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こんにちは!HRチームの田本です。
本日は、「北海道でNo.1のシステム会社を目指す」と語る代表取締役CEOの西嶋さんに、
事業内容や仕事へのこだわりを伺いました。
プロフィール
- 北海道出身
- 株式会社ソフトフロントホールディングス、株式会社コネクトテクノロジーズ(現:株式会社ジー・スリーホールディングス)にて金融機関向けモバイルアプリ開発事業に携わり、
 2011年株式会社インプルを設立し、代表取締役CEOに就任
- 無類のワイン好き
まずは事業内容をお聞かせください!
メインの事業として、スマートフォンアプリやシステムの開発を企業から受託しています。
顧客は主に首都圏の大手IT企業や中堅のエンドユーザー企業です。最近の実績は、小売店舗の会員証アプリやマッチングアプリの開発など、さまざまな領域のアプリ開発を手がけています。
当社が得意とするのは「クロスプラットフォーム」を用いた開発です。これは、Appleの「iOS」やGoogleの「Android」といった異なるプラットフォームで同じアプリケーションを動かすためのプログラムのことを指します。
2011年の創業当時は、まだこうしたプログラムは存在していませんでした。システムエンジニアが2種類のOSに対応するアプリをそれぞれゼロから作っていたのです。
一変したのは約7年前、クロスプラットフォームに対応したフレームワーク「React Native」を使い始めてからです。Meta社(旧Facebook社)が2015年に開発したこのフレームワークを使ったことでエンジニアの作業効率が上がり、短納期で高品質のアプリが開発できるようになりました。
当社はGoogle社の「Flatter」にも対応し、現在はクロスプラットフォーム開発を専門としています。従業員は170人ほどで、この分野に特化し、100人以上の規模で展開している会社はなかなかないと思います。
お客さまにとって価値あるサービスを提供するため、常に新しい技術を取り入れてきた結果です。
事業を始めた経緯をお伺いできますか?
2011年に当社を起業するまでITベンチャー4社を渡り歩き、プログラマーやSEの仕事をしていました。
起業のきっかけは、人との縁が大きかったです。最後に勤めた企業では銀行や証券会社向けにガラケーのアプリを作っていました。その中でお客さまの一人から「君が独立するなら仕事を相談したい」とのお話をいただいたのです。
取引先の企業が個人との契約はできなかったため、始めから私一人で会社を立ち上げました。起業から5〜6年は20人ほどの小さな会社でしたが、13年経った今は170人まで増えました。
会社が大きくなったのには、一つのきっかけがありました。起業してからの数年間は、私は社長でありながらプログラマーとしても手を動かしていました。私自身はソフトウェアを作ることが大好きなので楽しかった一方、会社は成長しませんでした。というのも私がプレイヤーとして動く時間が多く、会社の宣伝や採用活動に十分な時間が割けなかったからです。
「このままだと大した仕事はできない」、そう思っていた頃、大きなプロジェクトを受注しました。採用に力を入れないと回らない時期と重なり、7年目から社長業に専念し、それ以降は営業や採用に注力できるようになり、会社の規模も大きくなっていきました。
直近では、自社開発アプリ「エコプル」をリリース予定!?
現在リリースに向けて準備を進めており、これは寒冷地のご家庭向けのアプリで、家ごとに最適な暖房の設定方法を提案し、CO2排出量の削減を目指すものです。
暖房の温度設定といわれても、何となくの感覚に頼っている人がほとんどだと思います。しかし、各家庭の最適温度は家の断熱性能やその日の気温、日照条件、利用する時間帯などによって変わります。
断熱性能については、住まいに関する簡単な質問に答えるだけでおおよその等級を推定するアルゴリズムを北海道科学大学と共同で開発し、実装しています。
当社が脱炭素のテーマに注力する背景には、グリーンテックへの投資熱の高まりがあります。当社が本社を置く北海道札幌市は令和6年6月、脱炭素を進めるGX(グリーントランスフォーメーション)分野への投資を積極的に呼び込む「CX金融・資産運用特区」に指定されました。
そこで当社は、地元のソフトウェア会社として新たな分野へ挑戦したいと思ったのです。
ビジネスモデルとしては、アプリを採用した地方自治体が住民に無料で提供する形を取っています。道内に179ある市町村を対象に、徐々にヒアリングを進めている状態です。
いずれはカナダ・バンクーバーやアメリカ・ニューヨーク、ドイツ・フランクフルトといった北半球の寒冷地までマーケットを広げたいと考えています。
寒冷地では、1年間のエネルギーコストの中で冬の暖房費が最も高くつきます。かといって、省エネのために暖房を我慢して寒い思いをするのは違うでしょう。それならエコ家電に変えようと思っても、例えばボイラーを熱伝導の良いものに交換すると数十万〜数百万の費用が必要になってしまいます。
その点エコプルは、アプリで簡単に、無料で省エネに取り組めます。地球にも人間にも優しく、過剰な投資もいらない。これが一番の特徴です。
仕事におけるこだわりを教えてください
「技術は世界を変えられる」
――20代の頃、世界トップクラスのVoIP技術を手がけるベンチャーの社長からいただいた言葉です。私が経営者となった今も、この一言をずっと信じています。
2000年代後半、携帯3キャリアの公式サイトやアプリの開発が全盛だった時代。クラウドがなかったあの頃は、データセンターの冷たい床に座ってリリース作業をしたものです。振り返れば、すべてがかけがえのない経験となりました。
今ではReact NativeやFlutterといった最新技術に20代のエンジニアが果敢に挑戦し、ベテランが新たな知識を吸収する。役職も年齢も関係ありません。技術を愛する気持ちが世代を超えて共鳴する瞬間こそ、私の原動力です。
創業からずっと変わらないのは、エンジニアと同じフロアで、同じ机を並べて働くこと。みんなから「社長」ではなく「西嶋さん」と呼ばれる距離感。これはただのスタイルではなく、私たちを表すカルチャーそのものです。
150人を超える規模になった今も、フラットな組織とスピード感ある決断を大切にしています。フルリモート、地方在住、ワーケーションといった柔軟な働き方は、最高の仕事を生み出すための手段。私たちが本当に重んじているのは、新しいことに挑戦し続ける意志です。
産学連携を通じて、GX(Green Transformation)を促進するプロダクトの一環として省エネAIアプリを開発したり、地域企業のDX支援に取り組んだり――技術で未来を拓くプロジェクトはまだまだ尽きません。
今後のインプルの展望をお聞かせください
独立したソフトウェア会社の中で、北海道No.1を目指しています。一番の物差しはさまざまありますが、当社は純粋に利益でトップを取りたいです。当社より規模が大きな会社もございますが、利益率の高さを武器に勝負ができると考えています。
目標としては3年以内に北海道No.1を取りたいです。その後は、地方に本社を置く企業の中で全国トップを目指そうと考えています。
会社の規模が大きくなると「本社を東京に移して上場を」と考える経営者も多いかと思いますが、私はそうは考えません。顧客がいる都合で東京に支社は設けていますが、本社は地方に置くと決めています。
というのも、今までデジタルやITの恩恵を十分に受けてこなかった地方にこそ、デジタル分野での成長の可能性を感じるからです。
競争する上で重要なのは「どの舞台で一番を目指すのか」、その意味でも、今後も事業に有利な地方を選んで展開していきます。
この目標を実現する上で最も大事なのは、優秀な人材を多く獲得することです。他社より一人でも多くの人材が獲得できればうれしいですし、負けていたらもっと頑張らなくては、と力が入ります。
最後に記事を見てくださった方へメッセージをお願いします
これからの時代、新しいトレンドを進んでキャッチアップできるエンジニアが必要となります。
当社の社員の9割以上は技術職です。当社が強みとする「React Native」や「Flutter」はもちろん、今なら生成AIのCoPilotを使いこなせるなど、新しい開発ができる人材を求めています。
会社とともに自分も成長し続ける「ベンチャーマインド」を持っていることも重要です。向上心の高い方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。
達成感を共に味わえる方々に1人でも多く出会いたいと思いますので、HP上よりお気軽にお問い合わせください!
 
 
 
