インタビュー4回目は白石 亜希子さんです。(以下敬称略)
白石さんは東京生まれ東京育ち、現在も渋谷区民で、地方出身の私からしてみると憧れのシティーガールです。
中学高校は女子校で、中学は剣道部、高校時代は友人たちと“学校にプールがなかったから水泳部を創部した”そうで、行動派な一面がうかがえます。
ちなみに、私も白石さんと同じく中高女子校で、高校時代に友人たちと“花嫁修行をしよう”という理由で家庭科部を作ったことを思い出しました。インタビューを通して初めて知る共通点が見つかったので、嬉しいです。
現在は主に、HarumariTOKYOの記事を執筆しています。
螢光TOKYO時代に島崎さんのマネージャーを務めていたことがきっかけでハルマリに入社しました。
白石「もともと電通テックという広告制作会社でTVCMの制作進行をしていました。結婚するタイミングで、制作の仕事に区切りをつけようかなと思っていた時に、『クリエイティブの人たちのマネージャーをしてみない?』とお声がけをいただいて入ったのが、螢光TOKYOでした。アートが好きなのでアート系の会社に勤めたこともありましたが、業界が異なるとちょっとした仕事感覚の違いみたいなものを強く感じて、そこは長くは続かなかったです」
しばらくして螢光TOKYO入社してきた島崎さんに言われたことが印象的だったそうです。
白石「ある時、みんなと雑談をしていたら、島崎さんに『長く一緒に働く気がする』と言われました。思えば初対面でもどういう職歴なの?とか色々質問されて、結果として、第一子を出産後にハルマリ(の前身となる螢光E.T.)に入社しました。いわば、島崎さんの直感が働いた感じですね」
制作進行、マネージャーを経てハルマリで任された仕事のひとつはHarumariTOKYOのライティングでした。文章を書く仕事は、ハルマリに入社してから始めたのだといいます。
白石「書く仕事は本当にしたことがなかったんです。参考のために本とかを読むことはせずに、千本ノック形式でひたすら文章を書いたことで次第に文章力が身についてきました」
今では、白石さんの特技は「文章を書く」ことに。初めて経験した職種でも、特技になるほど自分のものにしているのが素晴らしく、量は質を凌駕するとはとはこのことかなと思いました。白石さんの書く文章は、美しくて、読者に優しく語りかけてくれるような印象を個人的に抱いています。
“印象に残ったプロジェクト”では「子ども本」という記載が。ハルマリは、2018年に子どもと一緒に行けるカフェをまとめた本を出版しました。白石さんは記事の編集や制作進行を担当しました。
白石「入社してすぐくらいのタイミングに、島崎さんから『子どもに関する本を作りたいんだよね』という話がありました。スケジュールもタイトでしたが、カフェに詳しい編集者や同じママという立場の編集者・アートディレクターの皆さんと取り組みました。大変でしたが、出来上がった本をママ友たちがまとめ買いしてくれたり、保育園に置いてくれたりと反響もよかったので、身近なテーマでできたのは嬉しかったです」
『一年ごとに世界が変わる こどもと一緒の東京ガイド』
白石さん自身、2児の母でありながら第一線で働いています。
長所に「日常生活におけるオペーレーション力」とありますが、どのように仕事と育児を両立しているのか聞きました。
白石「朝と夜に仕事することが多いです。頭がぼーっとしちゃうので、夜はなるべく原稿を書きたくないなと思って、2人の子どもをそれぞれ幼稚園・保育園に送り出してから(ここは夫の協力も大きく、感謝!)、朝に原稿を書くようにしています。12時くらいまで仕事して、そこから14時に娘を迎えに行って、帰宅して夕食作り。終わったら息子を迎えに行って、お風呂と夕食を済ませたら私もちょっと寝て、もう1回夜に仕事をしてます」
毎朝の弁当作り、子どもを遊ばせる時間、夕飯に家事……ただでさえやることが多いにもかかわらず、集中できる時間に働いて、決められた時間内にタスクを終える。多忙を極めるなかでのスケジュール管理の術を学びたいです。
改めて、働きながらおいしいご飯を作ってくれる世の中のお母さんの存在に感謝です。
休日ももちろん子どもファーストで、最近はお子さんと一緒にできる野菜作りにハマっているそうです。
白石「世田谷にあるシェア畑というのを借りています。植える野菜が決まっているし、育て方も全部教えてもらえます。この時期は大根とか蕪とかを育てていて、夏は、トマト、キュウリ、ナス、ピーマンが食べきれないくらいカゴいっぱいに獲れるので、実家や友人に送っていました。オーガニックの苗だから安心なんです」
都会にいても、野菜や土を通して自然に触れられる環境を上手に活用されています。子どもに自然の摂理を教えながら、自らもリフレッシュできる素敵な趣味だと思いました。
そして、ずっと東京に暮らしてきた白石さんが選ぶ、都内の好きな場所1位は「広尾」です。
白石「落ち着いていてちょうど良くて住みやすい。ほどよく人が外から来るカフェもあるし、生活に便利なスーパーや公園もあるし、全部がほどほどなんです。仕事をするときは駅前の「スタバ」か「ブルーボトルコーヒー」、家族でランチなら「Homework’s」という老舗のサンドウィッチ屋さんによく行きます。スーパーは、子どもの友人を招くとき用に、海外仕様のかわいいグッズが豊富な「ナショナル麻布」にいくことが多いですね」
「ブルーボトルコーヒー 広尾カフェ」
「ナショナル麻布 広尾ガーデンヒルズ」
ちなみに、ハルマリのオフィスから広尾の駅まで歩いて15 分ほどなので、私は帰り道、広尾まで一駅分歩くことがあります。仕事終わりに白石さんがおすすめするお店にふらっと立ち寄るのが小さな目標です。
入社して驚いたことにも記載していますが、ハルマリは「一人一人を尊重してくれる」会社だからこそ、仕事と育児が両立できているのだと話しています。定時で出社する人もいれば、オフィスでも自宅でもない場所で働く人もいるし、働ける時間に働けるというハルマリの柔軟なワークスタイルは、子どもがいても働きやすい環境です。次回は、自由なワークスタイルを送る社員をご紹介します!