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「60歳でもまだ本気でやりたいと思う自分を発見した」某大手IT企業のアジア統括からGLを選んだ宇野さん

2022年まで某大手SI企業のアジア統括を務めていた宇野さんは、60歳をきっかけに新しいキャリアに進むことを選択し、GLナビゲーションに入社を決めました。

そんな宇野さんのこれまでのキャリアとGLに入社した理由、変化を大事にしているGLで宇野さん自身がどのような変化をしたのかについて、お話を伺いました。(聞き手:GLナビゲーション 代表取締役社長 神田 滋宣)

  • 宇野さんのプロフィール

某大手SI企業に入社。台湾6年、シンガポールに10年駐在し、一貫してアジア向けのITビジネスに取り組む。営業、マーケティング、事業企画、事業管理、経営全般と幅広い業務を担当。アジア地域の副代表や中国企業との合弁会社の副会長などを歴任し、2019年には某大手SIerアジアの代表を務めた。現在は日本の中堅IT企業のグローバルビジネスアドバイザー行っている。

■1985年に某大手SI企業に新卒入社した宇野さんのキャリア

――宇野さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

私は、1985年に新卒で某大手SI企業に入社しました。当時、日本経済新聞社が優良企業ランキングを発表していて、1位がトヨタ自動車、2位が前職でした。私の妻が2つ年上で先に某大手SI企業に入社しており、妻より良い会社に勤めようとしたらトヨタ自動車しか選択肢がありませんでした(笑)。2023年においても世界を代表する自動車メーカーとして君臨していますが、私に見識がなく、自動車メーカーがそこまで成長すると思っていませんでした。妻はシステムエンジニアとして働いており、別の土俵で仕事をしたいと思い、海外での仕事を希望し、無事に海外での仕事に就くことができました。

――元々、海外経験が豊富だったんですか?

英語が話せないどころか、入社するまで海外に1度も行ったことがありませんでした(笑)。配属面接で「アタッシュケースを持って、成田空港から颯爽と海外出張する自分の姿が浮かびます」とアピールをしたら韓国担当になりました。約6年間で30回ほど韓国に出張しましたが、当時の韓国の国内情勢や経済環境は今とは比べものにならない状況でハードな海外出張でした。

韓国での経験を見出され、他のアジア諸国でのプロジェクトにも声が掛かり、台湾駐在が決まりました。今度は国内大手百貨店の台湾進出を支援するプロジェクトでした。

台湾から帰任すると活動範囲がアジア・パシフィック地域に広がり、東南アジアにある某大手SI企業の拠点を通じて各国にITシステムやサービスを販売するのが業務内容でした。その6年後、シンガポールの地域本社機能を立ち上げる話があり、リージョナルマーケティンググループのヴァイスプレジデントのような役割として6ヵ国60人くらいのメンバーをマネジメントしておりました。

最後は2018年から某大手SI企業のアジア地域本社で3年間ほど社長を務めました。

■某大手SI企業のアジア地域本社の社長まで務めた宇野さんがGLに入社した理由

――グローバル、特にアジアを軸にして様々なご経験を積まれてきたということで目まぐるしいご経験ですね。そのようななか、GLナビゲーションを知ったきっかけを改めて聞かせてください。

複数登録した転職サービスのひとつからGLナビゲーションを紹介されて、求人票にあった「グローバル人材の育成」というキーワードにピンときました。私がグローバル人材と言えるかどうかは別にして、もしかしたら何かしらの価値を感じてもらえるかもしれないと。

――入社を決めた理由は、「教育」という部分なのでしょうか?

私が前職を退職したときの自慢の一つとして、Facebookの繋がりの半数以上が外国人だということでした。海外の方とのネットワークは、会社人生における私に残された財産だと思っています。それを日本にいながら、世界各国、しかも若者の支援ができることに興味を持ちました。もしかすると私のノウハウが少し活きるかもしれないと、そんな思いでした。

■入社後の変化「自分はまだ本気でやりたいと思っていることに気づいた」

――GLナビゲーションは「変化」を大事にしている会社です。宇野さんは、入社後、ご自身のなかで変わったと感じる部分はありますか?

まだ本気でやりたいと思っている自分がいることに気付かされましたね。今振り返ると恥ずかしい気持ちもありますが、就職活動中は「社会貢献したい」と言っておりました。もちろんその気持ちに嘘はありません。ただ、GLに入社して実際に皆さんと働き始めて、いつの間にか仕事にのめり込んでいる自分がいました。周りが一生懸命やっているのを見て、自分でも不思議なくらいのめりこんで仕事をしています。社会貢献を綺麗事とは言いませんが、自分の第2の人生を、客観的に世の中に立つなら使ってくださいというのは失礼だなと感じました。

スケジュールだけを見ると妻もびっくりしています。「夕飯を食べる時間もないじゃん!」と、一時期は家庭不和にもなりました(笑)。一生懸命作ってくれている夕食は時間を取ってしっかり食べようと決めています。

自分も一戦力として役に立たなければならない、自分の価値を出さなければならないと。もしかすると、前職以上に敏感になっている気がします。上から目線で自分の経験をもとに世の中に貢献していけるものではない。むしろ日々勉強だと感じます。自分の経験は、1日経過するごとに陳腐化していきますよね。経験が残る部分もありますが、持っているだけでは陳腐化します。やはり新しく知識を取り入れていかないと、長く戦ってはいけません。

■入社後、「リスキリング」の必要性を感じた

――本当に共感しますね。経験が蓄積されていくと「これまでの経験を良し」としがちですが、宇野さんには全く感じません。良い意味でご自身のこれまでの経験を一旦リセットしていますよね。今で言う「リスキリング」が当てはまります。率直な質問ですが、ご自身が変化されたきっかけは何があったのでしょうか?

きっかけは、最初に頂いた留学生のキャリアサポートの仕事です。留学生と日々会話をするなかで、「あ、これは自分の経験や知見を活かすだけでは留学生に対して良いアドバイスができない」とすぐに気付きました。自身のこれまでの経験・知見だけでは良いアドバイスはできません。

経営者である神田さんへの素直なリスペクトがあって、自分にできないことをされていて、この人に価値を感じてもらえるぐらい、自分も何かしらを身に着けていかないと、作っていかないと駄目だろうと思っています。

例えば神田さんが社内DXを推進する際、「ツール導入を目的にして、現場の業務をツールに合わせることから始めるほうが早いんです」と仰ってましたよね。前職ではそんなことを言う人はいませんでしたよ。言われた時に「目から鱗」なわけです。形から変える、良いツールがあって使ってみて、良い形に合って、業務が変わった……非常に勉強になりました。

最初にキャリアサポートレッスンからお願いされた際、「これが、まずは出発点です」という渡し方をされましたよね。どうなることやらと思っていましたが、この半年〜1年程度でしょうか。気づいたら実際に色々な仕事を任せて頂いて、最初に仰っていた通りになりましたね。

――宇野さんは、リーダーシップもありますし、代表をされていた経験からだと思いますが、私の方針をヒアリングし、意図を汲み取った動きをしていただき本当に助かっています。気がつけば何でもお任せするようになっていました(笑)。いつもありがとうございます。次にGLナビゲーションの特徴について感じることを教えてください。

表現が難しいですが、皆クラブ活動のようにやっているのに、それが仕事になっているのが面白いですよね。ゲーム感覚で仕事をしていて、それが上手く回ってる。神田さんがいつも「とにかくよく喋ろう」と仰っているように、社内でたくさん議論して進めることを大事にしていると感じます。営業チームは本当になんか楽しそうに仕事をしていますよね。

■宇野さんの挑戦 GLを海外展開へ、個人としてはカリスマ講師へ

――部活やサークルのようなノリは大事にしていて、楽しく仕事をして欲しい気持ちがあります。楽しくなんでもフラットに話せる環境や関係をベースにスタートしないと、物事を上手く進めるのは難しいと思っています。宇野さんは、今後GLナビゲーションでどのような挑戦をしていきたいですか?将来のキャリアプランについてぜひ伺いたいです。

最近、キャリアコンサルタント資格の講座を受講していて、将来についてよく考えます。入社のきっかけが「グローバル人材の育成」だったとお伝えしましたが、直近は少し変わりました。GLナビゲーションは現在、留学生が日本で活躍できる人材を就職という一つの切り口からサポートしていますが、就職後も継続して関係性を持てるような、真の意味でのキャリアパートナーになれるような事業に育てていきたいです。あとはやはり、日本人のグローバル人材育成にも貢献していきたいのでグローバルウイング事業(現在はサービス休止中)も復活させたいです。さらに言うなら、神田さんのこの会社を海外展開したいです。

そのためには日本で圧倒的な存在になり、日本をしっかり回せるようにならないといけません。その後、海外展開を目指し、自社の社員がグローバル人材になるための修行の場として作っていけると面白いと考えています。個人のキャリアとしては、カリスマ講師を目指しています。神田さんの方針には反しますが、個人の目標としては、この業界のカリスマ講師になりたいです。留学生向けの支援なのか、もうちょっと幅広げて、キャリアサポートなのか。行列のできる相談窓口としての存在になりたいです。(笑)

――教育サービスというのは、実はすごく自分が磨かれますよね。飽きません。やりがいがあって楽しくて、自分も成長させてもらえる。その人にバリューを出さなければいけないと思うと勉強が必要で、それが凄く良いですよね。

正直、今日はちょっと気が乗らないという日もありますが、講師として話し始めるとスイッチが入ってしまいます(笑)。妻からうるさいと言われるくらい声が大きくなってしまって。やっぱり面白いですよね。

バリューを感じてもらうためには、自分も勉強しなければなりませんし、油断もできません。結果としてカリスマ講師になるというのが1番分かりやすいかなと思っています。神田さんの事業としてはカリスマ講師を作ってはいけないというのは、マネージする立場からするとこれも私は賛成です。ただ講師の立場からすると、なってやろうという気持ちでいるということです。

――GlobalWing事業を運営していたとき、私も同じように感じていました。ユーザの成長をサポートする良き伴走者になりたいと考えていました。しかし、人の成長をサポートしようと思えば思うほど、自分自身が勉強し、実践しなければならないことに気づきます。教育は、共育であると思います。

最近、内定後にもう一度レッスンを受けたいと言われる方がいまして、嬉しいですよね。それが上手く今後の事業に繋がっていくと、会社としても自身のキャリアも広がっていく気がしています。

■シニアは卒業ではない。熱中して取り組めるか

――では最後に、入社を検討している人にメッセージをお願いします。

私がここまででお話したことが全てです。私と同じマチュア世代の皆さんに対しては、キャリアに求めていることは色々あると思いますが、シニアは卒業ではありません。熱中して取り組めるかどうか、そこが重要かなと思います。私はGLナビゲーションに1年いますが、社員一人ひとりが主体となって取り組むことを大切にしていて、そういう仕事を見つけることができたと個人的に思っています。忙しくも幸せな日々を送っています(笑)。

若い皆さんに対しては、クラブ活動の延長線上と言うと誤解があるかもしれませんが、皆すごく楽しく仕事をしていて、それが社会に受け入れられ、事業が成長していることを実感出来る面白い会社です。そういう雰囲気の中で仕事をしたい方にとっては、GLは非常に面白い環境だと思います。

――ありがとうございました!

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