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「アウトプットを出すことがスタート地点」入社3年目エンジニアが語る"教育フローがないから成長する"ガイアックスエンジニアの秘密

本記事は株式会社ガイアックス開発部所属の西山 凌太さんへのインタビューをまとめたものです。


西山さんプロフィール

2020年にインターンとして入社。TABICA(現aini)のモバイルアプリ開発をはじめとして、複数のMVP開発を経験。2022年に新卒入社をし、引き続き社内外問わず複数のプロジェクトを開発している。Webフロント、モバイル、サーバーサイド、ブロックチェーンなどプロジェクトによってあらゆる技術を使っている。また社内カルチャーを推進するチームにも所属し、エンジニア以外の側面でも社内で活躍中。


ーまずは西山さんの人柄がわかる情報をください!

人柄がわかる情報ですね(笑)趣味は ゲーム、映画鑑賞です。映画はヒューマンドラマが好きです。この映画でどんなメッセージを伝えたいんだろう?とか考察しながらみるのが好きですね。あとは「この映画のサウンドがいいよな〜」とかを考えながら観てます。


ーファッションもお好きだと伺いましたよ

僕が好きなのは70〜90年代の軍服です。その年代に作られた服を通してその裏にある歴史的な背景を聞いたりしながら、服を選んだり着たりするのが好きです。

ゲームも好きでほぼ毎日、仕事終わりにやってます(笑)いわゆるゲーミングPCを持っていて、競技感が強いゲームもやっています。家でやるゲーム以外にもだれかと一緒に謎解き的なゲームをするのも好きです!




ガイアックスに入社するまで

ーガイアックスへの入社経緯を教えてください

社員として入社する前に、2年間インターンとして働いていました。学生時代はシェアハウスに住んでいて、そのシェアハウスのつながりでガイアックスを知りました。


ーそのつながりとはどんなつながりだったんですか?

登場人物が多くなってしまうのですが・・・

現在のガイアックスCPO(コーポレートカルチャー推進室)の宇田川と、ガイアックスの投資先のシェアグリという会社の社長の井手と同じシェアハウスに住んでいたんです。さらに当時インターンをしていたコーチング会社のクライアントがガイアックスだったんですよね。

そんな背景でガイアックスが起業家を輩出する会社であるとなんとなく知っていて、ガイアックスの「フリー・フラット・オープン」のカルチャーに魅力を感じていました。

こんなつながりで、友人の井手に「ガイアックスでインターンしてみたいんだよね」とぽろっと連絡したのが始まりで、そこからすぐに開発部の方を繋いでもらい、インターンとして入社することが決まりました。


ーインターンを始めた当時の技術力はどのくらいだったんですか?

実はガイアックスでインターンを始める前に、半年間、別のスタートアップ企業でエンジニアとしてインターンをしていました。そこでRuby on RailsとVue.jsをゼロからスタートさせて、右も左もわからない状態でプロジェクトに入れてもらっていたので、その程度の技術力でした。

このスタートアップ企業でのインターンをやめたあと、当時興味があったコーチング系のインターンを1年以上やっていて、その後にガイアックスのインターンをはじめているので、若干ブランクもある状態でしたね。


ー実際にガイアックスのインターンを始めてみていかがでしたか?

想像以上に自由でしたね。当時から今も変わらずですけど「あれやれ、これやれ」と言われたことが1度もないんです。僕はインターン入社当時からずっと社員の菊池さんのお世話になっているんですが、僕が興味のある技術の領域に合わせた挑戦をさせてくれるし、やりたいことはほぼ必ず挑戦させてくれました。

ただ長いインターンの中で自分の仕事面だけではなくプライベートも大切にさせてくれる環境であることを実感しましたね。たとえば「5月病でモチベーションが湧かなくて…」と相談したときには「1〜2週間まるっと休んで、思いっきりゲームしてきなよ!」と勧めてくれたり。こういったコミュニケーションを今も変わらず、ずっと取ってくれています。



※インターン入社時からお世話になっている開発部の菊池さん(左)と西山さん(右)


現在担当しているプロジェクトについて

ー西山さんが携わっている業務について詳しく教えてください。

現在は、MVP開発にエンジニアもしくはPMとして関わっています。MVPとは「Minimum Viable Product」の略で、簡単に言うと、作りたいサービスのコア機能を最低限搭載したプロダクトのことをいいます。

たとえばLINEのようなチャットアプリを作りたいとなった場合、どの機能があればファウンダーが求めるアプリにたどりつくのかを作りながら詰めていきます。1対1のチャットができればいいのか、グループチャットができればいいのか、既読機能が必要なのかなど、ファウンダーの方針によって求められるものが異なるので、そこを探りながら、リリースができる状態までの開発をします。


ーMVP開発の難しさはどんな点ですか?

そうですね、やったことがない技術を毎回組み合わせての開発である点に難しさを感じます。まあ、おもしろさでもあるんですけどね!

特にガイアックスに関わるスタートアップ企業は「新しいサービスを作り出そう」の文脈が強いので、既出の似たアプリがほぼないんですよ。僕もいろんなプロダクトに関わってきて「A社のプロダクトのこの部分の開発は、B社のこの部分の開発に似てるね」というのはあるのですが、プロダクトごとに重視されるポイントが異なるので、開発のしかたもガラッと変わるんです。

毎回フレッシュな視点で考えなくてはいけない点が難しさでもあり、おもしろい点でもあります。こういうところがガイアックスだからこそできる経験かもしれません。


ーMVP開発のあとはどんな風にプロダクトに関わるのでしょうか?

これはプロダクトによっていろんなパターンがあります。MVP開発したプロダクトのその後の改良や運用に携わることもあれば、事業検証として活用して、プロジェクト自体がクローズすることもありますよ。


ー今はどんなプロダクト開発に携わっているんでしょうか?

僕は主に、DAOXPanopticonなどの開発を担当しています。

DAOXはガイアックスの自社プロダクトで、DAOの組成から組織の活性化までをサポートするオールインワンツールです。通常DAOの組成には複数のサービスを連結する必要があるのですが、DAOXを使用すればその手間が省けます。これはWebアプリ開発で、ブロックチェーン技術を使用しています。

Panopticon(パノプティコン)は、ガイアックスの投資先である株式会社UTヘルステックのプロダクトで、患者と理学療法士をオンラインで繋ぎリハビリを可能にさせる医療ツールです。インターン生2名と僕で開発を担当していて、主にコードレビューを行っています。

他にも行政に関する、ある施設の入館証のアプリにプロダクトマネージャーとして関わっています。


ー自社プロダクト、投資先と委託案件とクライアントもバラバラなんですね。それぞれ開発の進め方も違うんですか?

そうですね。特に行政が関わる委託の開発案件は他のプロジェクトとは進め方がまるっきり違いました。行政やコンサル会社さんと一緒に勧めていることもあって、スケジュールを組んだり、コスト計算をしたり、テスト報告書を準備するなど、めっちゃ細かくやりましたね。


ーこれが自社プロダクトになると、どのように変わるのでしょうか

ここまで細かくしないことが多いです。社内の話なので、スケジュールなども多少の融通は効きますし、少しくらい不恰好でも機能拡充を優先したりもします。


ーそれらのプロジェクトは全て同時進行なんですか・・・?

はい、同時進行で進んでます。僕はマルチに動きまくってますね。開発時期が重なることも普通で、これが通常運転です。大変ではあります(笑)

僕が初めてプロジェクトマネージャーをすることになったプロジェクトでは、主にクライアントとアプリの中身について詰めていくのが多かったのですが、僕は自分でコードを書きたい気持ちも出てきてしまって、自分の首を絞めちゃっている部分もあるんです。これは少しずつ改善していきたいですね。





ガイアックスの教育体制について

ーガイアックスでの教育や経験は今の自分のどんな力につながっていると感じますか?

丁寧に教える・教わるというのは習慣として身についています。僕自身がガイアックスにインターンで入ったころは分からないことだらけで、社員の北野さんにずっとレビューでコードを教えてもらっていました。だからこそ僕もインターン生には、その場しのぎではない技術の本質を教えたいと思っています。


ーでもぶっちゃけ、ガイアックスって教育体制があるようでないですよね

そうなんですよね、表現が難しいんですよ(笑)

「みんなで一緒にこれをやりましょう」「この技術を体系的に学びましょう」という場があるわけではなくて、あくまでもインターン生側からアウトプットを主体的に出すことがスタート地点になっています。そのアウトプットに対して、なにか理解が足りていない点があれば教えあうというカルチャーは強く根付いています。だからインターン生であっても、自分からその機会を主体的に取りに行く姿勢は必要ですね。


ー入社したばかりのインターン生が、最初からガツガツアウトプットを出すのは難しくないですか?みんな最初からできるものですか?

いや、ほとんどのインターン生は最初からはできていないです。僕の場合は、質問する内容すら分からない状態でした。

でも今振り返ると、質問する内容がわからない原因はアウトプット量が少ないからなんですよね。主体的にコードを書いて、エラーにぶち当たって、その先に問いが生まれてくるものだと思っています。それまでは何を質問したらよいのか分からない段階を誰しもが経験します。ただ僕的には、エンジニアはこの苦しみを乗り越えることが1つの試練だと思っています。


ーその壁を乗り越えられる人と一緒に働きたい?

そうですね。僕たちは、この試練をちゃんと自分の力で乗り越えようとしてくれる人と一緒に働きたいです。

僕らから毎日「大丈夫?」「一緒にコード書こうか?」というコミュニケーションは取りません。その代わりにアウトプット方法の道しるべは置いていくので、それに沿って出してくれたアウトプットに対して、レビューしていきたいです。


ーまずはアウトプットを出す段階にたどり着くことが1つのハードルですね。そこまでにどのくらいの時間がかかるか教えてください。

もちろん人によるので時間で表現するのが難しいのですが、少なくとも専門書籍や教材を1冊終えないと難しいと思います。Flutterなら「Flutter入門書」などです。本を読んで、何かしらアプリっぽいものを、まずは自分で作ってみてほしいです。ここまでやって、ようやく疑問が生まれてくるんじゃないかと思います。僕も実際そうでした。


ーなぜそのような主体的な姿勢をガイアックスでは求めるのでしょうか?

そうですね。最近はAIがコードを書いてくれることもあれば、ネットにいろんなコードを載せてくれるひともいます。運がよければコピペだけで”それっぽいもの”が完成してしまうこともあります。ただガイアックスではこれまで世に出ていないプロダクトの開発にたずさわることが多いため、これらの小手先の技術理解では通用しません。だからこそアウトプットを出して疑問にぶち当たりながら「ここを修正しよう」と思考錯誤してほしいのです。

インターンや社員などで上下関係なく、技術に関する提案もすることができるのが僕たちガイアックス開発部の魅力です。実際に僕もインターンの時から「これを使ってみてはどうか?」と自分で調べプロジェクトに提案していました。みんなでプロジェクトを良くしようとする姿勢を主体的に求められ、それが力になっている実感もあります。


ー西山さんは自身のキャリアについて同世代と比較してどう感じていますか?

実は大学を休学しているので、同世代と比較しづらいんですよ。大学も化学系を専門にしていたのでエンジニアもいなくて(笑)ただ多くの企業では、エンジニアは1つの技術に特化することが求められることが多い気がします。フロントエンジニアとして入社したら、そのWebプロンプトの技術を体系的に学んで色々書くのですが、バックエンドエンジニアとはおそらくそこまで交流しないんですよ。

ただガイアックスでキャリアを積んだ僕の場合、Webアプリもモバイルアプリもバックエンドのブロックチェーンも書くので、対応できるプラットフォームは周りのエンジニアよりは多いんじゃないかと思っています。

あとは技術選定にも数多く携わってきました。この経験は一定数の数を積まないと、クライアントとの会議に混ぜてもらえないものだったりします。同世代と比較するなら、僕は結構がんばってる方だと思ってます。



さいごに

ー今後はどんなことにチャレンジしていきたいですか?

技術に触れる時間が長くなればなるほど、楽しさ度合いが高くなっているので引き続き技術に関われるポジションには就いていたいです。また今の開発部のおもしろさは、ビジネスチームがやりたいサービスやアイデアを、技術を通じて具現化していくことだと思っているので、そのスピードとクオリティを追い求めていきたいですね。そのためには、技術以外のビジネスの理解やチーム・人の理解も大切だと思っているので、全体的なクオリティをあげることに力を入れたいです。


ー最後にガイアックスで求められるエンジニア像について教えてください。

「素直さ」があればいいですね。というのも、素直であることが信頼関係の構築と技術力を伸ばす近道だと僕自身が感じているからです。

現在僕たち開発部はフルリモートでそれぞれ仕事をしています。そのため業務のやりとりはほとんどがテキストコミュニケーションなんですよね。もちろん、適宜通話やZoomで「直接お話ししましょう」とはなるのですが、最初は多少のやりづらさを感じることもあると思っていて。そのなかで成長するために必要なのが、技術が好きで、よいプロダクトを作ることに向き合える「素直さ」なんですよね。できること・できないことを素直に言葉にしたり、新しい言語を学ぶ際に公式のドキュメントを読みにいったり。こういった素直さが信頼と技術力を積み上げる最短の道だと思ってます。なのでまずは素直さだけでいいので、ガイアックスの環境に飛び込んできてもらいたいですね。


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