(*本記事はガラパゴスのnoteより転載したものです。)
はじめまして、ガラパゴスで社長室長をしている高橋です。
今は主に財務と広報を担当しています。
ガラパゴスは9/1に10.8億円の資金調達をリリースし、これから事業拡大に向けて仲間集めに注力します。
そこで今回は、ガラパゴスの魅力と目指す世界について、私なりの言葉でお伝えできればと思います。
目次
- 0. ガラパゴスの提供するAIR Designとは
- 1. 目指す世界に彩(いろどり)はあるか
- 2. 勝負する市場は十分に大きいか
- 3. 仲間集めに全力投資
- 4. 自由な働き方とSDGs
- 5. 経営を支えるステークホルダー
- 6. おわりに
0. ガラパゴスの提供するAIR Designとは
AIR Designは、主に広告用のクリエイティブ(バナー・LP・動画)を必要とするクライアントに対して、AIやデータに基づいた制作プロセスで、高品質なクリエイティブを短納期で提供し、さらには運用結果を元に改善を繰り返す一連のデザイン提供サービスです。
ツールのみを提供するSaaSではありません。プランニングの提供からクリエイティブの制作までワンストップで請け負う、月額のサブスクリプションモデルです。
1. 目指す世界に彩(いろどり)はあるか
これは私がスタートアップで働く上で、一番重視していることです。
スタートアップの存在意義は、社会課題の解決です。
スピード×テクノロジーのインパクトで、政治や大企業ではなかなか解決できない世の中の負を壊しにいくものです。
ただし、課題を解決した結果が元々ある市場の価値を奪うだけであったり、物理的に便利になるだけなことも少なくないように思います。
私はこれを「モノトーンな世界」と呼んでいます。
目指している世界がモノトーンだと、高いモチベーションを長続きさせる自信が私にはありません。
課題の解決が、人の生きる活力や、新しい価値の創造につながっていること。
目指している世界に色鮮やかな「彩」があることが、長く走り続けるためには必要だと思っています。
ガラパゴスの掲げる企業理念には、この「彩」があります。
デザインという産業のプロセスに潜む様々な課題を、テクノロジーで解決することにより、デザインに関わる人々が創造的な営みに専念できる世界。
ルーチンワークは省力化され、データから学んだクリエイターが創意工夫したデザインを、多くのビジネスが活用して価値を生み出していく。
それはとてもヒトらしい、個性と可能性に満ちたカラフルな世界であると、私は信じています。
2. 勝負する市場は十分に大きいか
とは言え、いくら理念が高尚でも、はじめから彩のある世界を創れるわけではありません。
それだけの影響力を持つためには、今ある市場で勝てるビジネスモデルを作ること、その市場が十分に大きいことが必要です。
これはモノトーンな世界と同じです。
ガラパゴスがAIR Designで現在取り組んでいるWEB広告デザイン市場の規模は約3400億円です。
これだけでも上場は狙える市場規模がありますが、印刷などオフラインの広告を合わせたデザイン市場は約9400億円。
セールスや人材採用、PR、IR、アプリなどのデザインを含めた市場は約10兆円、世界で見れば160兆円の市場があります。
どのデザイン市場もいまだ変革が起きておらず、抱えている課題の本質は同じであり、AIR Designの仕組みで解決可能です。
今回のガラパゴスの資金調達は、調べたかぎり国内のデザイン業界では過去最大規模でした。
海外を含めて見ても、Adobeのようなデザインツールのイノベーションは顕著ですが、制作工程を含めたデザインプロセス全体を変革する動きは見られません。
これだけの規模の市場が、ほぼ手付かずで残っているわけですから、勝機は十分にあると考えています。
3. 仲間集めに全力投資
AIR Designが提供するデザインに関する一連のバリューチェーンを強化するために、今回調達した資金の多くを人材採用・組織拡充に投下します。
①DEMANDサイド:新規クライアントを獲得するセールスチーム、クリエイティブ運用のプランニングを担うカスタマーサクセスチームを拡充するとともに、外部の広告代理店や販売代理店との連携を進め、ネットワークを構築するビジネスデベロップメントの役割も必要になります。
②SUPPLYサイド:AIR Designのプロセスを活用してクリエイティブを制作するリソースの拡充が急務で、ガラパゴス内の社員・アルバイトとしての採用はもちろん、外部のデザイン事務所や印刷会社、フリーランスとの連携も強化していきます。
③PRODUCTサイド:デザイン制作プロセスの改善・効率化を担う現行システム「AIR Process」の継続開発に加え、データに基づく分析・プランニングをSaaSとして提供する「AIR View」の新規開発を展開するため、エンジニアとプロダクトマネージャーの拡充が必要です。詳しくはCTOの細羽が書いた下記noteをご参照ください。
この3つの領域に加えて、組織の急拡大を支える人事・採用チームも複数名の増員が急務であり、経理や広報PRを担う人材も不足しています。
どの領域においても、マネジメントから現場の第一線メンバーまで幅広いポジションを募っておりますので、ぜひ下記リンクよりお気軽にご応募ください。
4. 自由な働き方とSDGs
ガラパゴスでは、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年3月以来、フルリモートでのフレックスな働き方が定着しています。
2020年4月以降のテレワーク率は平均98.3%という驚異的な数字で、かつこの間にAIR Designの導入社数は大幅に伸長。
事業の成長と自由な働き方が両立できています。
また、メンバーの半数近くが東京以外に住んでおり、北海道から九州までじつに津々浦々、職種もセールスからデザイナー、コーポレートを問わず全国に点在しています。
UターンIターンで地方に移住したメンバーも多く、特に子育て世代の女性にとっては、場所と時間を選ばずに働ける意義は大きいと感じています。
そしてこのような自由な働き方と、冒頭に述べたガラパゴスの企業理念を併せて考えると、今後の企業経営において重視されるSDGsの目的にも適っています。
プロセスとテクノロジーでデザイン産業を根底から変革し、経済成長を実現する一方で、デザインに関わる人々に自由でヒトらしい働きがいを提供し、性別と居住地によるビハインドを無くし、地域経済の活性化にも繋げることができるからです。
ガラパゴスの目指す彩のある世界がスタンダードになることで、世界がもっと良くなります。
その一翼を担うことには、人生をかける価値があるのではないでしょうか。
5. 経営を支えるステークホルダー
ここまでガラパゴスの目指す世界をお伝えしてきましたが、たどり着くまでにはとても高い山を越えねばなりません。
まだまだ未熟な私たちだけでは心もとなくもあるのですが、そこは今回出資いただいた株主の皆様を中心に、強力なサポート体制を築いています。
本ラウンドをリードしたSTRIVEさんとarchetype venturesさんは、共に高いハンズオンの手腕を誇っており、数々のBtoB領域のスタートアップを上場までサポートした実績があります。またarchetypeさんは前回のPreAラウンドからの追加投資であるため、ガラパゴスの経営への信頼性も担保していただいています。
追加投資という点では、みずほキャピタルさんとGlobe Advisors VenturesさんからもPreAに続きしっかり投資していただいています。
みずほさんは銀行系のVCとしてはかなり大きめなコミットメントで、顧客紹介をはじめとする積極的なシナジー創出にも頭が下がる思いです。
Globe Advisorsさんは国内有数のヘッジファンド「アキトキャピタル」のVC部門で、上場株投資の豊富な知見に基づいた厳しい目線はとても貴重です。
新たに参画いただいたシニフィアンのTHE FUNDさんとDIMENSIONさんも強力なパートナーです。
シニフィアンさんは元DeNAの小林さん、元mixiの朝倉さん、元Goldman Sachsの村上さんの知見の深さは言うに及ばず、特にレイターステージの成長支援に注力している彼らが、シリーズAの段階から参画することは異例であり、中長期目線での戦略を考える上で非常に心強い存在です。
DIMENSIONさんは戦略コンサル「Dream Incubator」のVC部門で、こちらも豊富な戦略支援の経験と幅広いネットワークによるサポートが期待できます。
そして国内トップクラスのクリエイティブファームであるTHE GUILDさん。
共同代表である深津さん・安藤さんをはじめ、デザイン業界で中心的なプレゼンスを誇る彼らに賛同いただけたことを、とても意義深く感じています。
AIR Designはこれまでのデザイン業界の常識を壊し、変革していくことになるため、思想としては異端に近い存在です。
業界を巻き込むために必要なクオリティや信頼を築いていくために、彼らの助力は必要不可欠であると考えています。
またPreAラウンドの投資家として、カカクコムや弁護士ドットコムなどでの事業経験に裏打ちされたACCORD VENTURESさん、日本のベンチャー業界を牽引してきたグロービスさん、国内VCの草分けである三生キャピタルさんにも、引き続きサポートをいただきます。
社外取締役には上述したarchetypeの中嶋さんに、ラクスルをはじめ多数のスタートアップを成功に導いてきた守屋さん。
監査役には元じげん創業メンバーの海野さん。
経営顧問として元ローランドベルガー日本会長の遠藤さん、元レノバCFOの森さんにご参画いただいています。
このように多様かつ強力なステークホルダーの皆様にお力添えをいただきながら、目指すべき世界の実現に向けて邁進いたします。
6. おわりに
ここまで、ガラパゴスの魅力を私なりの視点で語らせていただきましたが、私たちはまだシリーズAのステージです。
当然ながら、課題を山ほど抱えており、この先も大きな壁に何度もぶつかり、チャレンジすることになると思います。
しかしその壁を乗り越える過程にこそ、スタートアップとしての醍醐味があり、このステージでしか得られない成長の機会があります。
そして来年の末頃には、次のラウンドを実施してさらなるステージへアクセルを踏み込む計画を持っています。
このnoteを読んで、ガラパゴスに興味を持っていただけたならば、ぜひ力をお貸しください。
正式な採用応募に限らず、カジュアルなSNSでのご連絡もお待ちしております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ガラパゴス 高橋