当社Wantedlyストーリーでは、石井食品(以下イシイ)で働く社員にフォーカスし、インタビュー記事を展開します。今回はコーポレート総務部法務チームで活躍する望月さんにインタビューしました。
法務チームでは現在新しいメンバーの募集も行っておりますので、興味のある方はぜひイシイで働く法務担当の社員がどんな想いで働いているか、どんな経歴で今の業務に取り組んでいるかぜひ参考になさってください。
※本インタビューは社内に規定されているコロナ対策ルールに則り、感染対策を万全にした上で実施しています。
(以下発話者:)
菊池:望月さん、いつも全社朝会楽しくしていただきありがとうございます!お話できて光栄です!
望月:とんでもない!菊池さんも朝会運営チームに入っていただき同年代が増えたことはうれしいです。
菊池:読者の方はわからない方も多いと思います「全社朝会」のことはちょっとまた後ほど!
菊池:入社されて1年未満とは思えないほど、社内外から頼りにされている望月さんについて、ずっとインタビューしたいと思っていたのでお話できてうれしいです。
望月:いえいえ、私はまだまだ勉強中で、皆さんに助けてもらいながら何とか業務を行っている状況です。インタビュー、お手柔らかにお願いします(笑)。
菊池:承知しました(笑)。 まずはじめに入社のきっかけを教えてください。
望月:転職するにあたって、法務系の求人を主として取り扱うエージェント会社に登録していたのですが、その担当者から紹介された求人の中にイシイがあり、そこで初めて石井食品という会社を知りました。 正直に申しますと、それまでイシイの存在を知らず、また各社のミートボールやハンバーグの区別もついていない状態でした。しかし、インターネットでイシイのコーポレートサイトを調べてみると「どうやら単なるミートボールやハンバーグの会社ではない」ということが分かりました。俄然興味が湧いてきまして、そこから詳しく調べていき、「これは応募して話を聞いてみよう」と思うに至りました。
菊池:なんと!応募する前はイシイのことを知らなかったんですね!当社へ入社希望される方の多くは「小さいころ食べてました」という自己紹介(関東と関西の方を中心に)が多いので、結構珍しいケースかもしれませんね。ちなみに、 ご出身はどちらですか?
望月:私は、北海道苫小牧市の生まれでして、高校生までの18年間を過ごしておりました。余談ですが、苫小牧市の紹介もさせてください。 苫小牧市は国際拠点港湾の「苫小牧港」と「新千歳空港」の2つの港があり、また交通アクセスにも恵まれた産業拠点都市として発展している街です。また、ラムサール条約に指定されている日本を代表する渡り鳥の中継地「ウトナイ湖」や溶岩ドームを持つ世界的にも珍しい三重式火山の「樽前山」があり、豊かな自然にも囲まれています。特産品としては、ハスカップや北寄貝、サーモンなどが有名ですね。 かつてケンミンショーという番組で紹介された「よいとまけ」というお菓子(三星)や、北寄カレーが美味しいので、是非召し上がってみてください。特にハスカップは本州ではまず見ないので、苫小牧近郊に来た際には是非と思います。
以下参考情報: <苫小牧市の紹介> https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kurashi/iju/ijusokushinleaflet.html <苫小牧市の特産品> https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kankojoho/tokusanhin/nintei/panfu.html
菊池:北海道でしたか!苫小牧はいい街ですよね。地元愛あふれる紹介をありがとうございます! 話はこのまま、高校卒業後についても聞いてもいいですか?
望月:高校卒業後、東京への漠然とした憧れを抱いて東京に出てきました。学生時代を都内で過ごし、そのまま就職も東京で行いました。その後、結婚するタイミングで千葉に引っ越してきたというところです。
菊池:ご結婚を機に千葉県とのご縁ができたわけですね! 社会人キャリアについてはいかがでしょうか。
望月:新卒で入った会社ではまず現場での勤務となり、その後、政策渉外を担当する部署に異動となりました。ここは、業界団体や監督官庁をはじめとする中央省庁の窓口となって、様々な交渉を行う部門です。その後、官民人事交流制度に基づき、総務省に2年間出向しておりました。出向中はテレコム系の部署で、情報通信技術の国際標準化やBeyond 5Gに関する取組を担当させていただきました。 出向から戻ってきてからは法人営業を担当する部門に配属となり、営業を行っていました。一方で、学生時代の法律の勉強がとても楽しかったことから、民間企業で「企業法務」として法律に関わる仕事をしたいとの想いを就職活動を始めたときから胸に抱いておりました。そうしたとき、自身の年齢も考慮して、一から経験を積むにはラストチャンスだと一念発起し、転職するに至りました。
菊池:なるほど・・・企業法務は新たなる挑戦であったのですね!望月さんとっても魅力的なキャリアお持ちなので法務求人へ応募希望の方が少し躊躇してしまうかもしれない、、というくらい輝かしいです。
望月:菊池さん褒めるの上手ですね(笑)、ありがとうございます。ただ、新しいメンバーの方には全く違ったキャリアで入社いただくことをむしろ歓迎しています。経験年数なども問わないですし、とにかく様々な法務の分野にアンテナを張り、自ら率先して取り組める方と働きたいなと思っています。
菊池:求める人物像についても、ありがとうございます。経験や知識はこれから身につける若い方も歓迎ということですね!この点は今後カジュアル面談でも私からお話させていただきます。 菊池:質問を続けます! 入社の決め手についても教えてください。
望月:色々あるのですが、智康さん(※当社代表取締役社長:石井智康。社員からは”智康さん”と呼ばれています。)との面接で、ご本人から直接イシイが目指す姿について伺うことができたことが最大の決め手です。まだ採用の可否は決定していなかったにも関わらず、そこには「この会社で働くことにワクワクしている」自分がいました。 もちろん、イシイの紹介を受けた段階でホームページや前年の株主総会の動画・招集通知、IR関連資料を拝見しており、そこに書かれている「第4創業期に目指す姿」に感銘を受けておりましたが、智康さんとのお話で、感銘を超えて「ワクワクする気持ち」になりました。
私が仕事を決める基準は、「まだ誰もやっていない新たな挑戦ができるか、自分で考えて行動して切り拓いていけるか」ということです。イシイは歴史のある会社であるにもかかわらず、第4創業期として新たな姿に進化しようと変革を続けているところであり、老舗でありながらベンチャー気質もあって面白いと感じ、ここで一緒に働きたいと思いました。
菊池:よく智康さんがいう「老舗ベンチャー」ですね。私もこの言葉が響いて入社した社員の1人です!
望月:また、自身が希望していた「法務担当」として働くことができ、かつ未開発の法務分野を切り拓いていくことが求められていることも入社の決め手の1つでした。いわゆる大規模法務において狭い業務から修行していくということも選択肢の1つでありましたが、先に述べた私のスタンスを考えたとき、自分で自分を成長させていこうと考えました。 加えて、智康さん自身が育児休業を取得されるなど、男女問わず子育てに多大な理解があることも決め手の1つでした。子どもが保育園に入ったばかりで手がかかる時期になり、今までのような通勤や働き方もできないと感じてきた頃でしたので、こうした企業スタンスは非常に心強く感じました。
菊池:「家族を持ちいろいろと考えた」点、強く共感します。 ちなみに奥様やお子さんはイシイの商品お好きですか?
望月:もちろん、とても大好きですよ。妻は「有明鶏のそぼろ ごぼう入り」が一番のお気に入りですね。娘はやはり王道のハンバーグやミートボールが好きですね。ある程度まとめ買いすることもあり、社割で購入して帰ると喜んで受け取ってくれます。
菊池:ほほえましいですね!続けて いまのお仕事内容を教えていただけますか?
望月:お仕事内容を細かく説明すると長くなってしまうので、まず先に自身が考えるミッションと業務の概要についてお話しますね。 イシイにおける私のミッションは、まさに「イシイの法務を作る」ことです。当社ではこれまで、法務専任者を設置してはおらず、総務チームとの兼任で担当しておりました。こうした状況の下、智康さんから、「当社において未開の地になっているリーガル面を切り拓いてほしい」とのオーダーをいただき、私が初の専任者として法務を構築し、これを浸透させていくこととなりました。
また、業界的な慣例に流されずに、実現すべきことを実現するということも、私が求められている役割の1つであると考えています。 これらのミッションは直ちに達成できるものではありませんが、当社における法務とはどのような存在なのかを日々の業務を通じて検討し、形式的だけでなく実質的にも「イシイの法務」を形づくり、恒久的なリーガルの土壌を築いていくことを最大の目標としています。
前置きが長くなりましたが現在私が担当している業務は大まかに、 ①契約審査・契約書面の作成・管理 ②契約文書以外の文書や広告物等の審査、書面作成 ③株主総会・商業登記 ④著作権・商標権を中心とする知的財産戦略策定・知的財産権管理 ⑤与信調査・管理 ⑥法務に関する啓発(社内研修の企画・実施等) ⑦顧問弁護士・弁理士対応 です。 最近では、契約業務について全社的な電子化を進めているほか、会社的に影響の大きな契約交渉対応等も行っています。 今後は、社内の様々なルールの見直しや再整備、政策渉外、機密情報管理、債権回収、固定資産管理、食品関係法令対応の支援、カスタマーサポートの支援といった業務も行っていきたいと考えています。
菊池:業務の幅をどんどん広げていくのですね。法務チームとしてTODOがたくさんあるがゆえ、新しいメンバーが必要という採用背景がしっかり理解できました。
菊池:冒頭に話しましたが、 望月さんは全社朝会(※)の運営チームにも入られていますよね? ※補足:全社朝会・・・全社員に向けた週例の朝会をZoomで行っています。全国の社員へのタイムリーな情報共有、部門間を越えた社員交流を目的としています。運営チームはこの全社朝会の司会を担当したりします。
望月:法務が軸にありながらも「全社を盛り上げたい」と思って入社していますので、全社朝会の運営はいい取り組みだと思って積極的に参加しています。その結果ご褒美として自分のコーナー(「業務で気を付けてほしいこと」等を発信する法務専用コーナー)の時間をいただきました(笑)。
菊池:望月さんのコーナー、先日アンケート取ったら「楽しみにしています」とコメントがありましたよ、私もためになってますし、クスっと笑えるし、いつも楽しませてもらってます。
望月:励みになります!法務担当として社内の皆さんへの発信力を鍛えていきたいと思います!
菊池:私のインタビューは、本音にも迫らせていただいています! 正直・・・ 入社前後のギャップはありますか?
望月:面接の中で話をした執行役員や智康さんから聞いていたとおりだなと感じております。皆さんとても優しく、「困っている人を放っておけない」方ばかりと聞いていたのですが、まさにそのとおりでありました。入社初日は大変緊張して出社したのですが、オリエンテーションを行っていただいた人財開発部の矢上さん・齋藤さん、出迎えてくれたコーポレート総務部の皆さんには暖かく迎えていただき、とても救われました。 また、これまで他業務との兼任で法務業務を支えてくださっていた石井隆さん、間島さん、関口さんには、丁寧に現在の業務内容や課題について引継ぎを行っていただき、スムーズに自身の業務に取り掛かれました。
ギャップということで敢えて言えば、聞いていたよりも、自分で考えて行動しイシイに貢献できるフィールドが多いということでしょうか。「開拓者精神で」というお話をいただいておりましたが、予想以上にその精神が必要であり、俄然やる気が湧いてきたものです。 また、ギャップと言えるほどではありませんが、外から見えていた以上に「ハンバーグとミートボールの会社」だなと感じています。もちろんこれは否定されるものではありませんが、単なるミートボールとハンバーグの会社であってはいけないと思っており、現在イシイで進められている「地域と旬」など、「イシイだからこそ」の領域を深め、強めていくことに法務としてどう貢献していけるかを日々考えております。
菊池:望月さん、もう視点が社長ですね(笑)素晴らしいお考えだと思います。 私は前職のイメージから企業の「法務部門」は受け身のイメージが強かったのですが、望月さんはイシイで能動的に法務に取り組んでいると感じます。当社法務は経営に近いお仕事ゆえ、経営者の視点が把握できる環境とも見受けられます。
菊池:質問を続けます。 イシイの社風って前職と比較してどうですか?
望月:前職は比較的体育会系の要素が強い会社でありましたが、イシイは良くも悪くも、穏やかというイメージです。それぞれの会社にあったものがあり、どれが良いというわけではありませんが、イシイの成長のために必要と考える要素は、中途採用者の立場から、新しい風として吹き込んでいきたいと考えております また、全社でSlackを活用しているなど、ITツールの活用が積極的に進められているなと感じているところです。ただし、まだまだもっと良くなるところは沢山あると思いますので、気づいたところは自身からも提案していくようにしているところです。
菊池:こちらもまた能動的な取り組みですね、望月さん、自ら仕事を楽しくされている印象をもつのですが 仕事のうえで楽しいことは何ですか? 望月:最も楽しい、あるいは嬉しいと思うことは、相談いただいた事項を共に考え、より良いビジネスの実現に貢献できたことです。特に全社的(経営的に)に影響が及ぶような案件について一緒に考え、うまく進ませることができたときは、ほっと一安心したと同時に、嬉しさを感じました。相談いただいた部署の方から「望月さんいて良かった」と言われることは大変有り難いですね。 また、現在は一人チームですので、「自分がしっかりと考え、発言しないといけない」というプレッシャーを感じながら仕事をすることも楽しいと思っております。もちろんストレスもかなりかかりますが、それだけ頼っていただけることがありますので、その期待に応えられるよう、考え抜くということはとても楽しいですね。 加えて、自分が大学・大学院で学んできた法的な知識や考え方を活かして仕事ができ、日々新たな知識や経験を得て成長している実感があります。仕事を通じてこのような体験ができることは何よりだと感じています。
菊池:反対に、 仕事のうえで苦労することは何ですか?
望月:法務において取り扱う分野は幅広く、その知識を得てアップデートしていくのはやはり大変なことであると感じています。まだ理解の浅い法分野もありますし、分野によっては毎年重要な法改正が行われることもありますので、最新情報をキャッチアップしていかなければならないのですが、どうしても一人でやるには限界があります。外部のセミナーや顧問弁護士もうまく活用して何とかしているというところです。 また、近年法務の分野でもDXの重要性が叫ばれて久しいですが、いかに業務を効率化して質を上げていくかという事にも苦労しているところです。私自身、子どもがまだ小さく、長時間の残業するといったことが難しいので、このあたりは特に意識しています。
菊池:楽しさも苦労もどちらも前向きですね! 仕事をするうえで大切にすることは何ですか?
望月:まず何といっても、イシイの企業理念(MISSION)、目標(VISION)、行動規範(Values)、及び中期経営計画です。私は法務のスペシャリストとしてジョインしていますが、”外部専門家”ではなく、あくまでイシイの社員の一人です。法務の立場というものはたしかにありますが、社員である以上、仕事の究極の目的はイシイの理念を実現することであります。法的な知識を用いて客観的に見ることは法務として必要ですが、行動規範にもありますとおり、評論家になってはいけません、イシイの軸をブラさずに、その理念の実現を導くことができる法務でありたいと思っています。
次に、いわゆる「間接部門」や「法務はコストセンター」といった考えを持たないことです。特に法務は伝統的にこう言われがちだと思いますが、例えば、法務の適切な助言や先導により、新たな売上/利益を生み出すこともできるはずです。こうした考えは常に持って仕事をしていきたいと思います。
最後に、個人として大切にしている座右の銘が2つあります。1つ目は「明鏡止水」です。私は、焦ってくるとつい視野が狭くなって適切な判断ができなくなってしまいますので、常にクリアな心を持てるように、自分自身を落ち着かせています。2つ目は、ジョン・エフ・ケネディ米国大統領の「Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.」という言葉です。いつも、このうちcountryをイシイに置き換えて自分の行動を考えています。
菊池:素敵なご回答ありがとうございます。望月さん、もう書籍出せるくらい達観されていて圧倒されます、本の帯に推薦コメント書かせてください(笑)。
菊池:今回法務チームは増員計画のもと新しいメンバー募集中ですが、改めて、どんな方と一緒に仕事をしたいと考えますか?
望月:開拓者精神がある方、法務領域が荒地なので一緒に開拓していける、ゼロからイチを一緒に作れる、法務の知識は仕事をしながら一緒に学んでいきたいと思っていますので経験積んで一緒に成長してくれる人ですね。
菊池:求職者の方にはぜひこのポイントをおさえてご応募いただければと思います!
菊池:最後に、 これから入社する方へメッセージをお願いします。
望月:共に楽しみながら、第4創業期における新しいイシイを創っていきましょう!当社は様々なことにチャレンジでき、自分の考えを実現できる環境がイシイにはあります。皆様の入社を心からお待ちしております!
菊池:望月さん、本日はありがとうございました!
まとめ いかがでしたか?イシイでの新しいキャリアへの挑戦から唯一無二のポジションを築かれた望月さん。これまでの積極的かつ能動的な取り組みを伺い、また温和なお人柄の裏にある情熱的な信念に触れ、ともに働くキャリア入社社員としてリスペクトの気持ちが強まりました。
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