はじめまして、グラム株式会社です。
2018年9月30日、弊社は「U-NOTE」を株式会社PR TIMESに事業譲渡しました。
そして、それに伴い「株式会社U-NOTE」から「グラム株式会社」へと社名を変更しました。
慌ただしく過ごすうちに1ヶ月と少しが経ち、「グラム株式会社です」と電話口で名乗ることにも慣れてきた頃です。
今回、主軸事業の売却と社名変更が同時に訪れるという、二度とないであろう経験をしました。
そんな今きっと、みなさんにお伝えすべきこと、記録しておくべきことがあるだろうと思い、今日からnoteをスタートします。
まずは、「事業譲渡」と「社名変更」のお話です。
当初は、メディアではなかったU-NOTE
「なぜ事業譲渡したのか」を語るためには、U-NOTEという会社のこれまでに少し触れる必要があるため、少しだけ昔話にお付き合いください。
2012年7月の創業当時、U-NOTEは現在のようなWebメディアではなく、イベントやセミナーなどの参加者が、その内容を「ノート」という形で残し、共有するというサービスでした。
そこから徐々に情報提供の幅が広がり、イベント内の情報だけではなく、ビジネスノウハウに関する記事を掲載する「メディア」へと変化していきます。
そしてさらに、ガジェットやライフスタイル、ファッションなど、若手ビジネスマンが楽しく働くための情報を幅広く扱うようになり、U-NOTEは現在のようなメディアになりました。
次なる主軸事業へすべてを傾ける、そのための譲渡
こうして、さまざまな変化と数々の成長を繰り返しながら、主軸の事業として育ててきたU-NOTEを手放そうと決めたのには、2つ理由がありました。
U-NOTEというメディアがサービスとして成熟し、さらに成長するために適切な会社があるならば譲渡したい、と考えるようになったというのが1つ。
もう1つは、新たな事業に注力すべきだと感じたためです。
小出:
これまでU-NOTEというメディアを通して、「仕事を楽しく」することを実現しようとしていましたが、仕事を楽しくできるかどうかには、働く場所が大きく影響しているのだと気付き、「仕事を楽しく」をさらに追求していった結果、仕事と人とのマッチングに辿り着きました。
そこで生まれたのが、Jobgram(ジョブグラム)です。【※】
Jobgramの開発を進めていくにあたって、会社全体として人員や資金をそこへ集中させたいと考えるようになり、安定しているU-NOTE事業を売却し、Jobgramを新たな事業の軸にしていこうと決めたんです。
【※】 Jobgram(ジョブグラム)
性格傾向データをもとにした人材マッチングサービス。現在βテスト中。
グラムに込めたのは、「世の中をシンプルにしたい」というつよい想い
U-NOTEというメディア事業の譲渡をきっかけに社名変更をした弊社ですが、小出曰く、「社名を変えることが、これまでとは違う“新しい会社”というメッセージになれば」という意図もあったとのこと。
そんな新社名「グラム」には、このような想いが込められています。
1.質量の基本単位である「グラム」まで物事を分解する
2.図に描ける(-gram)くらい理解しやすいものへ再構築していく
U-NOTEの時代からずっと掲げていた「世の中をシンプルに。」というメッセージ。このメッセージは、各事業に共通しているミッションでもありました。そして、それはグラムになった今も変わっていません。
小出:
「U-NOTEを運営するための会社」だったところから、もう一つ上の概念である「世の中をシンプルにする」というミッションを達成するため、グラムという新たな社名、新たな会社としてグラムという名前になりました。
会社の価値観に共感してくれる人と、その価値観でプロダクトをつくっていきたい
ここまで事業譲渡の背景や、新しい社名についてお話ししてきました。最後に、弊社の「これから」について。
これまでは、U-NOTEを軸に多くの決断をしてきました。人材の面でも、「メディアを伸ばせる人」「U-NOTEに貢献できる人」という視点で採用をしてきました。
しかしU-NOTEを譲渡し、社名を改めた今、事業単位ではなく、会社が持つ価値観への共感を、より大切にしていきたいと考えています。
小出:
もしかするとこの先、世の中をシンプルにするために他のサービスをつくることになるかもしれませんし、そうなった場合はミッションを達成するためによりよいサービスをつくります。そうやって変えていかなければ世の中をシンプルにはできないと考えているからです。
会社のミッションに対して共感してくれる人であれば、たとえサービスが変わっても、揺らぐことがないはず。
「事業」を伸ばすことは大前提ですが、それと同時に「組織」を構築していくべき段階に、弊社はあります。
そのために、事業単位ではなく会社単位で共感してくれる人たちと、その価値観のもと、ミッション達成のために進んでいきたいと考えているのです。
いくつもの変化の裏にある、「Jobgramを本気でつくっていく」という決意
今回のリリースを出したその日、実は目黒から恵比寿へとオフィスも移転しました。
主軸の事業が変わり、社名が変わり、働く場所が変わり、さまざまな変化がいっぺんに訪れた弊社。
そんな目まぐるしい変化の裏には、事業の新しい軸となるJobgramに本気でコミットする、という決意表明のようなものがあります。
HR領域にはさまざまな「不」が存在していて、それらは解消されるべきものです。そして、そこに対してJobgramにできることが数多くあると思っています。
会社のミッションである「世の中をシンプルに。」の実現に向け、これまで以上に尽力してまいりますので、これからの「グラム株式会社」を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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おまけ:サービス名=社名であること/社名にハイフンが入っていること
創業時より、「U-NOTEを運営しているU-NOTEという会社」として歩んできた弊社が思う、サービス名=社名であることのメリット・デメリットについて、ほんの少しお話しします。
結論から言うと、サービス名と社名を同じにしたことは正解でした。
複数のプロダクトを持つ会社の場合、少しだけ面倒な部分もあります。
弊社で例えるならば、U-NOTE以外のプロダクトに携わるメンバーが、社外にそのサービスを説明する際に伝わりにくかったり、「U-NOTE」いう単語がどちらを指しているのかがわかりにくかったり、といったシーンは多くありました。
しかしながら、サービス名と社名が一致していると、社外の人に認知してもらいやすくなるという側面があります。1つのプロダクトのみを運営している企業であれば尚更。
そのわかりやすさ、伝わりやすさは会社として大きなメリットだったと小出は言います。
小出:
メディアの特性上、「会社のことは知らないけれどU-NOTEという名前はどこかで見たことがある」という人が多かった。その場合、「その会社です」の一言で理解してもらえて、説明がスムーズなんです。
サービスを譲渡した際に社名を変えざるを得なくなる以外は、メリットの方が大きいと思いますよ(笑)。
U-NOTEという社名には見てのとおり、「-(ハイフン)」が入っています。率直に言ってしまうと、これは失敗だったかもしれません。
社名にハイフンを入れるとこうなる
■「U」と「NOTE」が分裂して捉えられるため、エゴサしづらい
■「ー」「−」「-」のようにハイフンの表記が複数あり、社名の表記が統一されにくい
■電話など口頭で社名を伝える際に説明が難しい
細かいことではありますが、これらの細かいストレスが日々発生するので、正直おすすめしません。