ご冥福をお祈り致します
小林麻央さんの訃報に接し、個人的に大きなショックを受けた週末でした。
小林さんのデビューとなった"恋のから騒ぎ"という番組が好きで、
20歳の頃からの彼女を観ておりましたし、
NEWS ZEROでのご活躍、梨園の妻となってからの献身的な姿勢を、
常々応援させて頂いておりました。
それだけに、ご病気のニュースを知った時は非常に心が痛みました。
闘病と並行して母・妻としての役目を全うされ、
同時にがんを患う多くの人を勇気付けた小林さんのご冥福をお祈り致します。
闘病を支えたブログとコミュニティの力
訃報を受けて、改めて小林さんの闘病ブログ"KOKORO”を丁寧に読み返してみました。
アメブロで最も大きなコミュニティとなる読者260万人。
2016年 Blog of the Yearを受賞されています。
ブログ一周年となる日の小林さんの投稿からは、
一般のサポーターから寄せられた応援の声が、
いかに小林さんの精神を支えていたかが語られています。
(引用)
6月9日。
1年前の今日は、
私の病気が、突然、公になり、
困惑、不安、湧き出てしまう残念な気持ち
に包まれていました。
そんな中、主人が会見をしてくれて、
家族皆の気持ちが落ち着いていったのを
今でも思い出します。
でも、人生は不思議なもので、
何かの大きな力によって、不意に、
舵をとられることで、
それが望んでいなかったことでも、
結果的に、新しい道を開けることがある
ということを学びました。
私は、舵をとられて、
その後隠れて隠れて真っ暗になったので、
新しく舵を 取り返しました。
それが、ブログでした。
今の私の道を作ってくれたブログです。
この舵取り事件(笑)は、
私の人生において、大きな出来事です。
皆さまとつながり、
本当に励まされていました。いつも。
ありがとうございます。
私も、、、陰ながら、
皆さまのコメントを拝読し、
祈ったり、応援したり、共感したり
させて頂いてきました。
届いていますか??
更新できない日もありますが、
1日1日の心と記録をここに残す気持ちで
書いています。
これからもどうぞ
よろしくお願い致します。
そして、
この場を与えて下さっているアメブロさんに感謝致します。ありがとうございます。
https://ameblo.jp/maokobayashi0721/entry-12282270751.html
(引用終)
闘病に際し気の持ちようは非常に大事だと思いますので、
ある意味、ファンの声が小林さんの寿命をいくばくか伸ばしたようにも感じます。
昔であれば手紙や色紙を通じて伝えていた応援メッセージを、
ブログというプラットフォームを通じ、
まるでクラウドファンディングでお金を集める様に、
"一般の方々から少しずつ元気・勇気をもらう”という事が実現できたのだと思います。
また同時に、小林さんが毎日綴る闘病ストーリーは同じ病気で苦しむ人々・健康な人々含め、多くの人に希望を与えました。この意味でKOKOROは双方向プラットフォームであり、単なる個人の闘病に止まらず社会現象となった要因だと思います。
コミュニティが社会を大きく変える時代
小林さんが亡くなった翌日、FacebookのMark Zuckerbergが自社で初となるCommunity Summitで会社のミッションの変更を発表しました。
新ミッション:Bring the world closer together
ユーザーの結びつきをより強く、世界をより近くしよう、という物です。
技術的にはFacebook Groupがより便利・多機能になり、
オフラインイベントとも連携しやすくなり、
コミュニティの力を通じた社会変革をFacebook全体でサポートすると発表しました。
事例としては、夫の暴力などDVに悩む女性の互助団体Facebook Groupが、
開始から間も無く爆発的に広まり、ユーザー100万人になった事が触れられています。
生命の危険にさらされる女性の投稿に、1時間以内に多数の助けの手が差し伸べられる団体です。
Facebookとして、10億人のユーザーに社会的に意義があるコミュニティに参加してもらうことをサポートする予定です。
病気や貧困に悩む方々、社会的な矛盾にさらされている方々をサポートするインターネット上のインフラが整備される事は素晴らしいと思います。
小林さんお一人のストーリー(1 vs 多数)がこんなにもの多くの人を勇気付けたのであれば、
多くのメンバーが 多数 vs 多数 として双方向に助けあうコミュニティがネット上に存在するこれからの時代は、
もっと多くの社会問題が互助の力で解決するのが標準になっていくと思います。
ひるがえって、弊社がコミュニティを通じてできること
弊社もコミュニティビジネスをやっていますが、
あくまで機械学習の勉強をサポートする団体で、
まだまだ社会貢献という意味では弱いかもしれません。
弊社は営利団体ではありますが、
全ての会社は事業に社会性がないと、
永続的な経営はできないとも言われています。
もっともっと小林さんの事例に学ばせて頂き、
世界中の困っている人たちに光を与える活動ができないか、
大きなスケールで考え続ける事が起業家としての私の責務だと思います。
Zuckerbergは先日のハーバード大学卒業式スピーチで、
“全ての人は人生に大きな目標を持つべきだ”と述べました。
利益を生む会社を創るのは当然として、その先にある社会貢献が何なのか。
なぜそもそも働いているのか。
弊社も会社の目標を掲げてはいますが、もっともっとブラッシュアップしていく必要があると思います。
小林さんが命を賭けて残した物語に学び、
我々も身の回りの困っている人々を助ける事を心がけ、
IT企業らしくインターネットコミュニティの力を活かして、
社会に、いや世界に大きく貢献すべく正しい目標を持ちたいと、
強く思いました。
私はもちろん小林さんにお会いしたことも無いので偉そうなことは申せませんが、
小林さんに影響され、自らのできる範囲で、私なりのリーダシップを取り、
世の中に光を灯す行動を起こす事が、
微力ながら私としての貢献になるかもしれません。
小林さんのなさった事に比べると、本当に少しですが。
改めて、小林麻央さんのご冥福をお祈り致します。