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グロービスで技術組織をゼロから作ってきた1年を振り返る

こんにちは、末永です。こちらはグロービスアドベントカレンダー1日目の記事です。

グロービスに入社して早いもので1年と少しが経ちました。入社した当初は正社員でコードを書くエンジニアは他におらず、社内で触れるプロダクトコードも何もなかった状態でした。グロービスのGithubアカウントの開設から始め、プロダクトを開発し、採用を進め、今ではグロービスのGithubのメンバー数はオフショアのメンバー含め70を超えています。国内のエンジニアのみで数えても20名を超える規模になってきました。この記事ではグロービスの技術組織の成長の1年について紹介したいと思います。

まずは自分たちで触れるプロダクトが必要だった

非エンジニア組織にエンジニアが初めて入る場合、自分たちが触れるプロダクトがないことが往々にしてあると思います。グロービスでもまずは自分たちが触れるプロダクトを手に入れる必要がありました。

私自身これまでいくつかサービスを立ち上げてきた経験もあり、1人でもプロダクトを立ち上げれるだろうと思いながら入社をしたのですが、今回は早期のプロダクトの立ち上げを目指してベトナムのオフショアを利用してチーム組成を行いました。すぐに15名ほどの開発チームが立ち上がり、チームビルディングをし、4ヶ月程度でプロダクトが出来上がりました。

振り返ってみると、いきなり15名ほどの開発チームができるというのはすごいことです。オフショアは言語の翻訳が必要となったり解釈を正確に伝える必要があるので、場合によっては思ったほどスピード感が出ないこともあります。ですが、それ以上にコストメリットを生かして早期にプロダクトを手に入れられたのは技術組織の拡大にとっては重要なことでした。

優秀なフリーランスの方々に集まってもらえた

オフショア開発をやりながら取り組んだのがフリーランスの採用でした。昨今ではフリーで活躍される方が増えていたり、副業OK、さらには副業推奨の企業も増えています。フリーランスの紹介会社も多数あり、すぐにフリーランスのエンジニア採用に向けて動くことができます。

オフショアはすぐにでも10名規模のエンジニアチームを組成することができます。正社員採用はさすがに1名の採用までに3ヶ月~半年はかかります。エンジニアの内製化を進める中でそこを埋めてくれたのがフリーランスの方の採用でした。

フリーランスの方々は本当に腕に力のあるメンバーばかりが揃っています。いくつかのベンチャーを渡り歩いてこられた方、リードエンジニアをやってこられた方、中にはCTOクラスの方もいらっしゃいます。そういったメンバーに入っていただいたことでプロダクトの技術選定や技術組織としての魅力も強まり、正社員採用にもうまくつながっています。早期に優秀なフリーランスの方に入ってきていただけたおかげで今の技術組織があると言っても過言ではないと思います。

気づけばリファラル採用が1/3以上を占めていた

今ジョインいただいている業務委託、正社員エンジニアの中にはリファラルでジョインしてきた方が多数います。新しくジョインしてきた方が知り合いを紹介してくれることで組織拡大を進めてきました。これは本当にありがたいことです。それを支えるのはベースとして紹介したいと思える会社だということだと思います。私もグロービスに入ってからというものの、こんなに働きやすい会社だったんだとプラスの印象を持つことの方が多いです。グロービスは家族を大事にする文化が強かったりしますし、この1年でエンジニアにとって働きやすい環境も一気に整ってきています。以下に特徴的な制度を紹介します。

  • リモートワーク / 副業可
  • フレックス制度(コアタイム 14:00-15:00 の 1 時間)
  • フリーアドレス(快適なカフェスペースとフリードリンク)
  • 自己啓発支援制度 / 書籍購入支援制度(最近電子書籍も可能になりました)
  • エンジニアが自由に触れるAWS環境の提供
  • MacBook Pro15インチ、ワイドモニタディスプレイ支給
  • コードレビューを丁寧に実施し、綺麗なコードを目指している
  • 必要な社外勉強会、学会(海外も含む)には業務として参加可能(参加だけでなく発表も可能)

今でも積極的にエンジニアが働きやすい、アウトプットを出しやすい制度について議論を重ねているところです。

自発的に開催される社内勉強会

グロービスではエンジニアが自発的に以下のような勉強会を開催して技術強化を図っています。

  • Pythonでの機械学習勉強会
  • iOSアプリ開発勉強会
  • React勉強会
  • テーマ自由なエンジニアLT会

エンジニアLT会では毎回各メンバーが興味のある内容や自身が担当している領域の技術共有の観点にて発表を行っています。参加者はエンジニアメンバー以外にも公開しており、多数の非エンジニアメンバーも興味を持って参加しているのが特徴的です。エンジニアLT会では全員が発表することを推奨しており、フロント、バックエンド、インフラ、データ系など多方面のナレッジのシェアができています。

これ以外にもグロービスでは知の創造勉強会と呼ばれる先進的な取り組みをされている有識者の方やベンチャーの経営者などを招いた勉強会に参加することができます。社会人向けの教育に強いグロービスだからこそだと思いますが、社内で共有される情報からもいろいろな学びが入ってきやすい環境だと思います。

技術チームのカイゼン活動

今ではグロービスの技術組織は複数のプロジェクトに分かれてきているので、月に1度エンジニア横断で集まって以下の観点でのカイゼン活動についてMTGを行っています。

  • 品質向上
  • 生産性向上
  • 技術力向上
  • 発信向上

それぞれの観点に関して、先月何ができたのか、そして今月何ができるのかを可視化していくことで着実な技術組織としての強化を進めています。このMTGからこのアドベントカレンダーを開始することが決まったり、新しい制度策定に向けて動き始めたプロジェクトもあり、エンジニアの働きやすさを高めていくための重要な役割を担っています。

「非」技術チームのカイゼン活動

最近新しく取り組みを開始したのが 「非」技術チームにエンジニアが積極的に絡みに行くといった取り組みです。

  • マーケティングチーム X エンジニア
  • オペレーションチーム X エンジニア
  • コンテンツ開発チーム X エンジニア
  • 営業推進チーム X エンジニア

Googleには20%ルールというものがあります。グロービスでも20%ルールのような形で新しいチャレンジに取り組む機会を作るためこのような取り組みを始めました。ただし、やみくもに20%ルールにするのではなく、エンジニアの本分は誰かの課題を解決してこそ、という部分があるのでまずは身近な人がどういう点に困っているのか、エンジニアがそれをどう解決できるのかを理解できるきっかけになればと思っています。

また、これからグロービスが本当の技術組織になっていくには、各ファンクションにエンジニア的課題解決が必須と捉えています。マーケティングはオートメーションされるべきですし、オペレーションも自動化できる部分は自動化する、教育コンテンツは最高の学習体験提供するにはどうすべきかをトライアンドエラーで研究開発する必要があります。その足がかりとして、今回エンジニアがイニシアチブを持ってこれらチームに関わっていくという動きを開始したという背景もあります。まだ始まったばかりですが大変楽しみにしている取り組みの一つです。

以上、簡単にグロービスで技術組織を立ち上げてきた話をまとめてみました。この1年でここまでの成長をとげれたのがグロービスがこれだけ新しい取り組みに対して寛容であること、技術組織の拡大がグロービスにとっても重要なテーマの一つであることが大きな理由だと思います。意思決定も早く物事も合理的に進みます。まだまだグロービスは拡大のフェーズですので一緒に教育の新しい形、そして素敵な技術組織を一緒に作っていけるメンバーを募集しています。

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