かつて「Boomee」としてスタートしたFlex Commerce。EC領域を軸に複数ブランドを展開しながら、今まさに“組織の進化”に挑むフェーズを迎えています。代表の沼田さんに、現在のフェーズや組織づくりへの想いを聞きました。
目次
「今は、“強い組織をつくる”フェーズにいる」
「挑戦が“是”とされる空気感が、会社を変えた」
「チームが“でき上がる瞬間”が、一番面白い」
「能力より、スタンス。前に進める人が強い」
「メンバーの変化量が、Flex commerceの強さ」
「還元」とは、“お金と経験の両輪”
「素直で、前向きで、いい人と働きたい」
「商売の力で閉塞感を打破する」──その先にあるもの
「変えないのは“人”、変え続けるのは“自分”」
「自分たちの手で、世界を変える」
「今は、“強い組織をつくる”フェーズにいる」
──今のFlex Commerceを一言で表すと?
今はまさに「強い組織をつくる」フェーズにあると思っています。
“強い”というのは、成果を出すことだけではなく、チーム全員の目線がひとつの目標に揃い、それぞれの役割が明確である状態のこと。
「自分が事業のどのピースを担っているのか」を全員が理解している組織を理想としています。
人間性の部分でも共通点が大事で、「素直さ」や「他者の目標を応援する姿勢」があるメンバーが多いのがうちの良さ。
ハード面では“熱量と理論”、ソフト面では“人として好きになれる関係性”──この両輪が揃うと、組織は本当に強くなると思っています。
「挑戦が“是”とされる空気感が、会社を変えた」
──この1年で一番変わったと感じるポイントは?
間違いなくスピード感です。
人が増え、マネジメントの意識が必要な規模になったことで、「どう動くか」を明確に言語化するようになりました。
そして、会社全体に“挑戦が是とされる空気感”ができた。
一定の自信や経験があれば、「やってみよう」で進められる文化です。
創業直後は手探りで、正直、成長実感があまりなかった時期もありました。
でも事業が前進して課題が増えるほど、自分も会社も成長していると実感できるようになった。
理想像や目標が明確になった今、次のステージではさらに経験値を積み、個人も組織もレベルアップしていきたいです。
「チームが“でき上がる瞬間”が、一番面白い」
──経営者として一番面白い瞬間は?
やっぱり、チームができ上がる瞬間ですね。
思いの強いメンバーが中心になってプロジェクトが動き、周囲にもその熱意が伝染していく。
最初は受け身だったメンバーが、能動的に動き始める姿を見ると、心から嬉しくなります。
そんな人が増えることで会社全体の目線も揃い、組織として前に進んでいる感覚が一番面白いです。
「能力より、スタンス。前に進める人が強い」
──「社員のスタンスがいい」と感じる瞬間は?
事実や経験をもとに、主体的に起案・実行しているときですね。
正解を探すことに臆せず、トライを重ねて正解をつくりにいく。
そういう人たちがいるから、全員で納得感を持ってPDCAを回せていると思います。
──“能力よりスタンス”という言葉も印象的です。
はい。能力は、スタンスが良ければ自然と上がると思っていて。
“まず前に進める”姿勢を持ち、情報を取りにいって巻き込む力がある人。
そういう人と一緒に働きたいですね。
逆に、閉鎖的でオープンコミュニケーションが苦手な人は活躍しづらい。
うちはまだ組織が大きくないからこそ、オープンに課題を共有し、皆で解きにいく文化が重要です。
「メンバーの変化量が、Flex commerceの強さ」
──このメンバーたちとなら上場まで行ける、と思った瞬間は?
メンバー一人ひとりの変化量を感じたときです。
足りないものを自分で学び、失敗しても立ち上がる。
改善スピードの速さに驚かされることが多いです。
みんながスタンスを持って動いているからこそ、「このチームならいける」と確信できました。
「還元」とは、“お金と経験の両輪”
──「ちゃんと食べさせてあげたい」という想いには、どんな背景が?
僕自身が、お金がない時期を乗り越えてきた経験があるので、メンバーの人生に関われることが嬉しいんです。
経営者としての還元は、給与のような“お金”だけじゃなく、“経験”や“成長機会”の提供も含まれます。
創業当初は、正直、成長を感じにくい時期もありました。
でも事業が前に進む中で課題が増え、それを乗り越えるたびに会社も人も強くなる。
今はまさに「経験値で報いる」ことができるフェーズだと思っています。
「素直で、前向きで、いい人と働きたい」
──今後仲間を増やす中で、どんな人に来てほしいですか?
素直で、いい人。それに尽きます(笑)。
問題が起きたとき、前向きに進められる人。
事実や経験から仮説を立てて「まずやってみよう!」と行動できる人がいい。
採用ではスキルよりもスタンスと空気感を見ています。
だからこそ、直感も大事にしていて、「この人となら一緒に戦える」と思えるかどうかが判断軸ですね。
──スタンスのある人が活躍できる職場とは?
挑戦が“是”とされる空気感があること。
ラインマネジメントはありつつも、誰でもフラットに提案できる環境であること。
「自分はいいけど、他人はダメ」みたいな空気感は絶対につくらないようにしています。
「商売の力で閉塞感を打破する」──その先にあるもの
──Flex commerceの事業の“勝ち筋”はどこにあると思いますか?
インフルエンサーが増えていく中で、マネタイズできる仕組みを持つことだと思っています。
インフルエンサーが増える一方で、僕たちはそこに商売の仕組みを提供できる。
それがフレコマの勝ち筋です。
──MVV「商売の力で閉塞感を打破する」はどう体現していますか?
とにかく前に進めることにこだわっています。
どんなMTGでも、終わった瞬間に「次のアクション」を決める。
それを全員が当たり前にやるからこそ、スピード感が生まれる。
これが僕たちの“商売の力”の根幹です。
「変えないのは“人”、変え続けるのは“自分”」
──1000億企業を目指す上で、「変えずに進むもの」と「変えるべきもの」は?
変えないのは“人”。
スタンスを体現しながら前進できるメンバーと、一緒に進みたい。
一方で、自分の思考は常にアップデートし続けたい。
フェーズごとに最適な考え方は変わるから。
また、事業が伸びれば社員やパートナーへの報酬も増やしていける。
そのために、正しい組織体制と教育制度を整えていきます。
「自分たちの手で、世界を変える」
──IPO後、社員にどんな景色を見せたいですか?
「自分たちの手で世界を変えられる」という実感を持ってほしいです。
商売の力で社会に新しい風を起こし、それを仲間全員で分かち合える未来をつくりたい。
──10年後も経営者として立っている理由は?
たぶん、今よりもっと大きな課題に立ち向かってるからだと思います。
その時もまた、挑戦を“是”とする仲間たちと、次の景色を見ていたいですね。