What we do
自然と共生する持続可能な地域社会の実現
私たち有限会社星生温泉(ほっしょうおんせん)は、阿蘇くじゅう国立公園の中で
「九重星生ホテル」を運営している会社です。私たちがめざすのは「ホテル」ではなく
自然と共生する持続可能な地域社会の実現のための「施設」です。
■自然と共生する持続可能な地域社会実現のために■
阿蘇くじゅう国立公園は阿蘇山や九重連山などの山々と、草原風景が有名な国立公園です。
草原は春から夏の青葉、秋・冬のススキと一年を通じて私たちの目を楽しませてくれます。
また草原はそこでしか生きられない動植物のために必要な場所であり、脱炭素と言わ
れる現在、炭素を吸収役割も担っています。くじゅうでは登山道整備などに加え、草原と
生態系を守るため毎年初春、枯れたススキを焼く「野焼き活動」が行われています。
草原を守る「野焼き活動」は前準備がかなり大変で、多くの人手と日数・費用が必要です。
現在は地域の自然環境団体・ボランティア、そして当館も含め周辺施設のスタッフが作業に
参加していますが、高齢化や過疎化が進み、人手と資金ともに不足し、野焼き活動の継続が
年々難しくなってきています。
わたしたち「九重星生ホテル」はこのくじゅうの自然を守り、自然と共生するため「タデ原湿原
の野焼き活動」「くじゅう連山の登山道整備活動」など、くじゅうの自然・風景を維持するため
に、すべての宿泊プランを「協力金付き宿泊プラン」として販売しています。当館にお泊りいた
だいたお客様からいただくご宿泊代金の一部をを行っている地域の自然保護団体へ寄付を行って
います。
※2023年度は254,600円、2022年度147,480円 2021年度166,800円を
地元の自然保護団体に寄付させていただきました。
■自然と共生する宿泊施設■
九重星生ホテルは「ホテル」ではなく、お客様が五感を通じて自然を体験する「施設」です。
阿蘇くじゅう国立公園の自然を思う存分体験していただくことを大切にしています。
わたしたちの施設にお泊りくださるお客様は自然を求めていらっしゃってくださいます。
野焼きで焼かれ真っ黒な大地の初春、生命力と輝きに満ちた新緑の初夏、緑が濃くなり力強さを
感じさせる夏。赤や黄に染まる秋。白銀の冬。四季折々の景色を目で見、鼻で嗅ぎ・耳で聴き、
肌で感じ、舌で味わう。五感で自然をおもいっきり体験していただきます。
・客室 和室・洋室・和洋室どのお部屋からも、くじゅう連山をご覧いただけます。
お部屋は木のぬくもりを感じられように天然木を使ったテーブルや扉、本だなを設置して
おり、アメニティもバイオマス素材や木製品をできる限り利用するなど、環境に配慮した
ものを使用しております。
・風景はもちろん光や風・満天の星空を眺められるウッドデッキテラス
・展望露天風呂「山恵の湯」 星生温泉はくじゅうを代表する温泉です。4種類の泉質を
源泉かけ流しで楽しんでいただけます。くじゅうの大自然を眺め、風を感じ、音を聞き、
匂いを感じながら自然と一体になって入浴いただけます。
自然を五感で体験していただくことで、くじゅうのファンになってもらい、くじゅうの自然を
守る仲間になっていただきます。
■今後の展望■
私がこの仕事を始めたころには100名~200名を受け入れる「旅館」でした。
これから私たちが目指す施設は、出来る限り小さく小さく運営していく「施設」です。
コロナを期に一日10組に限定して受け入れをおこなっています。お客様に寄り添い
質の高いサービスをお客様にご提供しつつ、お客さまへ自然の愉しさ良さを知っていただく。
自然に興味を持ってもらうためのいろいろな展示を行い、スタッフもお客様にお伝えできる
ように知識を蓄える。大自然の中でのもっと面白い体験をしていただきたいと思いプロの
演奏家の方のコンサートツアーやフランス料理のシェフを招いての食のイベントなど新しい
試みもはじめました。またまだはじめたばかりです。もっとたのさんの「面白い」を創り出し
たくさんのお客様にくじゅうのファンになっていただき、自然と共生する持続可能な地域社会
の実現を目指します。
Why we do
「人と自然が共生する持続可能な社会の実現のために」
当館の発足は、まだやまなみハイウエイもなかった昭和30年、
学校の先生だった母がひとりではじめた小さな小さな山小屋でした。
その状況だけ考えても、母はかなりの変わり者だったと思います。
建築士の父との出会いを期に、建て替え、増築・改築を重ね
現在は3万平米もの敷地面積もある施設となっています。
3人兄弟の真ん中の私は、もちろんこのくじゅうで生まれ幼少期は
近くに家もないため、遊ぶといえば、ひとりか兄弟と自然の中で。
自然が大好きで大好きで…というわけではありませんでしたが
まわりには自然しかありませんでしたから。
高校で家を離れ、大分市内へ。
大学進学を期に上京。
卒業後は東京に残りメーカーのシステムエンジニアとして10年ほど働きました。
人が苦手でしたので、コンピューターが相手の仕事が自分には向いていると思っていましたし
故郷【くじゅう】にも【自然】にも全く関心はなく、東京で一生暮らすつもりでした。
システムエンジニアとしての仕事は順調でしたが時、会社が求めているものと
自分の価値観が合っていないのではないかと感じるようになり
その乖離は年々大きくなって、会社を辞め九州に戻ることにしました。
実家に戻ってすぐは「宿泊業」という仕事に特に夢や希望も持てず
漠然と「いい旅館にしていくこと」=「利益を上げられる旅館」と思いながら
漠然と仕事をしていましたし、地域の人たちと関わることを避けていたと思います。
しかし、戻って時間が経つにつれ
地域のいろいろな人たちと交流をするようになり
地域の人たちが日常の生活の一部としてごくごく当たり前に自然保護の活動をしているのを
知り、自然保護に関わる仕事をしている人たちに出会い、お話しする機会を重ねたことで
〇くじゅうという場所が素晴らしい場所である
〇ここで暮らすことが自然を守ることに繋がる
〇自然は手を加えなければ損なわれていく
ことを改めて知りました。
またコロナ禍を経て気づいたことがあります。
それは
人にとって自然は必要不可欠なものである
私たちの施設はこの自然があるからこそ成り立っている
ということでした。
人はどんなに便利な場所に住んでいても
自然と触れ合いたい
自然の中に身を置きたい
と思う時がありませんか。街中に住んでいればなおのこと。
そして美しい自然の中に身を置けば誰にが「綺麗だ」「気持ち良い」と感じると思います。
その自然の中で「宿泊業」を営んでいる私たちは
「宿泊業」を通してこの自然を未来に繋げていくことがミッションだと気づいたのです。
こんな素晴らしい場所を知ってもらい、くじゅうが好きだという人だけに来てもらいたい。
宿泊することで自然を五感をフルにつかって感じてもらいたい。
もっともっと自然を楽しんでもらい興味・関心を持ってもらいたい。
この自然を守るため地域の人々や関係者が
どのような取り組みをしているかをできるだけ多くの人たちに知ってもらいたい。
そして最終的には「ともに自然を守る仲間」になってもらう。
人と自然の架け橋となり、
自然と共生する持続可能な社会の実現を行うために
「ホテル」ではなく「施設」として運営を行っていくことを目指そうと思い
ここを受け継ぎました。
How we do
●お客様に自然を守る仲間になっていただく第一歩は、まずご宿泊される際、ゆったりと
落ち着いたゆったりとした時間を過ごして頂くことが大切です。
【木の温もり】
客室もパブリックスペースも木のぬくもりを大切にしています。
客室
木の椅子やテーブル、ハンガー・ゴミ箱・扉などを設置
パブリックスペース
木のテーブル・カウンター・椅子・本棚をつかった図書コーナーやカウンターを配置
一枚板の木のカウンターは7年前に常連のお客様に薦められて直径80cm弱
長さ4m強の丸太を1本買い、7枚にひいて乾燥させていたものを3枚使って作って
いただいたものです。丸太は外から見たときに傷があったため安かったのですが、
目利きの大工さんが木の中は大丈夫そうだということで購入しました。
あと4枚残っています。これから何をするか考え中です。
【環境に配慮】
当館の暖房は温泉熱を使った全館床暖房・温風です。
これは40年近く前から取り入れていています。
また冷房も一部、湧水が冷たいことを利用しての冷風によって行っており
先代知恵が詰まった施設です。
アメニティも、できる限りプラスチック素材を使わずに
バイオマス素材や木製品を利用するなど、環境に配慮したものを使っています。
【食 事】
料理に使う食材もおおいた和牛・おおいた冠地どり・九重夢ポーク・カボスひらめなど
地元の特産品を使用したり、原木しいたけ・地熱を使って栽培しているパプリカなどの
地元の食材や、阿蘇や佐賀の農家の方からお米・蓮根を直接仕入れて料理に使っています。
またお品書きはA41枚の紙を折りたたみ、くじゅうの植物図鑑を兼ねたもので
ご提供しています。
【自然を体感】
くじゅうの山並みや満天の星空を眺められるようウッドデッキテラスを設置するなど、
自然の中で過ごしていることを体感していただけるスペースを設けています。
そして当館で一番自然を感じていただける場所、
くじゅう連山を一望しながら入れる温泉施設です。
くじゅうの大自然を眺め・風を感じ・音を聞き・匂いを感じながら自然と一体になって
入浴を愉しんでいただけます。
スタッフはこの自然の中での宿泊体験をサポートすべく、
お客さまに寄り添い、宿泊事業という根幹事業を支えながらも、
お客さまへ自然を伝える架け橋として活動していただきます。
●私たちのゴールはお客様に自然を守る仲間になっていただくことです。そのためにはくじゅうの
自然についてスタッフが開設できるレベルであることが必要です。またお客様にも館内を歩いて
いただくことで、自然を感じ、楽しんでいただける素材を提供する必要があります。
そこで私たちは以下の取り組みをしています。
【自然についてのスタッフ研修】
定期的に自然の草花や山、草原についてや歴史などの講習会を地元の
登山ガイドクラブや自然学校のスタッフ方にお願いして行っています。
また、社員が登山ガイドさんと山へ登り、山の魅力・知識を体験しています。
【くじゅうについて知ってもらう展示】
館内にはくじゅうで見ることができる花や動物、山
草原についてなど自然をしってもらう展示をいろいろな場所で行っています。
展示物は自分たちで作るものがほとんどです。
お客様に興味を持ってもらえそうな素材を常日頃から集めて
展示物の作成にもスタッフみんなで行っていきます。
●自然に興味を持ってもらったお客様と一緒に自然を守る
【全室:自然保護団体への協力金付き宿泊プランでの販売】
お客さまに自然を守る仲間になっていただくため
全てのお部屋・プランを「協力金付き宿泊プラン」として販売を行っています。
美しい自然がある ➡ お客様にいらしていただける(ご宿泊)➡
ご宿泊代金の一部を寄付 ➡ 継続的に保全活動が行える ➡ 美しい自然が守られる
という循環ができ、サステイナブルな未来へと繋がっていきます。
協力金宿泊プランではお客さまからいただくご宿泊代金の一部を
タデ原湿原の野焼き活動やくじゅう連山の登山道整備活動を行う
自然保護団体へ寄付を行います。
令和4年度も、254,600円を地元の自然保護団体に寄付させていただきました。
お客様そしてスタッフとともに、自然と共生する持続可能な地域社会の実現を目指します。