What we do
学内カンパニー「MORITO」が2014年 第4回TOMODACHIアントレプレナーシップ・セミナーとビジネスプランコンテスト優秀賞を獲得
留学生が地元の温泉街で海外インバウンドのアイデアを考えるワークショップ
岩手大学は理工学部、農学部、人文社会学部、教育学部の学部・大学院合わせて6千人程度の比較的小規模な国立大学法人ですが、80年代後半から地域との共同研究に力を入れ、岩手県の産官学連携のネットワークである岩手ネットワークシステムと共に地域の産官学連携で高い評価をいただいてきました。(日経グローカルの大学の地域貢献ラインキングでは上位に位置し、2013年度は3位)
東日本大震災では三陸復興推進機構を設置して、教職員と学生を総動員して沿岸被災地の復興に注力し、地域コミュニティに寄り添い、水産加工会社の商品開発を支援し、防災の教訓を次代につないでいきました。またこうした取り組みの延長として農学部に水産コースが設置されています。
復興に限らず、学生と地域との接点は多く、
地域から様々な課題を提案いただき、学生がそれをテーマに研究を行う地域課題解決プログラムや
理工学部には学生・教職員・地域企業が一体となって、研究シーズを活かしたバーチャルカンパニーを運営する活動を展開したりしています。
平成25年からは文部科学省の地(知)の拠点整備事業として「地域と創る"いわて協創人材育成+地元定着"プロジェクト」を進め、地域を題材にした授業やプロジェクト型の演習を開発したり、1年生全員が被災地で学習を行うプログラムを実施しています。
平成26年度からは岩手県立大学、盛岡大学、富士大学、一関高専と共に文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」として「ふるさといわて創造プロジェクト」が開始され、学生の地元定着を目標に、インターンシップの強化や起業家人材の育成に取り組見つつ、産業や雇用の創出にも注力していきます。
また、大学院には分野横断型の地域創生専攻コースが設置される予定です。
こうした取り組みを重ねることで、地域貢献を戦略的に取組んでいる大学として、文部科学省からも評価を得ています。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG09H8S_Z00C16A3CR8000/
Why we do
様々な課題に直面し、地方創生を実現しないといけない地域において地方大学に期待される役割はますます高まっています。
「地域を先導し、グローカルな視点を持つ大学へ」
岩渕明学長は岩手大学の立ち位置として、地域との関係を最も強調しています。
外部有識者との対談の中でも「「岩手の“大地”と“ひと”と共に」という、地域連携を推進することが一つの柱」として「地域に軸足を置く」大学という点を強く意識しています。
http://www.iwate-u.ac.jp/shokai/taidan/index.html
これまでも地域との連携を積み重ねてきましたが、今回人材を募集するプロジェクトである「ふるさといわて創造プロジェクト(COC+)」は、これまでの地域連携の取り組みをさらに進化・深化させ、具体的な成果を地域にもたらすために開始されました。
How we do
東日本大震災からの復興、そして人口減少・超高齢化社会からの地方創生。これらの課題に向き合う岩手県内の高等教育機関は「イノベーションを担う人材を育成し、彼らを地域に定着させる」ことを目標とした「ふるさと岩手創造プロジェクト」を立ち上げました。
このプロジェクトは岩手大学、岩手県立大学、富士大学、盛岡大学、一関高専、杏林大学に、岩手県内17自治体、8つの経済団体が連携します。各教育機関では地域が求める「いわて創造人材」を育成する教育カリキュラム改革を実施し、地域と連携した以下の4つのプロジェクトを推進します。
①「若者・女性地域定着プロジェクト」としてインターンシップ強化などで企業の採用を応援します。②「新産業&雇用創出プロジェクト」では大学のシーズやノウハウを活用し、新たな産業、事業を作り出し雇用を生み出します。③「三陸復興&先導モデル創出プロジェクト」は三陸の復興を通じて社会や産業の新しいモデルを作ります。④「起業家人材育成プロジェクト」では新しいことにチャレンジする人材を地域に送り出します。それぞれのプロジェクトは互いに補完し、連携し合う関係です。
(詳細はこちらをご参照ください http://bit.ly/26vL1QA )
今回募集する方に主に取り組んでいただく④「起業家人材育成プロジェクト」では、既存のカリキュラムに飽き足らない学生を対象に、正規のカリキュラム外で実践する意欲的なプログラムです。
まずは、学生のロールモデルとなるような地域リーダーを多数招聘し、学生とのワークショップや地域に飛び出すフィールドワークを実施します。次に、連携する自治体や産業界から様々な課題やテーマを掘り出し、学生はリアルな地域の課題に向き合いながら、学んだ課題解決の方法論を実践し知的格闘で汗を掻きます。大切なのは地域リーダーや地域のリアルに触れつつも、学生が本当にやりたいことを内省することです。最後に深く地域に触れ合う中で生まれた学生たちそれぞれのプロジェクトを高等教育機関と地域が全力で応援します。
「ふるさと岩手創造プロジェクト」では、岩手大学で岩手の産学官連携を先導してきた地域連携のベテラン職員がプロジェクト全体を統括しています。
また、経営コンサルタント出身で三陸復興に取り組んでいた教員や首都圏で博士課程の学生向けのベンチャー企業インターンプログラムを運営していた教員が専任のスタッフとして従事しています。
また、同様のチームが岩手県立大学にも組織され、他の大学も含めて綿密に連携してプロジェクトを進めています。