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初めての転職、従業員3000人規模の企業からスタートアップに入社するまで

自社サービス利用率が高くサービス愛の強い人、それが2022年4月に機材戦略部へ入社をした伊藤さん(29歳)です。「GOOPASS STORE」(中古カメラ販売ECサイト)で機材を購入し、「GOOPASS」では毎月のようにカメラレンタルをする伊藤さんは、かつて大手国際物流企業に勤めていました。

初めての転職でスタートアップ企業を選んだ理由や葛藤を、同じ課題を抱えている方にも参考になるよう紹介します。

「運んでいない物はないかも」ペンギンや化粧品原料……あらゆる物流を目にしてきた6年間

-伊藤さんは前職でどのような仕事をしていたのでしょうか。
大学を卒業してから6年間、企業の国際物流をアレンジする営業をしていました。いろいろな世界を見るために多種多様な業種と関わる物流業界を選択して、あらゆる業界の物流に携わらせてもらいました。

誰もが知る商品やブランド品や化粧品材料など、縁の下の力持ちの商品が多く、この会社に入らなかったら知りえなかった商品や企業との関わりができました。変わり種でいうと、動物園間の移動ですかね。ペンギンやサーバルといった動物の輸送も担当して、なかなかできない経験をさせてもらったなと思います。

転職は頭になかった……コロナ禍で変化した心境

-転職のきっかけは何だったのでしょうか。

人間関係が良い職場ですし、仕事にも慣れていたのでこのままこの会社にいるんだろうなと思っていました。しかし、コロナ禍で物流業界は激変しました。今でこそ日常を取り戻しつつありますが、当時は旅客便の運航停止や船のコンテナ不足で混乱状態でした。外部環境によって自分の働き方が大きく変わり価値観が変わりました。

「会社に依存する働き方は止めよう」と実感したように思います。クライアントの業界によっては、コロナ禍で一転し、かなり苦しい状況に追い込まれている企業もありました。私自身も会社に依存をしてぶら下がっていたのかもしれないと考えを改めて、できるだけ自分らしく楽しく仕事をしていきたいと思い、転職活動を始めました。

大企業からスタートアップ企業に転職する不安

-大企業からスタートアップへの転職に不安はありましたか。

不安はありました。もともと転職する人が少ない会社にいたので、転職へのハードルは相当高かったです。しかもスタートアップ企業へ転職をする人は周りに誰もいませんでした。そんな中、一番身近な人である妻が業界変化に合わせて、ブライダルプランナーから全く違う医療系の事務職に転職活動を成功させました。その様子を見ていて、転職はスタンダードなんだなと実感しました。

-奥様の転職活動を見ていて背中を押されたんですね。

はい。転職を決めてからの行動は早かったです。社会人になってから写真撮影にハマって、仕事のモチベーションになるほどカメラが好きなのでカメラブ以外の企業は見ていなかったです。

カメラブの「GOOPASS」という機材レンタルサービスはもともと使っていて、良いサービスだなと思っていたので、インスタで求人募集を見て即座に応募をさせてもらいました。

-面接時のカメラブの印象はどうでしたか。

カメラブは大型資金調達を実施していて大手企業との取り組みが活発で、なにより私自身がサービスを使っていて素晴らしいと思えるので安心感がありました。

面接に進んで代表と話したところ、夢があって実利も伴っている印象がありました。カメラ関連の会社で成長をしている会社は他にないだろうと思い、えいや!と転職をしました。

個性豊かなメンバーに、チャットツール、待っていたのは驚きの毎日

まるで、大学生時代に戻った気分

-カメラブの雰囲気を教えてください。

転職して思ったのは、語弊があるかもしれませんが大学生に戻ったような気分なんです。大学時代は髪の毛を染めて、1年間休学をして半年間アルバイトを3つ掛け持ちでお金を貯めてマイアミに語学留学をしたり、留学先で出会った仲間とインドのガンジス川を見に2週間旅行をしたりと思い立ったら行動する自由と開放感を味わっていました。

「社会人になったら好きなことはプライベートの時間だけで楽しむ」そう割り切るものだと働いていましたが、趣味のカメラに携わる仕事ができるのは、当時の自由さや変化を楽しむ学生のときの感覚を思い出させます。

-カメラブのメンバーに対する印象はどうでしたか。

私が在籍する機材戦略チームはアルバイトの方たちがたくさん活躍してくれています。芸術系の大学に通っていて奇抜なヘアスタイルのメンバーもいるので、今までスーツで働く世界にいた人間からすると全然違います。職場は同年代、もしくは自分よりも若い方が多いので、ふとした雑談も楽しいんですよね。チーム管理をする立場なのでメリハリをつけながら、今まで培った社会人経験を生かして過ごしています。

-今までは年上の方が多かったのですね。

はい、同年代がほぼいなかったです。役職者は40代以上が圧倒的に多かったです。今は同じ歳の方が上司なので最初は驚きました。マネージャーの稲森さんはミスチル好きの、とても親近感がわく話しやすい方です。日々責任を持ってチームを先導している稲森さんの力になれたらなと思います。

「好き」が仕事になる幸せ

-具体的に伊藤さんはどのような仕事をされていますか。

私は「GOOPASS」で仕入れる備品や機材の選定、購入業務に携わっています。今の仕事は普段からカメラに触れる環境なので全部が楽しいです。中でも機材の入荷が楽しみで、新商品の入荷時はユーザーとしてレンタルをしています。「早く撮影してみたい、どんな写真が撮れるのだろうか」そんな気持ちを胸に、ユーザー視点をもって仕事をしています。働くときに気が重くなる時間って誰にでもあると思うのですが、そういった心的負担も感じないんです。

撮影体験を身近にする環境構築にチャレンジ

-今後挑戦したいことはありますか。

カメラ撮影を楽しむ人を増やし、カメラ文化を広めたいです。例えばユーザーが購入したカメラをレンタル運用できるプラットフォームなど、撮影体験を身近にするための環境構築や海外展開にも携わりたいです。

機材戦略マネージャ―の稲森さんに伊藤さんの人柄について伺ったところ、「伊藤さんはチームの中でトップクラスに自社サービスを理解してくれている印象があります。自社サービスを愛してくれているからこそ精力的にサービス改善に努めてくれるので、感謝しかありません」このように答えてくれました。

伊藤さんは好きなカメラを仕事にできる気持ちを「なんだか今は大学生の時に戻ったように心が自由で楽しんでいます」と表現してくれました。学生時代の枠にとらわれない発想や自由なマインドに、6年間大手企業で培った社会人基礎力があるからこそ今を楽しめている印象を感じました。

伊藤さん「石橋をたたいて大丈夫だと思ったら突っ走るタイプかもしれません(笑)」

おっとりしていそうでフットワークが軽く、勢いのある伊藤さんの行き先が今後も気になります。

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