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「住みたい場所に住める社会を実現したい」営業・広報のフリーランスとして働きながら、コワーキングスペースのオーナーを兼業する

天野 卓(あまの たかし)
学生時代に公務員を目指すも、新卒でイベント会社に勤める。何度か転職を重ねたのちに公益社団法人に勤め、公的な仕事に就く目標を達成。その後第一次産業やテクノロジー系のスタートアップに転職し、主に広報PRを担当する。2021年6月に個人事業主になり、2022年10月に法人設立。趣味はフットサルと旅行。最近はサウナにも興味をもつ。生まれ変わるなら歌手になり多くの人を魅了したい。

営業・広報・店舗オーナーの3つを兼業しながら「いいオフィス」を支える

ー「いいオフィス」での仕事内容を教えてください。

営業と広報、「いいオフィス 津田沼 by MACHI DESK」のオーナーを担当しています。

営業では主に「いいオフィス」にFC店加盟していただくことをメインに行い、広報としてはマスメディア向けの施策を担当しています。具体的にはプレスリリースを書いたり、最近だと「サウナの日」という切り口でサウナにまつわるコワーキングスペースを紹介する記事を書いたりしました。

「いいオフィス津田沼」のオーナー業務では、店舗の経営から運営まで一貫して行っています。

ー「いいオフィス」の仕事で意識していることはありますか。

業務全体を通して意識していることは、課題の本質を把握して「いいオフィス」でどのように解決していけるのかを考えることです。

営業であれば「なぜ」を繰り返し質問することで、お客様自身も気づいていなかった課題を抽出できます。広報でも同様に、社会が抱えている課題に対して「いいオフィス」がどのようにアプローチしていけるのかを考えるよう心がけています。

仕事に取り組む姿勢としては「量は質を凌駕する」と考え、人よりも量をこなすことで何とか食らいついています。最初から器用にこなせるタイプではないため、量をこなして良くしていくことを意識しています。

個人の目標が「いいオフィス」の理念と重なりエントリーすることに

ー「いいオフィス」に参画した経緯を教えてください。

「いいオフィス」の理念である「どこでもいい世界」に共感したことが一番大きな理由です。

コロナ禍前は旅行で沖縄へ行くことが多く、「住みたい場所に住めない人」がいることを知りました。また、以前勤めていた会社で東日本大震災復興支援プロジェクトに携わったことも大きな経験になりました。住みたい場所があっても、その場所で仕事を見つけられないことを理由に住めない人が多かったため、住みたい場所に住むためには、まずは仕事面の問題を解決する必要があると感じました。

その想いから、地方経済を盛り上げる仕事に就くことが多かったです。具体的には第一次産業の有り方を変革する事業や、地域活性事業などです。

2020年に「いいオフィス」を見つけて「どこでもいい世界」を理念に掲げていると知り、自分の思い描いていた世界観にぴったりだと思いました。その年の10月に一度エントリーして内定をいただいたのですが、自分自身のスキル不足が原因で会社の足を引っ張るのではないかと思い、辞退してしまいました。

これまでの経験から、スタートアップの会社において個人のスキル不足が会社にダメージを与えてしまうと痛感してきたからです。「いいオフィス」の成長速度を下げてしまうのが怖く、一度別の会社に入りました。

しかし、その間もずっと「いいオフィス」に携わりたいという気持ちが消えず、やらない後悔よりやった後悔の方がいいと思い再度エントリーすることに。自分のスキル不足を懸念していましたが、スタートアップだからこそ、結果が出なかったら会社の方から切られるはずだと思いチャレンジする決心がつきました。

しかし、その時には広報職の枠が埋まっていたため、営業職として採用されたことが営業をはじめるきっかけになりました。

ー「いいオフィス」に参画する前後でギャップを感じることはありましたか。

「いいオフィス」は社員0人の個人事業主の集合体です。結果を出せなければどんどん切られてしまうと思っていました。実際はできないことがあっても指導をしてもらえたり、一緒に解決していけるような環境でした。

他人を指導したり、時には叱ることはとてもパワーがいることです。個人事業主であってもメンバーそれぞれが成長できるよう指導してもらえることは、とてもありがたいと感じています。

ー元々は公務員を目指していたとのことですが、そこから個人事業主を目指すようになったきっかけは何ですか。

人生の中で仕事をしている時間が大半を占めると思うため、せっかくなら楽しくてやりがいのある仕事に就きたいと考えていました。

公務員の仕事もやりがいはありますが、組織や風土が合うかどうかもかなり大切だと思います。自分は新しいことにどんどん挑戦でき、やりがいを感じられる環境がいいなと考えていました。「いいオフィス」はその要件を満たしている上に、自分が叶えたい世界観と理念が合致していたのです。

やりがいや新たな挑戦ができる環境を求めてスタートアップに身を投じました。

ー現在広報と営業の2つを兼任していますが、今後どちらに比重を置いていきたいですか。

今は営業の割合が多いですが、「いいオフィス」の営業メンバーを見ているとみなさん営業のプロフェッショナルで、突破力やロジック立てた営業方法など見ていて敵わないなと常々思っています。

将来的には広報に力を入れていきたいですが、会社の事業が進むなら自分の役割は後回しでいいと思っています。

いつか経験してみたいと思っていた経営者に挑戦することに

ー「いいオフィス津田沼」のオーナーを務めるきっかけとなったエピソードを教えてください。

「いいオフィス」の龍﨑代表から声をかけていただいたことがきっかけです。

元々津田沼の店舗を運営していた会社から「いいオフィス」に事業撤退すると連絡があったため、視察へ行くことになりました。そのとき自分を含め何人かにオーナーの話はあったと思います。

視察へ同行した際、龍﨑さんから「自分がオーナー務めるかもしれないからよく見ておくように」と言われ現実味が帯びてきたことをよく覚えています。とても悩みましたが、翌週には「やります」と返事をしたのがオーナーを務めるまでの経緯です。

ーオーナーになろうと思った決め手は何でしたか。

自分にとって大きな経験になると思ったからです。会社員やフリーランスなどいろいろな働き方がある中で、事業経営も一度経験したいと思っていました。

また、「いいオフィス津田沼」はすでに半年ほど運営されていた実績と収支状況が見えていたため、一定のニーズや売上が予測できたことも大きかったです。

失敗するリスクは今でもありますが、自分が背負える範囲まではやりきろうと思います。

兼業することでオーナーとしての経験を営業に活かせるように

ーコワーキングスペースのオーナーを兼業することで魅力に感じることはありますか。

一つ目はコワーキングビジネスへの理解度が深まることです。自分で店舗運営を行うため、集客に何が効果的なのか、お客様に満足いただくにはどうしたらよいかを考えながら行動するようになりました。

これまで営業として、何をしたら他店との差別化になるかを考えることはありましたが、自分の店舗を持つと視点が変わります。机にちょっとしたゴミがあるだけでも、お客様には不快な思いをさせてしまうかもしれません。営業としてや利用者としてコワーキングを使っていたときには気にならなかった些細なことでも、かなり気をつけるようになりました。

二つ目はオーナーとしての経験を、営業として提携店舗や未加盟店舗さまに伝えられることです。

オーナーとしての経験から、具体的な実績をベースにお話ができるので、より説得力を持って伝えられることが魅力です。

営業の際に店舗様の目線に立ってお話しできるようになりました。

ーオーナーとの兼業で課題に感じることはありますか。

時間管理と優先順位の付け方です。営業ではさらにアプローチをかけていきたいですし、広報では時間をかけて戦略的にやりたいと思っています。しかし、店舗経営もないがしろにはできません。

それぞれの業務を効率よく行っていきいき、工夫していこうと思っています。

居心地のいい店舗づくりを心がける

ー今後「いいオフィス」津田沼店をどのようなスペースにしていきたいですか。

セルフチェックイン(無人)店舗ではありますが、居心地の良さを感じていただける環境にしていきたいです。無人運営のためお客様と直接コミュニケーションをとる機会が少ないですが、集中しやすい環境づくりや、長時間作業でも気分転換でき居心地の良いスペースになるよう工夫しています。

現状のいいところを深堀しつつ、よりよい環境づくりを心がけていきたいです。

ーオーナーとしての今後のビジョンはありますか。

まだ経営をはじめたばかりのため、収益化をして黒字転換を早めていきたいです。

このまま「いいオフィス 津田沼」が軌道に乗ったとしても、他の店舗でも同じやり方で成功するとは限りません。いずれは違う店舗でも成功できるのか挑戦してみたいです。

経営初心者でもこのようにやれば成功できるというのを身を持って経験し、他の人に伝えることで新しく挑戦する人が増えるのではないかと思います。

自分の経験を経て、「いいオフィス」へ参入する店舗やオーナーさんが増えたら嬉しいです。

仕事の悩みは仕事で解決する

ー仕事でつらいことがあったときはどのように乗り越えていますか。

仕事の悩みは仕事でしか解決できないと思っているので、つらくても仕事と向き合うようにしています。自分一人で解決できない時は、人に会って相談し、解決の糸口を探すことが多いです。

また、フットサルやジョギングなど体を動かしてリフレッシュすることもあります。

個人事業主は結果がそのまま自分に返ってくるので、会社員の頃よりもモチベーションの低下はリスクが大きいと感じています。

ただ、幸いにも独立してから今までモチベーションが低下するようなことは起きていません。

コワーキングスペースの需要を発信し「どこでもいい世界」の実現に向かう

ー「いいオフィス」の理念である「どこでもいい世界」を実現するために、どんなミッションを掲げていきますか。

コワーキングスペースのニーズが高まっていることをより多くの人に伝えていきたいです。

最近は大企業が「どこに住んでもいい」という方針や制度を掲げることが増えてきました。以前よりも「どこでもいい世界」がより実現しやすい社会になってきたと感じています。しかし、まだコワーキングスペースの存在を知らない人が多くいるため、利便性や使い方を伝えて市場規模を拡大していきたいです。

コワーキングスペースは自宅でも職場でもない第三の場所といわれることがあります。その要素もまだ認知されていないと感じているので、どんどん伝えていきたいです。

まだ世間に知られていないコワーキングスペースの魅力を伝えることが、自分のミッションだと思います。

ー天野さん個人で掲げている目標はありますか。

仕事面では「住みたいところに住める社会」にすることです。

政府が「集住」を推進しているように、山奥に一軒家を建てるとなると社会全体で見た時にデメリットがたくさん出てくると思います。自分が今ニューヨークに住みたいと思っても、永住権はないし家賃も払えないため現実的ではありません。

「住みたいところに住める社会が最適」とは言い切れませんが、住める場所の選択肢を広げられたらいいな、と考えています。

プライベートでは旅をするように暮らすことに興味があります。今は店舗を軌道に乗せる段階で離れにくいため、2022年後半の目標にしています。

失敗も成長の糧になる

ー今後「いいオフィス」に入ってくる方や、オーナーを目指す方へメッセージをお願いします。

不安な方も一度チャレンジしてみてください。仮に失敗したとしても、その後は自分の頑張り次第でどうとでもなります。
その時は失敗だと感じていても、後から振り返ると「あの時の経験が今の自分をつくっている」と感じることがたくさんあるからです。

これからコワーキングスペースのオーナーを目指す方には、「いいオフィス」の無人運営システムがおすすめです。「いいアプリ」とスマートロックを連動させることで無人運営を可能にし、人件費を削減しながら営業時間を延長でき、売上げを向上できます。

「起業をしたい」「コワーキングスペースの運営を自分でやってみたい」という方は、まずはいいオフィスで働いてみて、それから独立する、という道もアリなんじゃないかと思っています。コワーキングスペースの在り方はひとつじゃなくて、目的や地域によってさまざまなやり方があるので、700店舗以上と連携しているいいオフィスで働くことは必ずプラスになると思います。

まだまだ伝え切れていないことも多いので、興味のある方はお気軽にご連絡ください!

撮影場所

いいオフィス津田沼 by MACHI DESK
〒274-0825 千葉県船橋市前原西2丁目14−2 津田沼駅前安田ビル 4F
JR津田沼駅 北口徒歩2分
[Googleマップで開く]
店舗ページ:https://e-office.space/spaces/kanto/chiba/funabashishi/tsudanuma-by-machidesk
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