こんにちは!
FREEDOM株式会社採用担当の原田です!
今回は「私の推し設計」紹介です。
今回事例を紹介してくれる、設計事務所フリーダムアーキテクツの設計者は、他の設計事務所や自身の設計事務所で、住宅以外にも保育園などの施設の設計経験もあるIさんです!
case750・WHITE GATE
コンセプト:海を眺めるセカンドハウス
Q.お客様が喜んでくれたポイントは?
海が楽しめるような、別荘兼社員寮にしたい、というご要望のあるお客様だったため、海に最大限面しており、非日常的な雰囲気の空間が作り出せたことは喜んでいただいております。
大開口を設けたリビングからだけでなく、畳の客間からも海が見えるように計画しているんですが、この客間は、引き戸を開ければ寝室と繋げることが出来ます。
来客が無いときは客間と寝室を一つの空間として、寝室からも海が見えるという風になっているんです。
その他にも、住まい全体を白でまとめ、細かい部分の素材や見せ方などにこだわることで、非日常的な雰囲気が味わえるような仕上がりとなったことは、お客様のご要望をしっかりと叶えられたのではないかと思っています。
Q.設計上こだわったポイントは?
この住宅のメインともいえる、窓いっぱいに海を感じられるリビングの構成とディテールに力を注ぎました。
まず、リビングには暖炉を置きたい、という希望があったのでそれを採用することはもちろん、ただ暖炉を作るというだけはなく、段差を設けて造作のソファースペースをつくり、目線の高さで暖炉の火を楽しめるようにしています。
こうすることで、暖炉の火を楽しむことはもちろん、近い距離でワインを楽しみながらお話をする、など様々な使い方が出来るスペースになりました。
さらに、室内から海を見渡す際に、視線を遮るものを減らすという効果もあるんです。
他にも、木造としては大空間のリビングを実現させるため、柱を目立たなくすることもこだわりました。
窓際に太い柱を設けてしまうと、海を楽しむためのリビングの視界を遮ってしまい、生活感も出てしまいます。
そのため、柱の構造上安全なギリギリの薄さを計算し、さらにアルミと樹脂の複合板を巻くことで、窓のサッシと柱が一体化するようにしています。
Q.設計上難しかったポイントは?
海に近い住まいということで、お客様の希望の雰囲気を叶えつつ、塩害対策をどうするかという点は少し難しかったです。
特に玄関ドアは、空間を非日常感のあるシンプルな仕上がりにするため、リビングの壁と一体化するような白いものにするという計画でしたが、鉄に白い塗装をすると塩害により早々にダメになってしまうという問題がありました。
素材を検討する中で、リビングの柱にも巻いたアルミと樹脂の複合板の、白色仕上げの製品があったため、それを木建具の周りに巻いて扉を制作しました。
錆びない材料というとステンレスを思い浮かべますが、実はアルミはステンレスと同等以上の耐食性があります。
ただ細かい加工が難しいため、原寸図を用いながら部分的に試作品を作ってもらうなど、板金屋さんとこまめに連携を図りながら進めて行きました。
こうすることで、枠と建具を一体としてデザインでき、理想に近く精度の高いドアになりました。
HPでは、ここに載っていない写真も見ることが出来ますので、是非チェックしてみて下さい!
さらにFREEDOMのnoteでは、事例紹介をはじめ、より設計者に役立つような情報も載せていきますので、そちらも見ていただけたら嬉しいです!