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AIでスライド生成の新常識をつくり、AI活用の時代をリードする 〜 代表 宮﨑インタビュー 〜

当社は2021年に創業し、AI搭載スライド自動生成サービス「イルシル」を開発・提供しています。2025年1月現在ユーザー数は15万人を超え、急成長しています。
このイルシルの創業者でもあり代表を務めるのが、宮﨑有貴です。
今回のインタビューでは、宮﨑の起業のきっかけからイルシルの創業、そして現在の急成長に至るまでをお届けします。宮﨑がなぜAIを搭載したスライド自動生成サービスを作ろうと思い立ったのか、また今後どのようなビジョンを掲げているのかなど、さまざまお話ししていますので、ぜひご覧ください。

なぜか働いてばかりいた大学生時代

── 起業までのご経歴について教えてください

宮﨑有貴(以下、宮﨑):イルシルを起業したのが大学4年生のタイミングだったので、起業前は大学生でした。出身は早稲田大学なのですが、実は休学もしてて、5年生まで大学に籍を置いてました。その4年生の時期に起業したという感じですね。
学生時代は本当にずっと仕事をしていました。インターンで、携帯販売店でゴリゴリの営業をやったり、小さめの広告代理店と教育系のスタートアップを掛け持ちしたりです。その後フリーランスで広告運用を半年やってから起業しました。

── そんなにたくさん仕事をされていたんですね。その当時、印象的なエピソードはありますか?

宮﨑:大学にはあまり行かず、朝7時から12時まで広告代理店、13時から23時までスタートアップみたいな感じで、ずっと働いてました。
途中でマーケティングをもっと勉強したいと思って、広告代理店側により時間を割くようになったんです。代表に気に入ってもらって、経営幹部的な立場で採用方針とか新規事業方針についても任されました。社員の方は30~40代ばかりという会社の中で学生は僕だけという環境だったの周りの方のレベルが高くて大変だったんですけど、めちゃくちゃ楽しかったです。

仕事以外だと、大学入ってからは急に本を読むことが好きになって、毎年100~200冊読んでいました。特に心理学系の本が好きでした。人がどう動くか、みたいなのを研究するのが面白くて。
サークルも10個くらい入ってまして、バドミントンや猫ボランティア、ギネス記録研究会なんてサークルも友達と作りました。3人以上で長時間ハグし続けるっていう記録に挑戦して、27時間ハグしてギネス記録を取ったんですよ。男3人でやったんで、むさ苦しかったですけどね(笑)。でも半年後ぐらいにアイスランドかアイルランドのチームに抜かれちゃいました(笑)。

情報をもっとわかりやすく
〜 AIスライド生成ツールの着想に至るまで 〜

── 仕事に読書にギネス挑戦にと大忙しですね(笑)。そんな中で起業を考えるようになったきっかけなどはありますか?

宮﨑:ずっと起業したいと思っていました。周りにも言っていたので、実際に起業した時は周囲は驚かなかったですね。きっかけは、家庭環境があまりよくなかったことが大きいです。家族とあまり話さない環境で、一人っ子だったんで誰にも相談できない時期があって、音楽に救われたことがあったんです。音楽で人を支えたいと思ったけど、それで食べていくのは難しいなと感じて。でも、音楽以外の何か別のものでも人を支えることはできると気付いたんです。

父親や親戚も経営者だったので、以前から起業は身近にあって、ビジネスモデル次第でそのビジネスが多くの人を支えたり幸せにしたいできると思い、起業を決めました。
学生のうちに起業すれば、失敗しても早めにやり直せるし、就職してからだとずるずる先延ばしになりそうな気がしたので、何もわからないままの状態ではあったんですけど、とりあえず起業してみた感じです。

── 起業をするのに「AIスライド生成ツール」を作ることを決めた理由を教えてください

宮﨑:当時僕は教育に興味があったんです。教育系のスタートアップで高校生向けに勉強法をコーチングする仕事をしていてそれぞれの生徒に合わせて教えていくのですが、その中で「限界があるな」と感じていました。
その時に思ったのが、教科書の方がもっと分かりやすくなってくれたらいいのにと。例えば、人間に合わせてわからないところを教材側がちゃんと教えてくれるとか。そうなってくれたら多くの人が勉強できるのになっていうのを感じました。

あとは、僕は結構本を読むので、「本を読んだほうがいいよ」って友達に言うんですけど、本を読まない人からすると、本を読むこと自体にハードルがあったり、とっつきにくかったりするんですね。でも、本の内容を簡単に教えてあげたりすると興味を持ってくれたり、読んでみてくれたりしました。

この2つの出来事の共通点が「情報がわかりやすく伝わるかどうか」ということなんです。情報をもっとわかりやすく伝えたり、受け取ったりすることができたら、より多くの人が自分の可能性を広げられるんじゃないかなと思いました。

そこで、最初はアニメーションでわかりやすい動画をAIで簡単に作れたらいいんじゃないか?と考えて、300人ぐらいにインタビューしたんですが、全然売れなさそうで(笑)。
でも、そのインタビューの中で、「スライド資料をわかりやすく作るのが難しい」と声が多かったんです。それをヒントに、わかりやすさ×スライドが良さそうだなと思い、ここからAI搭載スライド生成が始まりました。

イルシルの最大の武器はAIとデザイン

── では、次は「イルシル」のサービスについて詳しくご紹介できればと思いますので、サービスの特徴などについて教えてください。

宮﨑:今はビジネスシーンに特化し提供しています。主に企業の営業やマーケティングなどの資料作成の頻度が多い部門に導入をいただいています。
作りたいスライドのキーワードや構成を入れると、AIが本文を作り、最後にスライドデザインも反映してくれるというものです。ユーザーが入力したテキストを基に瞬時にスライドを自動生成しますので、スライドを作成したことがない人や、苦手な人でも簡単に使用していただけるサービスです。
日本で使われてるスライドを3,000枚以上分析し、1,000種類以上のテンプレートを用意していますので、ワンクリックでプロが作ったようなスライドができます。

── ユーザー数が12万人以上と拡大をしていますが、イルシルが市場で受け入れられている理由は何だと思いますか?

宮﨑:日本らしいデザインだと思います。
いろんなAIスライド生成サービスがあり、その大半が海外製のものです。ビジネスで使用する資料はそれぞれの国に適したデザインがあると考えています。この場合、日本のビジネスシーンで受け入れられやすかったり、好まれたりするデザインのテンプレートが豊富に揃っているAIスライド生成サービスはイルシルしかありません。ビジネスシーンでスライドを作るならイルシルで作りたいと言ってくださってる方がかなり多いなという印象です。
実際にユーザー数も口コミで増えている状況で、SNSや職場でイルシルを共有していただいている方が多い状態です。

「生成AI×デザイン」は想像以上に難しい。イルシルはここに更に挑戦をしていく

── お話しを聞いているとAIとデザインの2つがイルシルのほかサービスにはない大きな特長であると思うのですが、この2つの難しさであったり面白さはどういった点があるのでしょうか?

宮﨑:まず、前提として、AIでスラウドやプレゼンテーション資料を作成するということ自体が難しいです。デザイン生成でいうとCanvaが広く知られていますが、あのCanvaでもテキストや構成を入力するだけで、AIが完全にプレゼンテーションを生成してくれるという機能はありません。
これは、スラウドやプレゼンテーション資料を作成が想像以上にクリエイティブな領域であるためです。スライドはテキストや配置、視線誘導、デザインの生成や配置など複雑です。デザインのスキルとしてかなりレベルの高いものを求められます。
イルシルは今まさにこの領域に挑戦しサービスを提供していますが、更なる機能拡大や新たな展開などにも力を入れていきます。

目指すのはAIがビジネスパートナーになる世界

── イルシルが目指す世界や実現したい世界があれば教えてください

宮﨑:まずは、スライド生成の面では、セミナーやコンサル用の資料作成にも対応していきたいです。次にAI×デザインの新たな領域という面では、Webサイトやバナーなどの領域にも機能の拡充していけたらいいなと。

そして、最終的には、自分のAIが「社内の一員」であったり「ビジネスパートナー」として動くような世界を実現したいです。自分のAIが社内外で仕事をこなせるような世界観のものです。これが実現すれば、もっと多くの人を支えられると考えています。

今後AIを使いこなせるか否かで、個人の業務効率であったりスキルやキャリアであったりが左右される時代が必ず来ると考えています。こういった時代をリードできるよう、生成AIを活用して人々をサポートできるプロダクトや事業を数多く展開していきます。

今回、代表の宮﨑に登場をしてもらいましたが、このインタビューを通して、私たちのサービス・事業・実現したい世界がみなさまに少しでも伝わっていたら嬉しく思います。

当社は今後も、AIスライド生成サービス「イルシル」を通して、AIを活用しさまざまな領域で業務支援をしていきます。

イルシルでは一緒に働くメンバーを募集しています。
興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にエントリーください!直接さまざまお話しをできればと思います。

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