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あらゆる挑戦ができるから「社会インフラ作り」を目指すCTOになれる

  • 2021年11月11日
  • 最終更新: 2022年2月28日

ガイアックスは、インキュベーション事業を軸とし、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミーの分野に取り組んでいます。起業家やコンサルタントなど、様々な職種がある中の一つにあるエンジニアという働き方。ガイアックスのエンジニアとして働くメンバーやOBのストーリーを紹介する「エンジニアストーリーシリーズ」。

今回インタビューしたのは、株式会社TRUSTDOCKのCTO荘野和也さん。

ファーストキャリアとしてガイアックスを選んだ荘野さん。
その理由は、当時募集が珍しかったマークアップエンジニアの求人があったから。
2015年からはエンジニア発の新規事業「Reactio」に携わり、2016年から本人確認サービス「TRUSTDOCK」の開発をテックリードとして初期フェーズから担当されています。
そこからTRUSTDOCKのCTOになったのにはどのような背景や想いがあったのでしょうか?荘野さんのものづくりに対する熱意や「社会インフラを作る」想いについてもお聞きしました。

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挑戦する社風で育ったから、CTOに挑戦する勇気を持てた

―最初のキャリアにガイアックスを選んだきっかけは何だったのでしょうか?

マークアップエンジニアとしてガイアックスに入社しました。当時を振り返ってみると「マークアップエンジニア」という言葉自体も新しかったし、実際にマークアップエンジニアとして活躍している人も多くなかった時代でした。
その中で、ガイアックスの採用ページの募集欄に「マークアップエンジニア募集」と書かれていて、早くから取り組まれていることを知りました。「この会社すごいな」と興味を持ったことがきっかけです。

―ガイアックスに入社後はどんなキャリアを歩んだのでしょうか?

マークアップエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、バックエンドエンジニア、インフラエンジニアと、各レイヤーでの経験を積みました。
「ものづくりを自分でやりたい」という想いをもともと持っていたんです。だからWebアプリケーションが各レイヤーでどういう仕組みでどう動いているのかを知りたいという目的意識があったんですね。ガイアックスは社内に開発部署があり、内製でアプリケーション開発を行える会社なので、私もそこに身を投じて開発を行える環境があったことが非常によかったです。ガイアックスでの仕事を通じて、それらの仕組みや技術を身につけていくことができました。

―2015年からはエンジニア発の新規事業「Reactio」に携わっていますね。

私がガイアックス在籍中に、新規事業の立ち上げを支援する仕組みができました。これは社内メンバーの誰でも企画化して提案することができる仕組みとなっており、携わったエンジニア発の事業「Reactio」もそこから生まれた事業でした。新しいことにどんどんチャレンジができる土壌で学べたことも、その後のテックリードやCTOに挑戦する気持ちが生まれたきっかけだと思います。


CTOとして”私”が社会インフラをつくる当事者意識が強まった

―2016年から本人確認サービス「TRUSTDOCK」の開発を担当し、ガイアックスからスピンアウト後にはどのように関わり方をしていたのでしょうか?

TRUSTDOCKではプロダクト開発の初期フェーズからテックリードとして参画していました。プロダクト開発において必要となる技術要素を決めたり、APIの設計から初めて行ったりしていました。

―今ではTRUSTDOCKはあらゆる業界のお客様が使うサービスに育っていますね。

ありがとうございます。当時から「どの業界にも広く使ってもらえる、業界で標準的なAPIであること」を目標にしていました。実現するために、APIのインターフェース設計には特にこだわった点です。まずはビジネスドメインを理解し、顧客が抱える課題とそれに対する解決策、その中で登場する概念・言葉について押さえる。また、様々なAPIサービスのインターフェースを研究したり、RESTful APIの概念について理解を深める。開発チーム内でフィードバックし合いながら最良のAPIインターフェースを固める。そんなことを進めていました。

―CTOには2019年に就任します。どのような経緯があったのでしょうか?

TRUSTDOCKでプロダクト開発を行う中で、様々な事業者様から喜びの声をいただけるようになりました。私も良いプロダクトが作れている実感がありましたし、もっと良くできるとも日々思っていました。そんな中でCTOとしてお声がけいただいたんです。それをきっかけに、「TRUSTDOCKが提供するサービスをもっと世に広めて行きたい」、「TRUSTDOCKが課題解決するための技術的な課題を”私”が取り組んでいく」という決意がより一層強くなりました。

―当事者意識がさらに強まったんですね。

そうですね。「社会インフラを作る」ことへの憧れもありました。より便利で正確で、即座に行える本人確認の世界を自分の技術力で構築していきたいと思ったんです。事業についても経営についてもグッと踏み込んで、自分事としてプロダクト開発を進めていきたい。だからCTOになろうと決意できました。

―荘野さんはどのようにTRUSTDOCKの経営に貢献しているのでしょうか?

私が還元できることは技術です。技術スタックは普通だけど、それらを最高レベルの品質に引き上げて作りこみをすることで、より価値のあるプロダクト開発を進められます。常に良いものを作り込んでプロダクトを提供していきたいです。
また、課題解決に対して求められる技術要素(OIDC、FIDO、PKI、etc…)を押さえていく必要があります。事業に直結する技術要素であり、私が主体となって力を発揮していきます。


書いたコードを、チーム全体で見せ合いながらプロダクトをつくり上げる

―CTOとして大切にしていることはどんなことでしょうか?

「標準化」、「セキュリティー」、「変更可能性に強いチーム」の3つを特に重視しています。「標準化」とは、例えばお客様企業が3社いたときに、それぞれ金融業界・人材業界・エンタメ業界のお客様だったとします。このとき、TRUSTDOCKは「eKYCのスタンダード」というように確認に必要な事項を私たちから打ち出す。私たちは「こうして欲しい」という要望をもらって受託開発するのではなく、「こうしましょう」と先回りして提案するイメージです。

―TRUSTDOCKはeKYCのサービス事業者なんですね。

そうですね。セキュリティーもとても大切な価値です。私たちが取り扱うデータは、個人情報など非常に大切なデータです。保管する事業者様にとっても、情報を提供する個人にとっても、センシティブなデータと言えます。重要なデータをセキュアに保つ。これはエンジニアチームが重視していることです。

―神経がすり減りそうですね・・・!

確かにセキュアに保ちつつ利便性も追及するので、チャレンジングな仕事だと言えると思います。おかげで、そこにやりがいを感じるエンジニアが集まってきているから、変更可能性に強いチームがつくれているのだと思います。

―どんなチームになっているのでしょうか?

チームで開発する体制です。テックリードやCTOとして活躍できる力を持ったメンバーが、それぞれが出来ることを増やしていくための体制や仕組みをいかにつくるかを考えてチームをつくっています。書いたコードを、チーム全体で見せ合いながらプロダクトをつくり上げています。

―会社によってはCTOが引っ張っていく体制にしているとも聞きますが、そうではないんですね。

もう私ひとりで何とかできる段階を超えていますしね。それに、弊社のエンジニアのメンバーはひとりひとりがテックリードやCTOとして活躍できる力を持っています。私が引っ張るよりも、それぞれの力を発揮できるチームにした方が、「標準化」や「セキュリティー」といった高い付加価値のプロダクトをつくれると考えています。

―荘野さんは開発はしていないのでしょうか?

いまも開発することはあります。スタートアップでは突発的な問題や、急を要する対応が迫られる状況も常に想定しておく必要があります。ガイアックスであらゆるレイヤーの経験ができたこともあり、TRUSTDOCKの初期の頃から基礎となる部分を含めすべて作ることができました。
そういった経験や、いまも開発をすることで内部仕様の理解も深いと自負しています。

―これからしたいことはありますか?

将来必要となる技術の調査であったり、プロトタイプ実装を行うことで課題解決のヒントや新しい発想の着想のきっかけも生み出したいですね。その他にも、エンジニア組織や開発体制が円滑に回るためのツールチェインを開発するなど、プロダクト開発を安定して効率的に回すための仕組みづくりも絶えず考えていきたいです。


ものづくりへの熱意は消えない。社会インフラをつくるために、技術と経営に向き合い続ける

―最後に荘野さん自身のこともお聞かせください。CTOになった今でもプライベートで開発をしているとお聞きしました。プログラミングに対するその熱意は、どこから来ているのでしょうか?

ものづくりが好きで、自分自身で作ることにやりがいも感じるからです。背景にはエンジニアになるきっかけでもあった「自分でサービスを作って、それを使った人に楽しんでもらえる」経験があります。ものづくりを大切にする気持ちは、当時から変わらないですね。

―ものづくりへの熱意が、荘野さんを開発に向かわせるんですね。

よりこだわってつくることで、たくさんの人に喜んでもらえる。嬉しいですよね。どういう仕組みで物事が動いているのか、技術や仕組みに対する興味が尽きません。だから日々記事をチェックしたり、新しい技術ができたら試してみたり、週末は趣味でプログラミングをやってみたりしています。素振りもするし、自分でサービスを作ってみたりする中で、業務に生かせることもたくさんあるんですよ。すべてが「社会インフラを作る」に繋がっています。四六時中技術のことを考えているし、そのことが楽しいと感じながら日々生活できています。

―これからエンジニアを目指す人にエールをお願いします。

みなさんの目の前には、今では当たり前のようにWebサービスが使われている中で、今後ももっと新しいサービスが出来てくるチャンスが広がっています。今課題となっていることや不便なことをより便利にしてくチャンスもあります。他にも、当たり前になっていることに対しても自分自身のエンジニアリングや技術で新しい発想がアイディアとなって新しい世界を構築していくこともできるはずです。どんどん挑戦していってください。

―荘野さんの挑戦も続いていきますね。

今まさに私自身が関わっているTRUSTDOCKの本人確認サービスも、あたらしい世界を構築しているプロダクトの一つだと思っていますし、そうなっていけるようになりたいです。社会インフラを作れるよう、これからも技術と経営に向き合っていきます。

TRUSTDOCKでは一緒にeKYC市場を作る仲間を募集しています

導入社数No.1のオンライン本人確認(eKYC / KYC)サービスを展開するTRUSTDOCKには、多様な仲間が集まっています。金融や人材、生命保険といった他業界の経験を持っていたり、起業や法務省での勤務経験があったりするメンバーが在籍しています。

TRUSTDOCKでは、そんな経験豊富なメンバーと一緒に、eKYC市場をつくる仲間を募集しています。

「eKYCって何?」「何を目指しているの?」など、気になる方がいらっしゃれば、下記のインタビューページやエントリーフォームをご覧ください。

これからの「デジタル社会のインフラ」を一緒につくりましょう!

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