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サービスデザイン部では、事業成長に貢献できるデザインを実現するために、独自の評価制度と文化を築いてきました。評価は単なるアウトプットの量やデザインの美しさだけでなく、事業の成果と個人の成長の両方を大切にしています。デザイナーが幅広い役割を担いながら成長できるような環境を整えているのが特徴です。
サービスデザイン部 部長の岡本さんに、評価制度やサービスデザイン部ならではの文化をお伺いしました。
プロフィール
岡本 くる美
入社後2年間「ポイントタウン byGMO」のデザイン業務を担当。その後ポイントシステム構築支援サービス「GMOリピータス」立ち上げに参画し、約5年間リードデザイナーとして各ポイントサイトの立ち上げ・運用に従事。採用活動、新人研修、「グループミッション(ぐるみ)」の企画・運営、技術支援等にも携わる。2021年サービスデザイン部長就任、現在はDesignOps全般に従事。
趣味:音楽鑑賞、ライブ鑑賞、動画視聴、ゲーム、散歩。
四半期と年次、2つの評価の視点
──デザイナーの評価はどのように行っているのでしょうか?
評価は、四半期ごとの事業・チーム成果と、年次での成長評価という2つの軸で構成されています。
四半期評価:事業成果に基づく評価
──まずは四半期評価について教えてください。
四半期ごとの評価では、担当している事業のKPIや売上といった定量的な成果をもとに判断します。
たとえば「MAU(マンスリーアクティブユーザー)の増加」や「施策によるKPI改善度合い」が評価の基準です。職種を問わず、エンジニアやディレクターと同じ基準で評価される点が特徴で、デザインの出来栄えやアウトプット数だけではなく、事業へのインパクトを重視します。
──デザイナーも、他職種と同じ基準で評価されるのですね。
だからこそ「自分の仕事が事業成長にどうつながったのか」を意識しながら取り組める仕組みになっています。
年次評価:成長とチャレンジを見つめる評価
──事業成果だけでは測れない部分もありますよね?
そのとおりです。デザイナーとしての成長やスキル向上は年次評価で確認します。四半期ごとに提出する活動報告書をもとに、成長のプロセスやチャレンジの軌跡を振り返ります。
──活動報告書にはどのようなことを書いてもらうのですか?
主に以下のような項目を書いてもらっています。
・携わった施策の背景や目的
・得られた効果とその分析
・実行プロセス(課題設定から改善まで)
・振り返りや次への学び
・業務外での取り組みや気づき
形式は自由で、個性がよく表れます。資料としても「デザインプロセスの可視化」に役立ち、面談での対話の土台になります。
──それをどのように活かしているのでしょうか?
報告をもとにフィードバック面談を行い、これまでの歩みや新しいチャレンジについて話し合います。最終的には年次の総合評価の基盤となり、「デザイナーがどう成長してきたか」を見ていく大切な材料になります。
スキルレベルシート:現在地を把握するツール
──評価以外にも、成長を支える仕組みはありますか?
はい。特徴的なのが「スキルレベルシート」です。これはデザイナーに必要なスキルや行動を可視化したチェックシートで、自分がどの段階にいるかを自己評価できるものです。
──昇格や査定のために使うのですか?
いえ、それはしていません。これは昇格や評価の判定ツールではなく、コミュニケーションのきっかけとして使います。たとえば「UI設計が一通りできる」「チームをリードできる振る舞いがある」といった技術面や行動面の項目を確認し、自己評価と上司の認識を揃えることで課題や強みを具体的に話せます。
結果として、「何ができる/できない」もしくは「どの領域に挑戦したい」などが明確になり、キャリアの方向性も描きやすくなります。
事業フェーズに応じた幅広い役割
──サービスデザイン部のデザイナーは、どんな役割を担うことが多いですか?
当社のデザイナーは、UI設計、グラフィックデザイン、Webコーディング(HTML/CSS)、企画、要件調整など幅広い役割を担います。これは事業のフェーズによって求められるスキルが変わるためです。
・新規立ち上げ期:UI/UX設計や実装力が重視され、迅速なプロトタイプ作成やリサーチ能力が必要。
・成長期:キャンペーンや広告で認知拡大を図るため、コミュニケーションデザインやUI/UXのスキルが必要。
・安定期:既存サービスの改善やリニューアルで、情報設計や運用スキル、場合によっては分析力が求められる。
──幅広いスキルが求められるのですね。
そのとおりです。GMOメディアでは新サービスやプロジェクトが定期的に立ち上がるため、デザイナーは必要に応じて領域を横断する柔軟さを大切にしています。未経験から挑戦するメンバーも多く、学習支援やOJTで幅広いスキルを身につけられる体制があります。
実際、半数近くのデザイナーが未経験入社ながら第一線で活躍しています。たとえば2022年に入社した新卒デザイナーは、入社時は未経験でしたが、日々の業務を通じてスキルを習得し、新規サービスの立ち上げで専任デザイナーとして全工程を担当するまでに成長しました。
素直で前向きな人が集まるチーム
──サービスデザイン部は「雰囲気が良い」とよく言われるそうですが、理由は何でしょうか?
ありがとうございます、嬉しいですね。そう言われる理由は、たぶん仕組みと価値観にあると考えています。
・採用基準:素直さと主体性を重視。同じ方向に向かって努力できる人が集まりやすい。
・横断的なチーム活動:サービスの枠を越えて課題解決に取り組むため、交流やノウハウ共有が活発。(→詳細はこちら:5年で100以上の組織施策。GMOメディア サービスデザイン部の「ぐるみ」の成果と継続する工夫)
・ロードマップ共有:3年後の姿を全員で描き、日々の取り組みに落とし込むことで方向性がブレない。
こうした要素が一体感を生み、自然と「仲が良い」と言われる組織文化につながっています。
さいごに
サービスデザイン部には、成果や成長を公平に評価する仕組みと、挑戦を後押しする文化があります。幅広い役割を通じてスキルを磨き、仲間とともに成長しながらキャリアを築ける環境です。
環境が整っているから安心して挑戦でき、仲間がいるから乗り越えられる——そんなサイクルが自然と生まれています。
ここでの経験は、デザイナーとしての可能性を広げる大きな一歩となるはずです。「デザインの力でサービスを育てたい」「仲間とともに成長を楽しみたい」と考えている方は、ぜひ一緒に挑戦しましょう!