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千葉銀行がいま、ITベンチャーに長期研修生を出向する理由 独自の“DXトレーニー制度”とは?

「ヒトに寄り添うデジタルを、みんなの手元に。」をミッションに掲げるフラーでは、教育機関での長期の講義実施やインターン生の受け入れなど、人材教育にも力を入れています。
このたび、他業種人材の育成の一環として、千葉銀行から出向者を受け入れ、長期研修生としてDXにまつわるスキルのトレーニングを実施しました。

2021年8月から12月の6カ月間、フラーに長期研修生を出向した千葉銀行の人材育成担当の渡邉寛幸様に、デジタルトランスフォーメーション(DX)人材の育成を目的に設置した独自の「DXトレーニー制度」や長期研修の狙い、フラーへ期待していたことやその結果などについて、お話を伺いました。

※カバー写真は、実際にフラーに出向されたトレーニー生の松田さん

——DXトレーニー制度はどのような経緯で始められたのでしょうか?

千葉銀行・渡邉様:
DXトレーニーは 、2021年4月より専門人材を育成するために創設した制度です。本当に始まったばかりの制度で、今回、フラーさんにお世話になった松田はその1期生10名の内の1名となります。
なおこの10名は、行内の公募に立候補してきた数十名の中から面接等で選抜されたメンバーです。

出向者は出向の前にまず3ヶ月間、行内のシステムセクションで基礎的なDXやIT知識・スキルを習得します。そして4ヶ月目以降、関連部や専門学校、フラーさんのような外部企業に派遣し、そこで半年間を過ごしてさまざまな知識やスキルを得て、千葉銀行へ帰ってくる——DXトレーニー制度は、こういった企画です。
帰任後は、関連部署にて活躍することを期待しています。

——この制度が創設されたのは、どのような理由なのでしょうか?

千葉銀行・渡邉様:
「DXにより銀行そのものを変革する必要がある」という考えが生まれたこと、そしてそのための課題の一つとしてDX人材の確保が挙げられたことが、計画的にDXの推進を担える担当者の育成を目指す、本トレーニー制度創設の理由です。

デジタル技術の急速な進展や異業種の業界参入、マイナス金利の継続など、かねてから銀行を取り巻く環境は変化をしておりましたが、ここ数年で、コロナウイルスの影響による非対面ニーズの高まり等の、さらなる劇的な環境変化がありました。
実際、銀行に直接いらっしゃる方は減っていますし、代わりにアプリの利用は増えています。つまり、お客さまと銀行の接点が、店舗からアプリにシフトしてきた傾向にあるかなと。

ということは、アプリの出来で信頼を得られなかったり、魅力がないと判断されてしまうと、お客様が離れてしまうことに繋がります。そういった意味で、アプリは非常に重要です。
また、銀行が効率的に営業・運営をしていく上でも、DXの推進は大切だと感じています。

銀行としてのDXは、これからやらなければならないことがたくさんあります。本トレーニー制度はそのために、外部からの知見や知識、スキルの取り入れを目的とするものにもなっています。

——出向先の一つとしてフラーを選んだ理由と、期待していたことは何でしょうか?

千葉銀行・渡邉様:
千葉銀行が業務提携している企業から、フラーさんをご紹介いただいたことがきっかけです。
そこから実際に出向の決め手となったのは、DXに関わる企画や開発だけでなくアプリ分析やデジタルマーケティングにも長けた会社であると感じたこと、千葉県にオフィスを構えていること、弊行のデジタル関連部署からの強い推薦もあったことなどが理由に挙げられます。

期待としては、まず、銀行にはない経験を出向者にたくさんさせてもらいたい、という想いがありました。DX推進では、従来の銀行の働き方とはまた違う、柔軟な働き方や考え方が必要となります。フラーさんに出向させていただくことで、そのような部分を自然に身につけてくれればと。
もちろんその上で、アプリ制作やその中でのディレクターの役割にまつわる、専門的な知識・スキルの習得についても、大いに期待していました。

——終えてみて、出向先としてフラーはご期待に添えたでしょうか?

千葉銀行・渡邉様:
恐らく、お世話になった松田は、最初は銀行との文化の違いに戸惑った部分が多くあるんじゃないかなと思います。しかし今、フラーさんのメンバーの皆様とお話ししているところを見ると、もうずいぶん馴染んでいるようで……(笑) その様子だけで、きっと色々な良い経験ができたんじゃないかなと感じています。
また、千葉銀行内でDXトレーニーの報告会を実施しましたが、松田の発表は堂々としており、やはり様々な体験ができたことが伺えました。フラーさんのノウハウや社風、仕事の進め方などをしっかり吸収できているんだなあと。

細かい技術的なところの効果検証は、これから松田が戻ってきて実際にどんなことができるか、どう活かせるかという話になってきますが、今からすごく楽しみにしています。

——今後、DX トレーニー制度をどのように継続・発展されるご予定でしょうか?

千葉銀行・渡邉様:
現在、1期生に続く2期生が走り出しており、新たに10名が行内研修を受けています。
DX人材確保についてはまだまだ課題を感じていますので、今後も継続的に、専門人材の育成に注力していきたいです。

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(文章・校正:平山、インタビュー:松岡、写真撮影:島)

なおこの記事は、フラー公式note「フラーのデジタルノート」に掲載中の記事を転載したものです

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