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いまさら聞けない 3分でわかるアクセス解析の基礎

Webディレクターは、Webサイトの制作だけではなくリリース後の運用まで幅広く手がけます。

Webサイトの運用で最も重要なのは、PVや訪問者数といった数値指標を把握すること。

そのためには、アクセス解析ツールを使いこなさなければなりません。

しかし、例えばWebデザイナーなど制作サイドからWebディレクターに転向を考えている方にとって、アクセス解析はなじみがなく戸惑う業務の一つではないでしょうか?

今回は、Webディレクターにとって必須スキルのアクセス解析の基礎を紹介します。

代表的なツールと活用法を知って、Webサイト運用をレベルアップさせましょう!

出典:Unsplash https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/yeB9jDmHm6M

覚えておきたいメジャーなアクセス解析ツール「Google Analytics」

アクセス解析とは、Webサイトにアクセスしたユーザーのデータを取得して、アクセス元URLやページの滞在時間、OS・ブラウザといった環境、検索キーワードなどの属性で分析することです。

アクセス解析の分析結果をWebサイト運用に生かして、集客やマーケティングを行います。

Google Analytics

さまざまなアクセス解析ツールの中でも、代表的なのが「Google Analytics」。

Googleが提供するアクセス解析ツールです。

Googleアカウントで利用でき、解析したいページにコードを埋め込むことでアクセス解析を行います。

無料で簡単に導入でき、基本的な解析レポートのテンプレートもあらかじめ用意されています。

初めてアクセス解析を使う方や、小規模なWebサイト、最低限の数値の解析ができれば十分という場合におすすめのツールです。

(1ヶ月のPVが1000万を超える場合は有料の「アナリティクス 360」への移行が必要です。)

Google検索結果の解析ができる「Googleサーチコンソール」や、Googleのネットワークを活用して細かいターゲティングができる「Google広告」といったGoogle系ツールとの連携にも力を発揮します。

ユーザー層が個人から企業まで幅広いため、インターネット上の情報が豊富なのも特徴。

基本的な疑問はインターネット検索すれば解決できることが多いので、ツールの習得にかかるコストも抑えられます。

その他よく使われるアクセス解析ツール

Google Analyticsは圧倒的なシェアを誇るツールですが、Webサイトの目的やクライアントによって他のツールを使用することもあります。

よく使われるツールを紹介します。

Pt engine

一般的なアクセス解析に加えて、ユーザーのページ内での行動を視覚的に表すヒートマップ解析を利用できます。

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競合サイトの解析をして、自社サイトと競合サイトを比較分析できます。

Juicer

Webサイトに訪問するユーザーを分析するツールです。ユーザーの具体的なペルソナを知りたいときに役立ちます。

忍者アクセス解析

リアルタイムで解析結果が表示され、スマートフォンからも利用できます。

いずれも無料版があるため導入のハードルが低く、初心者でも直感的に操作できるツールです。

それぞれ特徴があるので、Webサイトの規模や目的に合わせて選びましょう。

出典:Unsplash https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/67l-QujB14w

これができたら一人前!アクセス解析を使いこなそう

アクセス解析ではさまざまなデータを取得することができますが、実際にそれをどう判断してどう生かしていくかがWebディレクターの腕の見せどころです。

ここでは、アクセス解析の基本的な活用法を紹介します。

アクセス解析を通してWebサイトの課題を改善していくことができれば、一人前のWebディレクターとしてアクセス解析を使いこなしているといえるでしょう。

適切なKGI・KPIの設定

まず、Webサイトの目的であるKGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指標)と、KGIを達成するための中間目標であるKPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)を定め、アクセス解析の数値がKPIを達成しているかをチェックします。

例えば、最終目標のKGIを「問い合わせ数を増やす(○件/月)」に設定して、そのための方法として訪問者数を増やしたいケースを考えてみましょう。

この場合、KGIを達成するために必要な中間目標のKPIを「SNSからの訪問者数を○%増やす」「検索からの訪問者数を○%増やす」などの具体的な数値で設定します。

アクセス解析でWebサイトの現状を把握して、適切なKGI・KPIを設定しましょう。

Webサイトの課題を見つけて、改善策を立案する

KPIが達成されているかどうかを、アクセス解析の数値によって確認します。

達成できていなければ、原因を考えましょう。

KPIが達成されていてもKGIに結びつかなければ、KPIの見直しや、別の角度からのKPI設定が必要となることもあります。

先ほどの例、KGI「問い合わせ数を増やす(○件/月)」の場合を考えてみましょう。

訪問者数が増えずにKPI「SNSからの訪問者数を○%増やす」「検索からの訪問者数を○%増やす」が達成されていないなら、現状のSNS運用やSEO対策に課題があるかもしれません。

訪問者数が増えてKPIは達成できていても問い合わせ数の伸びが不十分な場合は、KPIの数値を調整したり、Webサイト内のお問い合わせフォームまでの動線などに課題がないかを検討します。

KGI・KPIと実際のアクセス解析結果の比較によってWebサイトが抱えている課題を導き出し、具体的な改善施策を立案しましょう。

施策の効果検証

立案した改善施策を実行したら、実際にその施策でKPIが達成されたかをアクセス解析ツールで効果検証します。

改善施策を行っても、必ずしも十分な成果が出るとは限りません。

目標を達成できない場合は別の改善施策を行ったり、改善施策の実施を通して浮かび上がった新たな課題にアプローチしたりして、改善に繋げます。

目標を達成できた場合も、より効率的な方法やさらに上を目指すための方法を探りましょう。

目標の設定、課題の発見と改善施策の立案・実施、効果検証まで、いずれもアクセス解析ツールのデータをもとに判断します。

PDCAサイクルを繰り返してWebサイト運用の質を向上させていきましょう。

毎日のKPI動向チェック

アクセス解析は、1ヶ月に一度、1週間に一度などの頻度では不十分です。

なるべく毎日継続してアクセス解析ツールでKPIの動向を見るようにしましょう。

こまめにチェックすることで、アクセス解析の数値にどのような傾向があるか把握でき、変化があったときにもすぐに気づくことができます。

また、単に数値を見るだけではなく、日々のデータを積み重ねていくことも大切です。

アクセス解析ツールのレポート機能の活用や、ExcelやGoogleスプレッドシートなどのツールでのレポート作成がおすすめです。

表やグラフでわかりやすくアクセス解析の結果をまとめられるので、クライアントや他の担当者への説明にも役立ちますよ。

出典:Unsplash https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/shr_Xn8S8QU

まとめ

Webサイトの運用に欠かせないアクセス解析について紹介しました。

アクセス解析には、Google Analyticsをはじめ無料で簡単に導入できるツールがたくさんあります。

Webサイトの規模や目的に合ったものを選び、PDCAサイクルを回してWebサイトの課題を改善していきましょう。

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