【後編】株式会社ジオコードが求める人材とは|真面目さと好奇心がキャリアを伸ばす | 株式会社ジオコード
創業20年、創業15年目で上場を果たし、時価総額100億円企業を目指す株式会社ジオコード。前編では、原口代表の人生の転機から起業に至るまでのストーリー、そして「やるべき仕事」に向き合う独自の仕事...
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26歳での結婚をきっかけに本格的にキャリアと向き合い、SEOのパイオニアとして市場を切り拓いてきた株式会社ジオコード代表取締役・原口大輔。
地元でフラフラしていた20代前半から、上場企業の代表へ──。人生の転機をどう捉え、どのようにキャリアを積み重ねてきたのでしょうか。
今回は、創業から20年を迎え、時価総額100億円企業を目指すジオコードの原口代表に、起業に至るまでの軌跡と、その裏側にある仕事観・経営哲学を伺いました。
「楽しい仕事を追いかけるより、結果にフォーカスすることが長期的なキャリアには重要」と語りながらも、双方向のコミュニケーションを重視した組織づくりに取り組む原口代表。
営業現場での確かな成果から独立への自信を得て、未開拓だったSEO市場に挑戦した起業家としての歩みから、キャリア形成の考え方と、成長企業で働くことのリアルな魅力に迫ります。
※この記事は前編です。ジオコードで活躍する人材の特徴や具体的な採用基準、求職者へのメッセージについて知りたい方は後編をご覧ください。
原口代表にとって、26歳での結婚は人生の大きな転機でした。
この出来事をきっかけに、それまでの働き方や生き方を見つめ直し、本気でキャリアと向き合うようになります。その後に出会った営業の仕事と、さまざまな人との出会いが、やがて起業への道筋をつくっていきました。
ー起業家としての道のりは、どのような出来事から始まったのでしょうか?
そもそも私が本気で仕事に向き合うようになったのは、26歳のときの結婚がきっかけでした。
それまでは地元で定職に就かず、働いたり働かなかったりという日々を過ごしていて、「ちゃんとしたキャリアを築く」という意識は正直ほとんどなかったんです。
実は結婚は、いわゆる“できちゃった結婚”で、完全に想定外のタイミングでした。
その時点では強い結婚願望も、「絶対に子どもがほしい」という気持ちも、そこまであったわけではありません。
でも、妊娠が分かって結婚することが決まった瞬間に、
「このままじゃダメだ」
「ちゃんと家族を食わせていかなきゃいけない」
という強い危機感が一気に芽生えたんです。
振り返ってみると、これが私にとって人生最大の転機でした。
家族を支える責任を感じて、「ちゃんとしたキャリアを築かなければ」という想いが初めて生まれました。人生で初めて本気で仕事と向き合う決意を固め、「これまでの自分を変えよう」と心に決めた瞬間でした。
ー独立への意識が芽生えた瞬間はいつでしょうか?
通信系企業で代理店営業をしていたときの経験が、私の人生観を大きく変えました。
担当させていただいていたのは携帯ショップの経営者の方々で、皆さん30代前半と私とそれほど年齢が変わらない方ばかりだったんです。
商談の中で
「携帯ショップを5店舗経営しています」
「今は10店舗まで展開しています」
といった話を聞いているうちに、正直に言うと、純粋な憧れというよりは「この人たちにできるなら、自分にもできるはずだろう」という気持ちの方が強かったんですよね。
もちろん尊敬もしていましたが、半分は少しナメていたというか、
「こんな感じの人たちでも経営者としてやれているなら、俺が本気出したらもっとやれるんじゃないか」
と思ったのは事実です。
そういう意味で、「自分にもチャンスがある」という感覚をリアルに持てるようになったのが、この頃でした。ここから、組織の中で出世するだけでなく、「自分で事業を立ち上げる」という選択肢が、現実味を持って頭の中に浮かぶようになりました。
営業現場での成功体験を通じて自信を得た原口代表は、いよいよ独立に向けた具体的な準備を始めます。当時はまだ今ほど注目されていなかったSEOという分野に可能性を見出し、パイオニアとして新たな市場開拓に挑戦することになります。
ー実際に独立を決断したきっかけについて教えてください。
実際には、この頃にはすでに「いつかは独立したい」という気持ちはありました。
ただ、いきなり飛び出しても失敗するだけだろうなと思っていて、まずは今いる会社の中でちゃんと出世しようと決めていました。
平社員のまま独立しても説得力がないし、人もついてこない。
だからこそ、「まずはマネージャークラスくらいまでは行かないとダメだ」と思って、目の前の数字とポジションアップをひたすら追いかけていた時期です。
そんなタイミングで、当時の直属の上司が独立することになり、「一緒に来ないか」と声をかけてもらいました。その誘いに乗って移った先の会社が、いわゆる転職先になります。
その新しい会社は、約20名の組織で、私だけが完全な新参者という状況でした。
周りはすでにチームとしての関係性ができあがっている中で、一人だけゼロからのスタート。正直、最初はかなり不安もありました。
それでも、そこで半年間で5,000万円という大きな売上をつくることができました。
この成果が認められ、入社時は月給30万円だったのが、「ぜひ残ってほしい」と月給100万円のオファーをいただくまでになったんです。
厳しい環境の中でも結果を出せたことで、「自分には本当に実力があるのかもしれない」という確信を持てました。
この経験が、後に独立への大きな一歩を踏み出す勇気を与えてくれたと思います。どんな環境でも、しっかり取り組めば必ず道は開ける──それを身をもって学んだ出来事でした。
ーなぜSEOという分野に着目されたのでしょうか?
SEOとの出会いは、前職時代のお客様がきっかけでした。
その方がSEOを研究されていて、「電話加入権」というキーワードで検索すると、八王子の10人ほどの小さな会社のページが検索結果をほぼ独占している状況を見せてくれたんです。
当時もSEO会社自体はありましたが、積極的に営業をかけている会社はほとんどありませんでした。
ただ、「検索順位が上がれば売上が上がる」という、非常に分かりやすい価値提案ができるSEOは、中小企業にとって夢のようなサービスだと感じました。
これまでの営業経験では、お客様にとってニーズがそれほど高くない商材を扱うことも多かったのですが、SEOは明らかに違いました。
明確な効果が期待でき、お客様の事業成長に直結するサービスだったので、営業としても大きなやりがいを感じられたんです。
20年以上にわたって事業を成長させてきた原口代表には、独自の仕事観があります。
「楽しい仕事」を追い求めるのではなく、結果にこだわり続ける姿勢や、組織における真のコミュニケーションについて語ってもらいました。
ー仕事に対する価値観や、長期的なキャリア観について聞かせてください。
正直に言うと、「やりたい仕事」や「楽しい仕事」というのは、そうそう見つかるものではないと思っています。
たとえ楽しい仕事に就けたとしても、仕事である以上、しんどい瞬間もありますし、飽きてしまったり、つまらなく感じたりすることも必ず出てきます。
だからこそ、仕事のゴールを「楽しいかどうか」ではなく「結果」に置くことが大切だと考えています。
3年、5年、10年と長い時間軸で仕事を続けていくうえで、「楽しい/楽しくない」を判断基準にしてしまうと、なかなかメンタルが持たないのではないでしょうか。
成熟したビジネスパーソンには、「やるべきこと」に真摯に向き合う姿勢が不可欠です。
社内でもよく話すのですが、「仕事は楽しいですか?」と聞かれても、私は絶対に「楽しいです」とは答えません。でも、「仕事を辞めたいか」と聞かれれば、それも全くない、というのが本音です。
やりたいことと現実のあいだには、常にギャップがあります。そのギャップを受け入れながら、目の前の課題に真摯に取り組む。やるべきことを淡々と、目の前のことを一つずつしっかりこなしていく。この姿勢こそが、長期的なキャリア形成において最も重要な要素だと思っています。
ー組織運営において大切にしている価値観はありますか?
よく「風通しの良い会社」という言葉を耳にしますが、多くの人がイメージする風通しの良さと、本当の意味での風通しの良さは少し違うと思っています。
真の風通しの良さとは、双方向のコミュニケーションが機能していることです。
つまり、「会社がどこに向かっているのか」「どのような方針で事業を進めているのか」が社員にきちんと伝わっていること。
同時に、現場からの意見や提案もきちんと吸い上げられていること。これが両方揃って初めて「風通しが良い」と言える状態だと思います。
一方で、「自分の意見を聞いてもらえる会社」を求める人も多いですが、それだけだと一方通行のコミュニケーションになりがちです。
組織全体のことを考えた建設的な意見交換ができる環境こそが、本当の意味で風通しの良い会社だと考えています。
社員一人ひとりが会社の方向性を理解し、同時に現場の声が経営に反映される。ジオコードでは、そんな双方向のコミュニケーションが当たり前に行われる組織づくりを心がけています。
創業から20年を迎えたジオコードが次に目指すのは、時価総額100億円企業への成長です。既存事業の着実な拡大と、M&Aを活用した戦略により、さらなる飛躍を目指しています。
ー今後の成長ビジョンと具体的な戦略について教えてください。
時価総額100億円という目標に向けて、まずはジオコードの「今ある事業」をしっかり伸ばしていくことが第一だと考えています。
現在のジオコードは、以下の3本柱で構成されています。
基本的には、このすべてを伸ばしていくつもりです。なかでもWeb広告事業は、すでに良い仕組みができあがっている領域。
Web広告事業部は現在約30名の組織ですが、最後に退職者が出たのは1年半以上前で、それだけ組織として安定して回っています。マネジメント層もしっかりしていますし、技術を教える人材も揃っているので、「採用を増やせば増やした分だけ成長できる」状態になっているのが強みです。
SEO事業については、AI検索の普及という新しい波をしっかり捉えて、再び成長軌道に乗せていきたいと考えています。AIO(AI最適化)やLLMO(大規模言語モデル最適化)といった分野は、まだ他社もそれほど進んでいないので、この1〜2年で一気に伸ばせる可能性があると見ています。
SFA/クラウドDX事業についても、既存のネクストSFA・ネクストICカードをはじめとしたプロダクトの価値を高めつつ、新機能開発や外部サービスとの連携を強化することで、ストック型の収益基盤をさらに厚くしていきたいと考えています。
そしてもう一つの成長の柱が、M&Aを活用した非連続的な成長です。
技術力はあるけれど営業力が課題という広告代理店やWeb系の会社と組み合わせることで、お互いの強みを活かしながら相乗効果を生み出していきたい。そうした施策を積み重ねれば、時価総額100億円という目標も、決して非現実的な数字ではないと思っています。
ー激しい競争が続くWeb広告業界で、御社ならではの強みはどこにあるのでしょうか?
弊社の競争優位性は、大きく二つあります。
一つ目は、確かな運用力です。
ジオコードは「Google Premier Partner」に加えて、「Ads Operation Badge」という二つの認定を取得しています。直近の認定状況では、このAds Operation Badgeを持っている会社は日本全国で14社しかありません。その14社の中には、電通や博報堂といった誰もが知る大手代理店も入っています。
そのクラスの会社と同じ土俵で認定されているという意味では、私たちの運用力や体制は、客観的にもかなり高いレベルにあると自負しています。
ただ、電通や博報堂クラスのメガエージェンシーは、中堅〜中規模の広告予算の案件には、そもそも入ってこないことがほとんどです。
私たちが実際にぶつかる競合は、もっと小さな代理店であるケースが多い。
つまり、クライアントの規模に対しては“オーバースペックなくらい”の運用力を持っているので、ちゃんと設計して提案すれば、正直かなり受注しやすいポジションにいると思っています。
「このレベルの運用力の会社がこの価格帯で来るなら、そりゃあ勝てるよね」という感覚に近いですね。
二つ目は、幅広い領域をカバーできる総合力です。
業種や広告の種類に偏りがなく、Yahoo!、Google、Meta、アフィリエイト、成果報酬型広告など、本当に多様な手法に対応できるのが強みです。
SEO事業は20年、Web広告事業も16年の歴史があり、広告事業については開始してからずっと成長を続けています。
この長年の経験と幅広い技術力の組み合わせが、ジオコードの競争優位性を支えていると考えています。
26歳の“授かり結婚”を機に人生を大きく変え、営業現場での成功体験を積み重ねながら、未開拓だったSEO市場にいち早く参入した原口代表。
「やりたい仕事」より「やるべき仕事」に真摯に向き合う現実的な哲学と、双方向コミュニケーションを重視した組織づくりが、ジオコードの20年間の持続的成長を支えてきました。
次回の後編では、原口代表が考える「ジオコードらしい人材」の条件や、未経験からでも成長できる環境の秘密、そして求職者へのメッセージに迫ります。
後編は以下からご覧ください。