デジタル人材とSaasビジネスモデル by インティメート・マージャーのオープン社長室
インバウンド需要を狙いにいくとき、地方はどう動くのがいいか?
https://podcasters.spotify.com/pod/show/im7/episodes/Saas-e28u4lt/a-aaama62
当社では、「インティメート・マージャーのオープン社長室」と題し、代表である簗島の考えを共有するツールとして、Spotifyで定期的にラジオ配信をしています。
社長が普段思うこと、日常生活での気づきが凝縮されているので、定期的にテキスト化してお届けしていきます。是非ご覧ください!
簗島:地方のデジタル化支援サービスを展開する場合、成功の可能性はありますが、そのサービスを地域に根付かせるカルチャーを作ることは非常に難しいです。周囲の人々がそれを受け入れてくれるかどうかも考慮する必要があります。その点をどう解決するかが大きな課題ですね。最近ではインバウンド需要も増加しており、その機会を狙うというロードマップでスタートするのが良いかもしれません。今後もインバウンドマーケットは拡大すると予想されるため、継続的なつながりを考える上でもウェブサイトの存在は欠かせません。しかし、現実にはウェブサイトの重要性すら認識していない地方も多いのが現状です。
インバウンド観光客はローカルな情報を求めており、観光地以外の場所にも行きたいと考える人が増えています。そう考えると、自治体のホームページのドメイン配下にウェブサイトを設置した方が良いかもしれません。そうしないと、多くの人が海外向けの評価サイトの上位から順番に訪れてしまう可能性があります。実際、有名な観光地を巡った人たちは、地方のローカルな情報を求めていますが、その情報は現状ではGoogleマップでしか見つからないことが多いです。Googleマップは翻訳機能があるため、情報がそこに集約されがちです。例えば、船橋アンデルセン公園のように、地元の人でもあまり知らない場所が、海外の観光客に人気となるケースもあります。これはトリップアドバイザーで千葉県のランキング上位に位置しているためです。
また、日本のアミューズメントパークのランキングでは、ディズニーランド、ディズニーシー、船橋アンデルセン公園、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、富士急ハイランドの順になっています。市営の公園がユニバーサル・スタジオ・ジャパンを上回っているのは驚きですね。このような現象は、まだ世の中に情報の非対称性が存在しているからこそ起こるのだと思います。ランキングの上位に表示されると、そこが指針となり、多くの人が訪れる傾向があります。この状況を踏まえると、ランキングに入りたいと考える施設は多いのではないでしょうか。
地方のデジタル化推進には、地域にデジタルサービスを根付かせるためのカルチャー作りが欠かせません。また、インバウンド需要の増加に伴い、観光客が求めるローカルな情報をどのように提供するかが重要な課題となります。自治体や地元施設は、ウェブサイトや評価サイトの活用を通じて、より効果的に情報発信を行い、地域の魅力を伝える必要があります。情報の非対称性を解消し、ランキングに食い込むための工夫をすることで、地方と都市の差を埋め、持続可能な観光や経済成長につなげていくことが求められていますね。
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