三瓶 杏沙美(Sanpei Asami)|株式会社FoundingBase
道の駅事業部 / 東洋町 1997年4月30日生まれ。埼玉県さいたま市出身。 中央大学文学部を卒業後、株式会社ネオキャリアに入社。 ...
https://foundingbase.jp/n/n7eb26a3eea2f
FoundingBaseでは半期に一度全社で合宿を行っており、「高めあい、分かちあう場」として半期・通期の表彰式を行っております。本記事では、2023年度通期MVP賞を受賞した三瓶さんにインタビューを実施しました!
三瓶さんは2023年1月よりFoundingBaseに入社。
海の駅事業部に所属し、高知県東洋町の海の駅にて、今年度から駅長として活躍中。昨年度からは主に直販所交流を担当し、全国の食材を仕入れることで、海の駅の品揃えはもちろん、全国の直販所全体の活性化を促し、生産者の販路拡大に貢献する取り組みを行ってきました。
1年を振り返ると、1人のプレーヤーから、パートさん含む海の駅のチームをまとめるリーダーとして大きな転換期を経験した1年だったそう…!
そんな彼女の1年を振り返りながら、これからの展望なども含めてインタビューしてみました!
▽受賞者
▽インタビュアー
【志田】
三瓶ちゃん、通期MVP受賞おめでとうございます!
受賞してみてどうでしたか?
【三瓶】
正直、下期はできないことに向き合うことが多く、悩んでいた時期だったので、ノミネートの時点でびっくりしました。でもとても嬉しかったです。
【志田】
そうだったんですね。そんな中、1年全体で最も成果を出したした人に与えられる賞なので、きっと理由はあるはず!1年間の取り組みを振り返りながら探っていこうと思いますが、昨年度はどのような取り組みをしていたのですか?
【三瓶】
昨年度は、全国の農作物の流通を活性化していくことを目的として、新しく直販所交流施策が始まり、私はその施策の計画立案から実行まで担いました。下期は、この施策に加えて、海の駅の全体の売上管理やパートさんのマネジメントを担いました。
【志田】
私も昨年度を振り返ると、三瓶ちゃんといえば直販所交流施策!FondingBaseの全拠点に声をかけ、取引先を猛スピードで開拓していた姿を鮮明に覚えています…!この施策について詳しく聞きたいのですが、そもそもなぜこの施策をやることになったのですか?
【三瓶】
まず、海の駅東洋町は、地元民の生活の一部として、地元の海産物や農作物が揃う、必要な食材が手に入る場所、直販所としての役割を担っています。しかし、地元の生産者の農産物のみを扱っていたため、品揃えは十分とはいえない状況でした。そこで、こういった地域の特性による農作物の不足の解消や、直販所同士の交流を深めることを目的に始まった取り組みが「直販所交流施策」です。最初は、高知県発ではじまった取り組みでしたが、昨年度から本格化したいとのことで、そこに乗っかる形で道の駅事業部の施策としてスタートしました。
【志田】
なるほど。限られた農作物しか手に入らない直販所から、様々な農作物に季節問わず出会える直販所になるようはじまったのがこの施策なんですね!
実際にこの施策を任されたとき、どう感じましたか?
【三瓶】
施策自体初めてだったので、どうやったら達成できるかは正直わからないことの方が多かったですが、今ある高知県内や社内ネットワークを存分に使い、達成に向けて動きました。
【志田】
まずはできることからすぐに行動していったんですね!具体的にどのように取引先を開拓していったのですか?
【三瓶】
年に数回程度、高知県内の直販所交流会があるので、そのときにこの施策について紹介させてもらったり、FoundingBaseの各拠点メンバーから、取引先候補の農家さんを紹介してもらいました。実際に営業をするときは、出張へ行かせてもらい直接現地の様子を見てから提案をさせてもらいました。
高知県の直販所はほぼ全て訪問し、全国含めて1年間かけて40件ほど回りました。
【志田】
すごい数!なかなか距離もあると思うので、コストもかかったと思うのですが、なぜ直接訪問にこだわったのでしょうか?
【三瓶】
大きく2つが狙いでした。
1つ目は、行かないとわからない直販所の情報を把握し、精度の高い提案につなげること。
2つ目は、信頼関係構築です。
直販所によって、立地、広さ、商品ラインナップが異なるので、実際に行ってみないとわかりません。ここの情報をもとに、季節ごとの商品の出荷状況や人気商品などを把握し、提案に繋げました。
また、直接顔を合わせてコミュニケーションを取ることでこちらの本気度が伝わったり、長期的関係の一歩として共通認識を持てると思ったからです。
結果として、「せっかく来てくれたなら、この商出品するよ」と追加商品の契約につながったり、これまで参加していなかった高知県の直販所交流会に参加してくださったりと、思ってもみなかった展開へ発展することができ、とても嬉しかったです。
【志田】
誠意が伝わったんですね…!実際に提案は順調にいったのでしょうか?
【三瓶】
反応はよかったのですが、直販所によって決定権が店長にないこともあったので、そこが難しかったです。それでも諦めずに連絡先をもらい直接電話等で提案をさせていただきました。
【志田】
最後まで、直接接点にこだわりきった点が素晴らしいと思いました!
実際にこの施策を通してどのようなまちの変化や反応がありましたか?
【三瓶】
まずこの直販所交流施策としては、目標に対して約140%で達成することができました。また、北海道フェアを海の駅東洋町で2日間実施したときは、多くの方が買いに来ていただき、2日連続足を運んでくださった方もいました。
この施策を通じて生産者の販路が大きく拡大したことで、生産者さん自ら海の駅東洋町へ商品の提案をしてくれるようになりました。
そして、その商品を別の直販所で購入した方が、海の駅東洋町まで足を運んで、買いに来てくれることもあり、まちを訪れるきっかけにも繋がったのも成果の1つだと思います。
国見拠点から桃を仕入れて販売。東洋町では桃はとれないため、大人気商品となりました。
【志田】
直販所交流施策が、地域の好循環を生む機動力になったんですね。
FoundingBaseのVISIONである「地域と価値を共創し、地域という選択肢を提供する」をまさに体現した取り組みだと思います!
今年度から駅長を担うということで、今後の展望を教えてください。
【三瓶】
海の駅東洋町は、海の駅のスタッフのお母さんたち、生産者、地元の常連さんなど、取引先から現場スタッフさんまで、ほとんど地元民と共につくり上げている場所です。
この1年、直販所交流施策はもちろん、現場スタッフさんへのマネジメントも含めて、直接関わりに行くことにこだわったことで、その地の文化や産業を知り、その人の仕事や価値観を知り、事業に活かしたり、時には助けてもらうこともできるのだと実感することができました。
駅長として、川上から川下まで地域の方の視点を活かしながら、東洋町ならではの価値を地域の方とつくっていきたいです。
販売量を担保するため、委託販売だけでなく買取仕入れも行っています。
【志田】
三瓶ちゃん、ありがとうございました!
今後の三瓶ちゃんをはじめとする海の駅東洋町チームの活躍を応援しています!