、会社に価値を生み出すことが重要だと考えています。
会社としても、生み出してくれた成果に対してしっかり還元していく。
当社でいうと、この12年間で会社の成長に合わせて給与水準も着実に上がってきました。
やりがいと給与は両立できる、というのが私の考えです。
JHSが大切にする価値観と、求める人物像
ーーJHSでは、どのような方と一緒に働きたいと考えていますか。
JHSにはミッション、ビジョン、バリュー、クレドがあります。
まずはそれらに共感し、同じ方向を向いて行動できる方と一緒に働きたいです。
その中で新卒採用においては、本人のやりたいことと、当社の目指す方向性が重なるかどうかを特に重視しています。
また中途採用の場合は、年齢によって求める基準は違いますが、「特定のスキルや経験が必須」といった条件は設けていません。
お互いのミスマッチを防ぐためにも、「これまでの経験が、今のJHSや今後のビジョンにどう貢献できるか」という点を重視しています。
人生一度きり、後悔のない挑戦を
ーー最後に、スポーツ業界を志す方へメッセージをお願いします。
「人生は一度きり」とよく言いますが、私も本当にその通りだと感じています。
せっかくの1回きりの人生ですから、ご自身が後悔しない道を選んでほしいです。
もしその中で、「スポーツを仕事にしたい」という想いがあるのなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
その選択肢の一つとして、JHSに興味を持っていただけたら嬉しいです。
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