創業から20年以上経ち、社員のキャリアや経験の量も多様に蓄積されているFLN。
今回は2012年新卒入社であり、お互い唯一の同期である佐藤陽平さんと鳴澤知美さんに、それぞれが歩んできたキャリアや今だからこそ考えることなど、同期ならではの視点で対談インタビューを行いました。
今回の話し手
佐藤 陽平(さとう ようへい)
事業開発部 アドバンスG マネージャー
2012年新卒入社
鳴澤 知美(なるさわ ともみ)
制作技術部 サービスデザインチーム リーダー
2012年新卒入社
本日はよろしくお願いします! さっそくですが、お2人のキャリアを改めて簡単に教えてください。
◆鳴澤さんのキャリア
鳴澤:入社からこれまで、営業部門からシステム部門、管理部門まで幅広く仕事をしました。2年周期でほぼ全部署回ったかな。希望して異動したものもあれば、組織戦略上での異動もあります。現在はサービスデザインチームという新設されたチームのリーダーとして、デザイン思考を元に事業の最適化を図る業務をゼロから立ち上げています。
◆陽平さんのキャリア
陽平:僕は鳴澤とは対照的に、コロナ禍以前はずっと法人営業一本で、約10年異動はありませんでした。営業をずっと楽しんでやっていたわけなんだけど、やっぱり日本全国行脚が超楽しかった! 47都道府県すべて出張で網羅したね。当時は独身だったから、いくらでも家を空けることができたし、やった分だけ結果も出てきたから、楽しくて仕方なかったなぁ。現在は法人営業に10年携わった経験を活かし、パートナー企業に対してさらなる事業拡大を提案し経営のサポートをしています。
同期でも、全く対照的なキャリアのお二人ですね! 実際のところ、「異動したかった」「この部署にずっといたかった」などを考えたことはありましたか?
陽平:僕は法人営業が楽しかったから異動したいとかはなかったです。日本全国を飛び回って法人営業をしながらも、自発的に自治体営業に携わったりとか他部署を手伝う機会もあったんだよね。部署異動をしなくても他の部署のメンバーがやっていることを実体験できる機会はあったから、余計に異動したいとかはなかったかも。
鳴澤:それでいうと、私も一時期出張ばっかりのときもあったんだよ! 陽平くんは新規開拓の営業がメインだったけど、私は既存顧客との付き合いをメインミッションにしていたから行く地域は限られていたけれど。でもやっぱり、一つの部署に所属していながらも色々なことにチャレンジすることができるのは今も昔もFLNならではの部分だなあと思うよね。
2012年入社で唯一の同期のお二人ですが、入社当時のお互いの印象はどうでしたか?
陽平:正直言って、鮮明に覚えているわけじゃないけど(笑)、ベンチャー特有の尖っている感じとか成り上がってやろうって感じもあんまり感じなかったのが意外だった。俺もそんなに尖ってる方じゃなかったと思うけど。
鳴澤:ベンチャーだから入社した訳ではなく、事業の内容と働いている人が自分に合いそうだなって思って選んだからね。でもその中で陽平くんは「うわ!都会の学生だ!」って印象だったな。バンドマンって聞いていたし、当時は髪型もマッシュヘアだったし。
◆今の印象の変化
陽平:入社当時からあまり変わらないな。粛々と仕事をしていて、なんでもこなせる印象。
鳴澤:イメージよりも、意外と真面目なんだな~って。ベンチャー思考の破天荒さはあんまりなく、意外にも石橋を叩いてわたるタイプだってことがだんだん分かってきたな。
10年も一緒に仕事をしていると、それぞれ意外な側面が見えてきたりしますよね! この10年間で、お二人が仕事をする中で印象的だったエピソードはありますか?
陽平:たくさんありすぎる! どれがいいかな~。
鳴澤:私はポイント事業のシステム設計を、自治体はもちろん、地元パートナーや地元のお店など色々な人と一緒に作り上げていったのが面白かったです。イベントを仕掛けたり、ポイントを使ってもらう施策を考えたり。もともと地域との繋がりが薄かった事業者さんから、「地域と交流してよかった」という感想をもらえたのがすごく印象的だったなって思います。こうやって地域と関わっていくんだなって実感できた!
陽平:様々な部署で、地域とあらゆる関わり方をしてきた鳴澤ならではのエピソードだね! 僕は単純に、すごく印象的だったパートナー企業のエピソードなんだけど… 岡山県にあるシステム開発会社が、神社の祭りの取材をまいぷれで行ったんだよね。既存事業はシステム開発で神社とは全く関係ないから、もちろん事業シナジーは想定していなくて、
「地元の神社を取材したい」という社長と社員のアイデアだったんだけど、まいぷれの取材を通して既存事業(システム開発)に関わる事業者さんとの繋がりができて本業の収益につながった、っていうことがあったんだよ。取材を通して神社のコミュニティに参加できるようになって、そこからシステム開発の受託が決まったっていう。まいぷれを通して地域の繋がりをつくって既存事業とのシナジーを生めたグッドケースとしてよく覚えてる。
鳴澤:まいぷれやほかの事業を通して、その企業だけでは考えつかなかった広がりやきっかけを生み出すという価値を提供できているよね。このストーリーを読んでいる方にもそのイメージをもってもらえたら良いな。
陽平:様々な業種・業態の会社にまいぷれを提案したら本当に面白いことができるよね。まいぷれの経営にも多様性があったほうが面白いから、色々な会社に行けて法人営業は楽しかった。きれいな高層ビルで緊張しながら提案したこともあれば、農園のビニールハウスで暑い中打ち合わせをしたこともあったね(笑)
◆入社当時に想像していたFLNと、今のFLNのギャップ
陽平:上場すると思わなかった!(笑) ―これに尽きます。
鳴澤:たしかにね。当時はまだオフィスも小さくて、私たちが面接を受けたときはワンフロアもなかったからね。まさか上場するとは。10年前は、今みたいな規模の組織になるなんて想像できていなかったよね。
陽平:うんうん。もちろん当時から成長可能性は感じていたけど、日々小さな成長を重ねる、というような感じだった。でも今はもうグロースに上場して、スケールがかなり大きくなったと思う。
鳴澤:社会の変化にちゃんと適応しながら、会社の規模も大きくなって制度もどんどん整ってきているよね。面白さを残しつつ、そういった面でも当時よりしっかり成長できていると思う。
陽平:成長前の当時の環境も、当時なりの良さがあったけどね(笑)がむしゃらに働いていたし、やればやるほど自分の成長に繋がった。とことん仕事に打ち込むことができたのは本当にありがたかったなあ。
10年やってきた中で思いっきりやりきれたことや、逆に難しかったことはありますか?
陽平:入社理由でもある、「経営者の支援をすること」です! 仕事を通じて思いっきりやれていると思います。逆に課題だと思っているのは、会社全体のチャレンジのスピードがまだまだ遅いこと。一気にスケールしていくビジネスモデルではないかもしれないけど、もっともっとスピード感を上げていけるようにしていかなきゃと思う。
鳴澤:私は異動が多かったこともあって、逆にやりたかったことが見えなくなってきた時期もあったな~。もともと好奇心旺盛だったり、仕事で様々な経験をさせてもらえたからこそ、スペシャリストというよりはジェネラリストが自分に合っていることがわかったのは良い発見でした。色々なことに携わって、そこから得た知見をどう会社に還元していくか、成長につなげていくか…というスタイルが確立されたかな。陽平くんみたいに「この部署から動きたくない」って言えるほど自信を持って仕事ができるスペシャリストに憧れたりもするけどね(笑)
陽平:「この部署の仕事が好き」っていうのももちろんあったけど、当時の直属の上司のことが大好きだったから(笑)この上司の下で仕事がしたいと思って、直談判したんだよね。人の良さが10年変わっていないのはすごいことだなって改めて思うよね。
鳴澤:それだけ尊敬できる人がいる環境って大事だよね!
最後に、これからFLNで挑戦したいことを語ってください!
陽平:会社や事業の規模をより大きくし、スピード感を早くしていくこと! 優秀なメンバーがいた方が実現しやすいと思うので、うちに興味をもってくれた学生さんがいたらぜひ来てほしいです。今の自分のミッションに関して言うと、経営者を支えていくことは引き続きしていきたいと思っています。
鳴澤:まいぷれを各地で提案することで、その地域や地元企業に違う風を吹かせることができると思うし、地域活性化のために必要な取り組みだと思っているし、もっともっとグロースさせていきたいです。この対談を通して、FLNや地域活性化に興味を持ってもらえたら嬉しいです!