システム開発部のエンジニア、池田 圭(いけだ けい)さんは、インターゾーンで大きなキャリアチェンジを成し遂げたメンバーです。2019年4月にインターゾーンに入社する前は、8年間にわたって「介護士」を務めていたといいます。
まったく未経験の異業種へと飛び込み、エンジニアとして新たなキャリアの土台を築いた池田さん。その裏にはどのようなストーリーがあったのでしょうか。キャリアチェンジ成功の秘訣とは? お話を聞きました!
30歳での決意「新しい世界にチャレンジしたい!」
──前職でのお仕事について教えてください。
大学を卒業後、群馬県内の介護施設に新卒で就職しました。そこでは介護士として入居者の方々のお世話をしたり、同施設内に新設された学童保育施設で子どもたちの指導をしたりといった仕事がメインでした。
──エンジニアとはまったく違う仕事内容ですね。転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか。
もともと個人的にパソコン作業が好きだったこともあり、施設のウェブサイトを作成する担当になったんです。その時は独学でウェブデザインを勉強して、自分で0からコードを書き、まる1年くらいかけてなんとかウェブサイトを形にしました。
それ以降、施設内でIT関係のわからないことが出てくると、私に話がまわってくるようになりました。しかし私も専門家ではないので、頼られても手に負えないということが次々と出てきて……。そんなことが続くうちに、「自分にはスキルが足りない、もっとスキルを身につけたい!」と切実に感じるようになりました。
その時ちょうど自分が30歳になる年で、「何か新しいことを始めたい」という思いもありました。そこで、IT業種への転職を真剣に考え始めたのです。
──キャリアチェンジに対して、不安な気持ちはなかったですか。
個人的には、ほとんどありませんでした。ただ私には妻と3人の子どもがいるので、「ちゃんと仕事としてやっていけるかな……?」という心配はありました。
妻に相談したところ、「家族みんなが生活できてさえいれば、あなたのやりたいことをやっていいんじゃない!」と明るく言ってくれたのです。転職を不安がったり、止められたりすることは微塵もなかった。これは今思い出すと、すごくありがたいことだったと思います。
スキルアップとは「今の自分にできること」を地道にクリアしていくこと
──転職のために、まずはどんな活動をされたのでしょうか。
「やる気は誰にも負けない!」という気持ちで転職活動を始めましたが、いざやってみると想像以上に知識と技術が必要な業界だということがわかりました。「実務未経験」ということもネックとなり……。転職活動はなかなか思うように進みませんでした。
求人情報を見ていくなかで、あるとき、「IT関係に強い」という派遣会社に出合いました。
面談で自分の思いを伝えたところ、同社が主催する「ITスキル研修」に参加させてもらえることになりました。その会場が、たまたまインターゾーンの社内だったんです。3カ月にわたる研修のあいだ、前職の仕事と平行しながら週に1度、インターゾーンに通っていました。
そして、研修終了と同時にインターゾーンに「ウェブデザイナー」として紹介予定派遣で入社。その4カ月後には、自分の希望が通って正社員になれました。
──未経験からウェブデザイナーへの転職が成功したんですね! 実際に入社されてみて、いかがでしたか。
よかったのは、入社して以降は「OJT」が中心だったことです。研修ではなく実務の中で仕事を覚えていけたので、つねに仕事に責任を感じましたし、全力で向き合うことができました。
ただ、そうやって日々着実に力がついていくものの、自分の思うように形にできず悩んでしまうこともありました。何の作業をするにも、わからないことを調べながらなので、とても時間がかかって……。やればやるほど、自分のスキル不足を痛感しました。
でも、そんな時にはすかさず周りの先輩が「何か困ってる?」と声をかけてくれて、解決のアドバイスをしてくれたのが印象的でした。いつもタイミングが良くて、とてもありがたかったです。
スキルや経験がついてきても、自分の仕事に対して絶対の自信を持つことはなかなかできません。それでも、仕事をする時はいつも「今の自分にできる最高のものを、ひとつひとつ作っていこう」と思って臨んでいます。そうして一度やりきった仕事を、次の案件でも継続して担当させてもらえたときは、「自分はちゃんとできていたんだ」とうれしくなりますね!
ウェブデザイナーからエンジニアへ、希望をひとつずつ実現!
──池田さんは現在、どんなお仕事を担当していますか。
インターゾーンの体制が変わったこともあり、昨年末から「システム開発部」の所属になりました。これまでのウェブデザイナーの仕事から、新たにシステムエンジニアの仕事へと業務を移行しているところです。今はシステムの開発や保守、機能追加などを行っています。
──さらに専門的な業務についたのですね!
もともとエンジニア職を希望していたので、自分から会社に願い出て、それが叶った形です。
システム開発部は、それぞれのメンバーが高い専門性を持つプロフェッショナル集団であり、もちろん私の仕事にも専門性が求められます。とはいえ、仕事を覚えるプロセスは基本的にはウェブデザインと同じ。「わからないことは自分で調べてやってみる」ということです。
最初はあまりにもわからないことだらけで、自分ひとりでは煮詰まってしまうこともありました。しかしシステム開発部はチームワークの強い部署で、困っていることをチームに共有すると、そのプログラムが必要になった背景や、仕様、望むべき完成の形など、さまざまな方面から丁寧に説明してもらえます。
「みんなで良いものを作ろう!」という意識を感じながら課題を解決し、技術力の向上に結びつけることができています。
パソコン相手の仕事でも、大切なのは「人とのつながり」
──キャリアチェンジからのスキルアップ、そしてステップアップを実現するには、どんなことが大切だと思いますか。
「人とのつながり」ですね。今の私の仕事は、スキルのなかった私を育ててくれた人や、会社に拾ってくれた人、仕事をまわしてくれている人など、たくさんの人のサポートのおかげで成り立っています。
今の私の業務はパソコンが相手なので、もちろんIT関連の技術力は不可欠。でもやはり、最後は人とのつながりが一番大事なのだなと思います。
──池田さんが今、目指すものを教えてください。
自分の強みは、前職で介護や学童という「人と接する」仕事を経験してきたこと。だからエンジニアとして働くうえでも「人」のことを考えたシステム、つまりユーザーの目線に立ったより使いやすい仕組みを提案できるのではと考えています。
インターゾーンは、キャリアチェンジに適した環境が整っていると感じます。ただ単に「与えられた仕事をこなす」という姿勢ではなく、メンバーの一人ひとりがクライアントや会社のことを考えて、自ら積極的に動いています。だから自分もつねに前向きになれるんです。
自分がこれからやり遂げたいことはたくさんありますが、それを実現するにはまだまだ、実力が足りません。今はとにかく経験を積んで、理想を形にするだけの技術力を身につけていきたいですね!
キャリアチェンジも大歓迎!のインターゾーンで一緒に働きましょう!
さまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが活躍するインターゾーンでは、異業種からのキャリアチェンジも決して珍しいことではありません。少しでも興味を持ってくださった方、まずは一度気軽にお話ししましょう!