こんにちは!GCストーリー21卒内定者の町田哲哉です。
就活を進める中で、業界絞りや職種絞り、キャリアデザインに取り組んでいる方は多いと思います。一方で、次のような悩みを持つ就活生も多いのではないでしょうか?
「何となくで業界を絞っているけれど、本当にやりたいのかは分からない」
「企画や営業など知っている職種でしか絞れないので、これでいいのか不安」
僕も悩みましたが、結局業界や職種を絞らずに就活を終えました。自分なりに考え抜き、納得がいく就活に出来たと思います。そこで今回は自分の経験や考えから、同じように悩む就活生に向けて執筆します。
22卒のみなさんは新型コロナウイルスの影響で就活のオンライン化が進み、企業説明会に参加しやすくなったと思います。多くの情報に触れやすくなった反面、情報量が多すぎるあまり「自分は何をしたいのだろう?」と悩みが深刻化したようにも感じます。僕はオンライン就活が本格化する前に就活を終えましたが、時代の潮流も踏まえて「僕だったらどうするだろう」と考えながら執筆しました。少しでも参考になれば幸いです。
目次
- 「やりたいこと」を絞らない就活
- 「やりたいこと」以外に何が大事なんだろう
- 「人」を軸に、改めて就活を始めた
- 今のあなたにとって、「大事にしたいもの」は何ですか?
「やりたいこと」を絞らない就活
僕は就活を進める中、就活支援団体の先輩からこんなアドバイスをよくもらっていました。
「興味のある分野や仕事内容を書き出そう!」
いわゆる「業界絞り」「職種絞り」です。恐らく「就活の軸」を決めるためのアドバイスだったのだと思います。分野や仕事内容から絞っていくことで、「やりたいこと」を軸に就活を進めることが出来ます。
しかし、僕は業界絞りや職種絞りが出来ませんでした。企業説明会でもらうパンフレットを読むと、ほとんど全ての企業・業界が興味深く見えたのです。また、「合う企業があれば長く勤めたいな」と思っていたので、20代で数十年先を見越して「やりたいこと」を決めるのは無理があると考えていました。変化が激しい現代では、数年先ですら社会にどのような変化が起こるか予想できません。にも関わらず、数十年先を考えて意思決定することは不可能だと感じていました。
そのため、先輩から「興味のある分野を教えて!」と言われても、とってつけたような回答しか出来ずにいました。その建前と本心のギャップから「やりたいことって何だろう…?」と悩みが深刻化する一方でした。
就活の軸とはつまり「就活をする上で大事にしたいこと」だと思います。業界絞りや職種絞りを前提に就活を進めると、就活の軸に「やりたいこと」が不可欠になってしまいます。僕の場合は興味のある分野が発散してしまうので、その分だけ就活の軸が増え混乱に繋がります。そこで僕は思い切って「やりたいこと」に固執するのをやめました。
「やりたいこと」以外に何が大事なんだろう?
改めて、僕は就活の軸を考え直す必要に迫られました。「やりたいこと」「興味のある業界・職種」以外で自分が大事にしたいものは何だろうと、自己分析のワークシートを見ながら回顧する日々…。
最終的に、次のようなエピソードを思い出して導かれた答えが「人」でした。
大学2年生のときにインターンで同行させてもらった商談でのエピソードです。商品の海外輸出を目的とした商談で、相手の営業担当者は全員外国の方でした。勢いのあるベンチャー企業同士のため、一切の妥協を許さないピリついた商談会になると思っていました。
しかし、商談は意外にも雑談や冗談を交えた温かみのある時間でした。もちろんお互い自社の利益を追求しているので真面目に交渉を行う場面もありましたが、ピリついた空気は一切ありませんでした。まずは雑談を通じてお互いの緊張感をほぐし合い、上辺ではない関係で話し合おうとする姿勢を感じ取れたのです。
この経験から「仕事には信頼関係が不可欠である」と実感しました。
例えば、あなたが一緒に仕事をしたいと思う相手に、自己利益を優先し上辺だけの関係を築いている会社や人を選ぶでしょうか?本音を言い合える関係でなければ、長続きしないと思います。
これは会社内でも同じだと考えています。先輩や同期、後輩に関わらず、一緒に働きたいと思える仲間に信頼出来ない人を選ぶことはありません。常に腹の探り合いになる関係は強いストレスの原因にもなります。そのような間柄の人とする仕事は、数年も続かないと思います。
「人」を軸に、改めて就活を始めた
就活の軸を「人」だと結論づけた僕は、「一緒に働きたい」「信頼関係を築けそう」と直感的に思える人を探すことにしました。そのためには、とにかく直感を信じて様々な企業の方々と会うしかありません。
しかし、企業説明会に来る方々はその企業の顔となる方であるため、必ず好印象でした。その中から「一緒に働きたい」と思える人を列挙していたら、枚挙に暇がありません。
そこで、特に印象が良いと直感的に感じた企業の方にお願いして、別の社員さんを紹介してもらいました。紹介してもらった別の社員さんからは、「類は友を呼ぶ」と言うように元の人に似た傾向もありましたが、微妙に個々の特徴も感じられました。
気が合う人に会い、紹介してもらい、会った方々全員の平均値を取ることで、その会社の雰囲気を大まかに把握出来ます。
出会った企業の中で、僕にとってしっくりときた平均値がGCストーリーでした。
今のあなたにとって「大事にしたいもの」は何ですか?
就活支援団体の先輩や周囲から「業界・職種絞りをした方がいいよ!」とアドバイスを受けながらも、「興味のある分野は決まっていないし…」「やりたいことは分からないし…」と悩む人は多いのではないのでしょうか?逆に「やりたいこと」が決まっている人もいるでしょう。
いずれにせよ、定石のように語られる業界絞りや職種絞りが大切であるとは限りません。どのようなバックグラウンドであれ、最も大切なのは「自分が一番大事にしたいものを見極めること」だと思います。業界や職種が大事な人もいれば、企業文化や社風を重視する人もいます。まさに十人十色、一人一人異なる価値観を持っています。
そして、この「大事にしたいもの」は不変であるとは限りません。
僕が22卒として就活を始めたら、新型コロナの影響を踏まえて軸を考え直すかもしれません。例えば「安定性」でしょうか。もしかすると21卒のときと同じように「人」を選んで、とにかくオンライン面談を繰り返していたかもしれません。
就活が終わったときに後悔しないよう、「自分が大事にしたいものを考える時間」を大切にしてみてはどうでしょうか?
今回の書き手・町田哲哉(まちだてつや)
1998年、埼玉県生まれ。ニックネームは「まっちー」。高校時代に軽音楽部と柔道部の兼部を始めてから、二足の草鞋を履きがちになる。大学進学を機に宮城県へ引越し、法律学を専攻。部活動・ボランティア・バイトの三足を履きながら、4年次より宮城県山元町で地域おこし協力隊に委嘱され、農家コンサルタントとして活動中。活動ブログはこちら → https://www.tetsuya911.com/
文/町田哲哉 編集/堀駿之介・多田未奈・櫻庭実咲
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