ここ数年はディレクター、その前は編集やカスタマーサポートなど様々な業務に従事してきましたが、自分の可能性をさらに拡げたいと2013年の1年間、フリーランスとして個人の方向けにWebサイトやバナーの作成等を行っていました。
その間様々な出会いを通して、地方と東京を結ぶ地域活性化につながる仕事を手掛けていきたいという思いを抱くようになり、2014年4月からの1年間淡路島でのプロジェクトに携わり、ITを活用した地域活性化に従事しました。
契約満了後は再び東京に戻り、淡路島での経験を活かし、企業や団体に所属しながらフリーランスでの活動を続ける中、wantedlyでstoooc社からスカウトのメッセージを頂きました。
その内容はアプリのディレクター。
それまでアプリに携わる経験はほとんどなかったので、自分にはスキル不足なように思い、受けていいものかと悩み、正直に返じしました。
すると、それでもいいのでまずは話を聞いてみませんか?という回答をもらい話を伺ってみたたところ、これまで携わってきた「受託型」のWEBのディレクションや「自社型」でもなく、アプリを「共同開発」で進めているという内容でした。
どんな風に進めているのか想像もできず、本当に自分にできるのか・・・とさらに悩みました。
しかしそんな悩みよりも、新たにチャレンジができるチャンスに思えてワクワクしている自分に気づき、スキルの幅を拡げるためにも飛び込んでみることにしました。
携ってみて、最初に一番大きく感じたギャップは、制作から運営に関することまで、すべての状況をパートナーと確認しながら、共同で開発し続けているということでした。
「共同開発」なので当然なのかもしれません。
しかしこれまでは決められた期限と予算の中、なんとか納品して終了というスタイルで、クライアントから「構想の部分から一緒に考えてほしい」とリクエストされることはあっても、納品した後のサイトの状況や、どのように運営しているかまで関わることはほとんどありませんでした。
それが共同開発型のstooocでは、アプリやwebの状況だけでなく、現在パートナーが抱えている問題やリクエストなど、開発中のアプリに関すること以外のことも含め、すべての状況を確認しながら進めていくという点に大きな違いを感じました。
考えてみれば、製品は納品しエンドユーザーに活用されてからが本番です。
そこから問題やリクエストが新たに生まれます。
それを一つ一つ確認し、アプリを公開した後もどうすれば製品を必要なユーザーに認知してもらえるのか、ユーザーにとっての最適さとは何かを、パートナーとがっつり考え、共に製品を”育てている”ような感覚で開発をしていることが新鮮でした。
しかもstooocでは、目の前にある直近の課題だけでなく、3~4カ月に一度各パートナーと「合宿」を行い、次の目標をプランニングしているというのにもかなり衝撃を受けました。
これは余談になるかもしれませんが、リアルに一番最初に感じたスモールギャップは、先方をお客様やクライアントではなく「パートナー」と呼んでいることです。
私は何かあるごにとよく謝ったり、妙にメッセージも畏まっているところがあるので、そんなに固くならなくても大丈夫と言われて、入社当初は若干戸惑うこともありました。
またstooocでは、PDCAのサイクルが早いように感じます。
これまでPDCAではロジカルに考えすぎて堂々巡りになり、うまくまわっていないという経験をしたことが何度かありました。しかし、stooocでは共同開発社として、ベストなプランを実行できる環境にあります。
“Do”の機会が多いため、運営・開発どちらも状況に応じてPlanし、必要があれば柔軟に変更しながら実行ていることがこれまでとの大きな違いです。
このフレキシブルで「考えすぎない直感型のフロー」体制で、そこから得た結果を元にさらにアプリをベストな方向へ育てています。
そうすることで、フローがよりクリエイティブになり、さらならアイデアへとつながるという相乗的でプラスのサイクルができているように感じています。
この直感型のフローを通して気が付いたこととして、これまでPlanにこだわりすぎてDoになかなか進めなかったのは成功体験が不足していることが起因していたという点があります。
Doへ進まなければ成功も失敗も経験することはできません。
でも、失敗することへの不安が足かせになり、次のアクションへ進めずに同じステージを繰り返していたんだということに気が付きました。
そしてイメージや構想を練る”Plan”はもちろん大切ですが、それにこだわりすぎて形にできないのはとてももったいないことなんだと、経験を通して実感しています。
私は他の方よりもひとつの行動に時間がかかるのですが、その原因のひとつが”考えすぎ”でした。
直観型のフローを取り入れることで、思考型に偏っていたところから徐々にですが、行動へとつなげるようになってきたように思います。
入社して半年とまだまだ新参者ですが、これからも新たな可能性を探りながら、パートナーと共にエンドユーザーにとって最適ないい製品をこれからも開発していきたいです。