第7弾では、サービス開発部部長の宮崎さんにGameWithが考えるAIについてのお話を伺いました!
インタビュー内で「メンバーによっては、好みでツールを選べるようにしています。」とお話しがありましたので今日は実際に、AIを使ったツール開発についてお話を伺おうと思います!
ーー自己紹介ーー
星:peka2さん、今回はインタビューのお時間いただきありがとうございます!今日は、直近で開発、リリースされたAIチャットボット「AIゲームコンシェルジュ」についてお話を聞かせてください。まずは簡単に自己紹介をお願いします!
peka2:新卒でヤフー株式会社に入社して、そこで10年ほど働きました。ずっとエンジニアですね。その後、2018年にGameWithに入社しました。
ーーサービスリリース!「AIゲームコンシェルジュ」とは?ーー
星:さっそくですが、直近サービスリリースしたAIチャットボット「AIゲームコンシェルジュ」について、どのようなツールなのかを教えてください!
peka2:AIキャラクターが、ユーザーと会話をしながら、その方の好みに合ったゲームを提案してくれるサービスを開発しました。「AIゲームコンシェルジュ」という名前でリリースしています。
ーー着想のきっかけは?「AI時代だからこそ新しいことを」ーー
星:どういう背景から「AIゲームコンシェルジュ」を開発しようと(することに)なったんですか?
peka2:当時、社内で「ゲームのレコメンド」が話題になっていたんですが、単純にレコメンド枠を付けるだけじゃなくて、「AI時代だからこそ、何か新しいことができないかな?」と、ぼんやり考えていたんです。
そんなときに、たまたまネットを見ていて、VRM(3Dアバターのファイル形式)をWebで表示できるということを知りました。
「これとチャットボットを組み合わせたら、AIキャラクターが感情表現もできるし、単なるレコメンドより、もっと面白くゲームを紹介できるんじゃないか?」というのが、一番最初のきっかけでした。
その後すぐに、Claude Codeを使ってプロトタイプを実装してみたところ、4時間くらいでそこそこ動くものができました。それで、そのプロトタイプを持って企画提案に行きました。
説得材料としては、「人から進められたゲームって、ただ宣伝されるよりもやってみたくなるから、AIキャラクターに提案されたゲームもやりたくなるのでは?」という『仮説を検証してみたい』という点を強く打ち出しました。
ーー爆速開発の秘密!Agentic CodingとGPT-5の二刀流戦略ーー
星:「AIゲームコンシェルジュ」を開発するにあたって、どのようなAIツールを用いてどのように開発したか教えてください!
peka2:開発の初期段階では、Claude Codeをメインで使って、ほとんどのコードを作りました。MAXプランのOpusを使って、いわゆるAgentic Codingで進めています。
ただ、開発中にGPT-5が出てからCodexの精度も良くなったので、今はちょっと贅沢なんですが、CodexとClaude Codeの両方を使い分けています。
・Claude Code:シンプルな要件だけど、大量にコードを書いてほしいとき。アウトプットが速い。
・Codex:難しい部分の実装や、実装計画を立ててもらうとき。
という使い分けです。
おすすめゲームを選定する部分では、GameWithが元々持っているゲームデータを使ってRAG(Retrieval-Augmented Generation)を構築しています。RAGの構築にはCloudflare Vectorizeを使いました。
ーー開発で最も苦労した点は?AI時代でも残る人間の役割ーー
星:開発するうえで大変だったことがあれば教えてください!
peka2:今のAgentic Codingって、UIの確認だけは人間がやらないと、まだまだ厳しいところがあるんです。今回、開発にかかった時間の大半は、「VRMが良い感じに動いているか?」という部分でした。
ここは、少し修正しては目視で確認しての繰り返しになるので、これまでの開発スタイルとあまり変わらず、苦労しましたね。
それ以外の要素は、特に困ることはなかったです。
チャットボットのレスポンスにはGPT-5 APIを使っているんですが、当時リリースされたばかりで、まだLLMには知識がなかったのに、ドキュメントを渡せば良い感じに実装してくれるんです。
開発期間は、ほぼほぼ3週間くらいで完了できたと思います。AI以前のやり方なら2ヶ月はかかっていたボリュームだったので、改めてAgentic Codingの凄まじいパワーを感じました。
ーーリリース後の手応え!仮説は検証されたか?ーー
星:実際にリリースした後のユーザーの反応はいかがですか?
peka2:「AIゲームコンシェルジュ」を使っていただいたユーザーが、紹介されたゲームに興味を持ってくれる率が高く出ています。そこは、私たちが立てた仮説が良い形で検証できているので、良かったなと感じています!
ーー「GameWith × AI」に興味を持つ皆さんへーー
星:最後に、「GameWith×AI」に興味を持ってくださる方に一言お願いします!
peka2:AIを使って、私たち自身の開発速度をあげるのはもちろんのこと、今までと全く違う体験をユーザーに提供したいと本気で思っています。
そのためには、旧来の職能形態である「エンジニア」という枠も超えていかないといけないな、と感じています。
AIを使ってゲーム業界を盛り上げていきたい方がいましたら、ぜひ一緒に働きましょう!
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