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ヒューマンシップ社員ストーリーVol.③

ヒューマンシップは今年、2023年に10周年を迎えました。創業間もなくから、ヒューマンシップ名古屋オフィスを展開させてきた浅野真希子に、入社当時のことを振り返りつつ、ヒューマンシップのパーソナルエージェントとして働く幸せについて語ってもらいました。

* * * * *

【 キャリアコンサルタントというご縁つなぎのお手伝い 】

(品川駅構内のカフェにて)

小林久実(K): 今朝は早くに出て、名古屋から東京へ移動されたんですよね?おつかれ様です。

浅野真希子(A): 朝から元気です!(笑)

K : 真希子さんは、渋谷本社と名古屋オフィス、ずっと2拠点での活動ですよね?

A : そうですね、首都圏と東海圏はじめ、場合によっては海外も含め、地域に限定されることなくお仕事しています。全国の方々とつながれるので、とても楽しいですよ。
東京へは毎月来ていますし、学生時代の縁もあって移動も慣れっこです。

K : 真希子さんって、すごくフットワークが軽い印象があります。さっきも新幹線を降りてすぐに、求職者の方とお話しされていたんですよね。どこでもスッと話せるタイプですか?

A : そうですね、タイミングを大事にしています。私自身がコンサルタントとして「今、私と話すことで、自分と対話していただけたら」「起こったことに対して正しく解釈していただけたら」と思っています。ほんの少しの対話でも、介在の結果として、転職活動やキャリアの選択肢に納得感が付いてくると思います。そんなご支援のお役に立てたら、私も幸せだなって感じています。

K : 真希子さんのシアワセの哲学、素敵ですね。出会いを大切に、真摯に向き合っている印象を受けます。

A : そう在りたいです!私はお寺の娘として生まれて、地域のご縁、ご仏縁を大切にする家で育ちました。目に見えないつながりによって人が引き合わせられ、活かされたり安らいだりしながら物事が起こったりすることを、当たり前のように受け容れられる感覚が育ったのかもしれません。

K : 「誰と出会うか」という巡り合わせは、ご縁があるかないかに尽きますね。私、真希子さんの採用決定者の方たちとの丁寧なやりとりのお話を伺うと、ひとつひとつの出会いを大切にしたいなぁと素直に思えます。


A : 本当に。ご縁がある、というのも大事なんですけど、ご縁があると思えるっていうのも大事ですよね。数多ある人材紹介のコンサルタントの中から、せっかく私というたった一人に出会ったわけなので。対話の中で、その方が新たな働き方や未来を思い描かれて、ご自分のキャリアに前向きになっていただけるのであれば、非力ながらできる限りの介在をしたいと思っています。

K : 真希子さんらしいですね。ご自身は、新卒ではメーカーに入社されたのですよね。そこからすぐにリクルート名古屋へ移られたんですか?

A : いえいえ、新卒入社のメーカーでは配属先が広島で、一度離職して6カ月間実家の手伝いをしながら次のキャリアを考えていました。独立した働き方もできそうなのと、自分の介在価値を高めたくて……なんと士業の資格試験にチャレンジすることも検討しました。でも勉強に数年費やすほどやりたいと思っていない自分がいました。

K : そんな道のりがあったんですね。ご自分の介在価値を高めることを、20代前半から大切に考えていたのが真希子さんらしい!

A : 一人の人間として女性として、若いからこそのスピードを上げた成長にチャレンジしたくて。もう少しタフに仕事を通じた人生経験を積むことが必要!と思い、そのためには再度就職しようと決めてつながったのがリクルートでした。

K : そんな色々な模索の道のりを経て、辿り着いたのがリクルートだったわけですね。

A : 東京本社で選考をいただいたのですが、配属先は地元である東海地区の営業部でした。珍しいパターンなのですが、そこから約10年ずっと名古屋です。実はリクルート以外にも内定をいただいたんですが、「何がしたかったの?」と自分自身に問い続けて、最終的にリクルートに決めました。

K : 通期 M V Pを何度もとられるほど、真希子さんはプレーヤーとして活躍されていたと伺いました。とても充実した毎日でいらしたのでしょうね。

A : そうですね、結果として今はそう思えますね…あまり表彰にこだわりはないのですが、仕事を介して得られる良い出会いとまっすぐに向き合って、成果にはこだわってきました。若い私はリクルートで具体的に何ができるのか、まったくわからないままに入社したんですね。でも「お客さんの方をちゃんと向いて仕事をする」という強い思いはありました。

K : 当時は池野谷(ヒューマンシップ代表)さんも、名古屋にいらしたんですよね?

A : はい、入社して初の営業部長が池野谷さんでした。3年近く、東海営業部の部長をされていました。東京の部長になられてからも、何かつながっている、というのが池野谷さんでした。新人の私にご指導をくださった当時の女性課長とも、今なお人生レベルの深いご縁となっています。へこたれそうになったことも沢山あったけれど、本当に学ぶことが多い青年期をリクルートで過ごすことができました。

K : 任されることも増えてゆくと、やっぱり悩まれることもありましたか。

A : チームリーダーやマネージャーになってからは、解決しない悩みの連続でしたね。営業時代は社内外の協働メンバーとプロジェクトチームを組み、プレーヤーとしてクライアントのフロントに立ってわかりやすくリーダーシップを発揮していましたが、組織マネージャーになってからはチーム運営において辛さや悩みを抱えることが多々ありました。今思えば、管理職としての覚悟も能力も確立しきれていなかったと思います。

そんな時、東京で営業部長をされていた池野谷さんが、リクルートを退職されてヒューマンシップという会社を作られると聞きました。東京には大学時代からもご縁があって、出張やプライベートで上京の度に、当時青山にあったヒューマンシップのオフィスへ遊びに行っていました。そんなこんなでヒューマンシップの変化を定点観測させてもらってきた私です(笑)

K : 確か入社する前に、社員旅行に同行されたこともあったんですよね?

A : そうそう、社員でもないのに(笑) 「一緒に北海道へ行かない?」と誘われて。 「行くー!」と即答で参加しました。まだお子さんが小さくて旅行は難しかったママさん社員の松田さんに代わって、みんなで美味しいお寿司やラーメンを食べ歩いたりして、とても楽しかったですね。まさかその後、こうして皆さんと一緒に働くことになるとは思ってもいませんでした。人生って本当に面白い(笑)

K : 入社前に社員旅行に参加って、なかなかないパターンですよね(笑) ヒューマンシップには、当初からご縁を感じていましたか?

A : 感じてはいましたが「ヒューマンシップ=東京の会社」でしたから。東京を本籍にする気持ちのなかった私には、職場としてはご縁が無いと思っていました。


* * * * *

【 自分の人生は、自分で評価する 】

K : 池野谷さんに、リクルートでの仕事の相談をすることはあったんですか?

A : そうですね、自分にマネージャーとしての力量が足りなくて、というのと上席からの期待や他者からの声に対して、自分がどうしたいのかが決められていなかったんです。悶々と悩んでいたので、元上司として池野谷さんに心のうちを聞いていただいたことがありました。忘れもしないのは……

「真希子の評価をするのは、真希子自身なんだよ。自分の人生は、自分のものなんだから。人の評価は気にする必要なんてないんだよ。」

と言われたことです。

K : 想像ができる…池野谷さんが断言される言葉って、すごく力がありますよね。

A : 私、あの時の言葉は、すごく心に響いたし、ずっと大事にしているんです。あれから10年経つ今でも、自分に対してだけでなく、日々接するキャンディデイト(求職者)の方々に対しても「自分の人生は、自分で評価するもの」と伝える気持ちで接しています。

K : 池野谷さんにもらった言葉を、真希子さんの中で醸成させたことで、実感のこもった自分の言葉になっているんでしょうね。

A : そうですね、解釈は私が勝手にしていますが、胸に刻まれた言葉です。そして、私にとっての我が人生の幸せは、人の幸せにつながっていると感じています。ご縁があって出会った方々とちゃんと向き合うということは、「ご入社を決めたいから」では決してなく、「人として心底、応援したいから」という想いがあるからなんです。

心から想っているから、本当に親身になってサポートができるし、私自身が私を信じ続けられて、だからこそ言葉を相手の心にお届けできるのだと信じています。

* * * * *

【 物事には丁度いいタイミング「引き合わせ」がある 】

K : 結局、リクルートを辞められたのは、ヒューマンシップへ入るためではなかったんですね。

A : 違いますね。またもや先に辞めることを決めました。迷い悩みながらも、自分で選択して生きてきたので、好き勝手してきた分、少しは近くで家業に対してできることをする時間を過ごしたいなという気持ちでした。10年ほどリクルートで働いて、今だなというタイミングが訪れたというか。

このまま残って昇格を志して名古屋で働き続けるか、東京へ行くかと考えた時に、どちらもイメージが湧かなかったのと、とにかく一度時間の使い方を変えたかったんです。

K : 先を決めずに退職されたということですよね?

A : そうです、その判断の先にヒューマンシップのイメージはまだありませんでした。辞めた直後に、幼い頃から一緒に暮らしてきた最愛の祖母に癌があるのがわかり、時間ができたことでしっかりと看病することができました。そばに居て見送らせてもらって、後悔が少なく、人としてまた深く成長ができたので、全てがそうあるべきで導かれたという感じがしていましたね。

K : そうしたところへ、山根さん(ヒューマンシップ創業者の一人)がご主人の転勤で名古屋へ移り住んでいらした、というのも何だかドラマのシナリオ的な展開ですね。

A : そうそう、不思議なタイミングですよね。それである時に池野谷さん(ヒューマンシップ代表)も名古屋へいらして、「真希子を迎えに来た」と。これ以上の会社の誘い文句ってないですよね(笑)。

細々とだけれど関わってきた家業のお手伝いも「続けたらいいじゃん、名古屋オフィスを作るから、東京には来れる時に来て、自分のペースで働いていけばいいよ」と。そんなことができるのか!とまず驚きと感謝が溢れました。とにもかくにも丁度いいタイミングで、入社を決めました。

K : 営業部長として、真希子さんの働き方や成果の出し方、そして何よりも顧客への丁寧な接し方を見ていらしたから、池野谷さんは確信があられたんでしょうね。入社以来、遠隔で働きながらも、毎月は東京にいらしているんですよね?

A : 名古屋に軸足を置きながら、毎月終わりや月の半ばに上京し、法人様のオフィスをご訪問したり、普段はオンラインでお話しする個人様とリアルにお会いしたり、という働き方をしています。そうそう、コロナ以降はオンラインでつながれる時代になったので、仕事の幅がぐんと広がって、ヒューマンシップの先進的な働き方がますます開花した感じがしています。

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【 対話の力を信じている 】

K : 池野谷さんの言葉にも力を感じますが、真希子さんも「言葉の人」だなぁと私は想います。定例会の報告を聞いていると、自然と耳だけではなく、心も傾けて聞いている自分に気がつくことがあります。

キャリアコンサルタントとして仕事をしていて、逆に求職者の方にかけていただいた言葉に勇気づけられたり、心が震えた経験ってありますか。

A : ある30代女性の方を思い出します。彼女は人や仕事に向き合うスタンスの素晴らしい方で、きっと良いご縁をつかまれるだろうと、私は直感的に感じていました。ただ、結果的に私のおつなぎした案件ではない先に進まれて、転職活動を終わられたんです。

それでも彼女は、転職活動終了のご挨拶時にこんなメッセージを残してくださいました。
「真希子さんは、私のお守りだから。」

その時の優しい声色を鮮明に覚えています。

「そこに居てくれる、声を聴いてくれる、と言うだけで安心できました。自分らしく頑張ることができました。」ということだったのかなぁ、すごく嬉しかったし、心からお祝いの気持ちをお伝えしました。

K : ジーンと響く言葉……いいお話ですね。

ビジネスとしての結果は残せなかった。この仕事の特徴でもあるのですが、そういうことは多々あります。
彼女のキャリアの1つの重要なプロセスにはお役に立つことができていたんだ、と振り返れました。

K : ビジネスって結果ばかりを追求されがちですけれど、やっぱり大切なことってプロセスにあったりしますよね。その方と、とても良い信頼関係が築けていたことが伝わってきます。

A : はい。とは言えそれが美談で終わらず、ちゃんとその後につながってきます(笑) 後日談がありまして、彼女の後輩がキャリアを考えていらした際に、私に紹介をしてくださって。「大切な後輩だから、真希子さんに紹介したい」とご連絡をくださったんです。そのお気持ちが本当に嬉しくて、もう紹介されたその方にもできるかぎりのことを!と心から応援したくなるじゃないですか。

K : 巡り巡って、すごく嬉しい出会いですね。

A :コンサルタントとしてご経験を整理して客観的な評価の視点を加えたり、スキルを見極めるのも大切なことなのかもしれません。とはいえ、語弊があるかもしれませんが、やっぱり自分が「ここ素敵!」と思える方って、心底応援をして、信じて待っていられますよね。それがその方にも伝わるし、結果にもつながるんだと思います。


K : 何だか応援席の最前列に居るようなイメージが湧いてきますね。

A : 本質は、「ただ真剣に打席に立つ人を、心から応援してサポートさせていただく」そんなシンプルな感じなんです。年齢を重ねて、出会いを通じて色々な人と向き合っていると、年々感覚やアクションがシンプルになってゆく感じがしています。等身大で人を好きになれるし、応援できる。それっていろんな人生経験を経て、自分自身のことをよく知れるようになって、それでも私って悪くないなって思えるようになったからだ、と思うんです。

自分は何が好きか?何ができるか?そして何をしているとエネルギーが出るのか?とか。どんな時に幸せと感じるか、自分自身がわかっていると、もうテクニックとかではなく、心から目の前の相手と向き合って、信じて応援できるようになってきた気がしています。

K : 何だか話しているだけで、元気が出てきました。やっぱり人って、シンプルに信じてもらったり応援されると、力まずに本来の力が出せるというか、自然体で輝けるようになるんでしょうね。真希子さんの、瞬時に人の力を感じたり、信じられる直感力って凄い。今日は、それを言語化して伝えるパワーみたいなものを感じました。

A : 「この人と出会えて良かった」と思えたり、「居てくれて良かった」とか思い合えるって、すごく幸せなことだと思うんです。限られた時間の中で接点を持つことができたご縁のある相手に、求人のお話をすると言うよりは、問いかけることがメインですね。

「何でそんなに頑張れるの?どうしてそう思うの?」と。対話の力を信じているから、どんどん問いかける。応援する相手に少しでも何かを残せるか、という気持ちで、その方の持っている本来の力に耳と心を傾けるのが好きなんです。お言葉にしていただくと、自然とご自分の中に解を見出されることも多いなって感じています。

K : やっぱり真希子流のシアワセの哲学だなぁ。哲学って、答えを出すためのものではなくて、問いかけることに意味があるじゃないですか。真希子さんと対話し続けたら、その人は自分自身を知るきっかけをもらっているから、本気でご自分と向き合えるんでしょうね。同時に真希子さんのことも知ることになるし、お互いに共鳴し合ったりするから「お守り」とまで言われる存在感が出る。

キャリアコンサルタントという仕事としてというよりも「人として」出会ってサポートする、その方のための【パーソナルエージェント】だから、真希子さんに大切な人を紹介したくなるわけですよね。今日は、紹介者の方々が続く理由がわかりました。

A : 何だか感覚的なことばかり話してしまいましたが……ちゃんと伝わるといいな、ヒューマンシップでパーソナルエージェントとして働く魅力が。

K : いや、伝わるどころじゃないですよ。何だか「生き方としての働き方」みたいなものを感じました。私も就職したくなってきました。もう入社してますけど(笑)

A : 応援させていただくことで、応援して下さる方が増えて来ました。ヒューマンシップで働くことに興味を持ってくださる方にとって、ベストなタイミングで出会えたら嬉しいですよね。一緒にお仕事できる日を、私も楽しみに待っています!

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